まとめ:コスパ的にはイマイチだが、ノートに可能性をもたらすという意味ではよい拡張
以上、簡単ではあるがRX 590とVGAボックスでMacBook Proのグラフィック性能をパワーアップする検証を終了する。ドライバーの導入が少々トリッキーな方法を取らざるを得なかったり、本体側の液晶が稼働しない、後からVGAボックスを装着しても機能しないなど、Windows 10環境に起因する問題点はあるものの、RX 590を追加すればゲームに耐えるパフォーマンスになることが分かった。
だがVGAボックスとRX 590の購入費用に見合ったパフォーマンスか、と言われれば言葉に詰まる。Mercury Heios FXはAmazonの正規品で4万9000円前後、ASRockのRX 590カードが実売3万2000円前後となるため、8万円強の投資となる計算だ。しっかりゲームをしたいなら、もう少し予算を足してRyzen 5あたりをコアにしたPCを組んだ方が良い結果になることは確かだ。だが本来ゲームに向かないスペックのノートPCも、Thunderbolt 3があれば こうして拡張できるということはわかったはずだ。外付けGPUはクリエイターの制作用途でMacBookやノートPCの性能を補うという使い方に本来は向いているので、もともとそのような使い方を検討しているのであれば有用な選択になるだろう。