実ゲームでの差はゲームによりけり
ここから先は実ゲームにおけるフレームレート測定だ。フレームレートの計測は「FrameView」を利用し、実際に画面に表示されたフレームレートをチェックする。また、TUF Gaming Radeon RX 7900 XTX OC Edition 24GB GDDR6のBIOSはPモードのみとした。
まずは「Overwatch 2」で試す。画質“エピック”を選択してレンダースケール100%、フレームレート上限600fps、FSR 1は無効に設定。マップ“Eichenwalde”におけるBotマッチを観戦中のフレームレートを計測した。
フルHDでは、平均フレームレートにおいてRTX 4080 FEに負けるものの、最低フレームレート(正確には下位1パーセントの平均値)において若干優位(=カクつきにくい)。WQHDより上では平均フレームレートで逆転しているが、今回の設定(最高画質)では誤差といっていいレベルだ。4Kでも平均138fpsという高フレームレートで遊べるが、最低フレームレートが75fpsまで落ち込むので、画質は“高”設定、あるいはFSR 1の併用がオススメだ。
続く「Call of Duty: Modern Warfare II」では、画質は“極限”、アンチエイリアスは“ウルトラ品質”に設定。ゲーム内ベンチマーク再生中のフレームレートを計測した。
Radeon RX 7000シリーズと特別相性の良いゲームだけにフレームレートも良く伸びる。ただ解像度4Kではフレームレートの落ち込みが激しくなるため、こちらもOverwatch 2と同様にFSRの併用や画質下げがオススメだ。
「Forza Horizon 5」では画質“エクストリーム”、MSAAはx2に設定。ゲーム内ベンチマーク再生中のフレームレートを計測した。
平均フレームレートではRTX 4080 FEより下回っているが、どの解像度でも最低フレームレートはTUF Gaming Radeon RX 7900 XTX OC Edition 24GB GDDR6の方が高く、結果としてより安定したフレームレートが期待できるカードであるといえる。
「FORSPOKEN」では画質“最高”をベースにFSR 2はオフ、レイトレーシングは有効に設定。フィールド内の一定のコースを移動した際のフレームレートを計測した。
フルHD~WQHDまでならFSR 2なしでも十分プレイ可能だが、4KともなるとFSR 2の補助なしではフレームレートの維持が難しい。レイトレーシングオフ設定も検討するとよいだろう。
リメイク版「Dead Space」では画質は“ウルトラ”、アンチエイリアスは“TAA”に設定。ハンガーエリアの無重力空間を移動した際のフレームレートを計測した。
FORSPOKENではRTX 4080 FEよりもフレームレートで下回っていたが、Dead SpaceではTUF Gaming Radeon RX 7900 XTX OC Edition 24GB GDDR6は好調。むしろ高解像度になるほどフレームレートが落ち込みにくい。ただ60fps維持を考えると4Kネイティブでは厳しいため、アップスケーラーの使用を検討すべきだ。