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売り切れ続出の「DeskMini A300」魅力をASRockのChris Lee氏に直撃!(4/4)

宮里圭介 編集●ジサトラハッチ

「日本はもちろん、台湾やグローバルでも評価が高く好調」

こういった苦労の末に発売されたDeskMini A300だけに、実際に手にしたユーザーからの反応は気になる部分だ。本社の方でもユーザーブログやSNSの投稿、ウェブのレビュー記事などはチェックしており、十分な手ごたえを感じていたとのこと。2月8日の発売で2週間もかからず完売になるほどなのだから、ベアボーンとして大人気となっているのは間違いない。

「元々売れるとは考えていましたが、売れ行きは予想よりも上でした。また、日本だけでなく台湾やアメリカ、ヨーロッパなどでも好評で、とくにメインPCとは別に、サブPCとして使いたいといったニーズが多かったようでした」(Chris Lee氏)

ちなみに、発売前にあったユーザーからの要望として把握していたことを聞いてみたところ、「HDMI2.0に対応して欲しい」「DeskMini H310と同価格帯で出して欲しい」といった声があったとのこと。当然だが、製品版のDeskMini A300はHDMI2.0に対応して4Kの60Hz出力に対応。また、DisplayPortとD-Sub15ピンとを合わせれば、単体で3画面出力も可能という点でも、従来のDeskMiniシリーズよりも進化している。

DeskMini A300の背面。外部出力は小型ながらDisplayPort、HDMI、D-Sub15ピンを備える

発売後に寄せられている声としては、「GTXモデルが欲しい」「マザーボードの単体売り希望」というものがあるそうだ。GTXモデルとは、若干サイズは大きくなるものの、NVIDIA GeForce GTX 1080を搭載した「DeskMini GTXシリーズ」のこと。インテルCPU用としてラインナップされているものだが、これのRyzenモデルが欲しいという声だ。

ケースの種類が少ない現状ではマザーボードの単体売りは難しいかもしれないが、小型PCをケースから自作したいというコアなユーザーからは、Mini-STXという超小型マザーボードはかなり魅力的。需要があれば検討したいという話だった。

また、今後の展開でいうと、より現実的なものとして、DeskMiniを使った事例を紹介するイベントを何かやりたいという話が出ていた。まだ構想段階とのことだが、リビングPCとして活用しているとか、専門のソフトを入れて仕事に活用しているとか、または魔改造して人とは違った特殊な使い方をしているとか、そういった活用例を広く紹介したいとのこと。

こういった事例が紹介できれば、似た使い方をしたいけどどうすればいいのかわからないという人や、こういった使い方がしたいといった人のヒントになってくれるからだ。

このイベントがSNSを使ったものなのか、専用のサイトやウェブページを作るのかも含め、まだ何も決まっていないとのことだが、軽く検索してみるだけでもなかなか濃い使い方をしている例が見つかるDeskMiniだけに、かなり面白いイベントになりそうな予感がしている。

「今後もユーザーの心をひきつける製品を出したい」

Chris Lee氏から日本のユーザーに向けてのメッセージを預かったので、最後にそちらを紹介しよう。

「ASRock設立当初からのコンセプトですが、ユーザーにとってメリットのある商品を作りたいというのがあります。モノづくりに関して、これだけは譲りたくない部分です。他社と違うものを作るというのが目的ではなく、本当にユーザーにとって必要なもので、市場にまだ登場していないものを開発していきたいというのが、私たちの思いです。今回のDeskMini A300だけでなく、今後もユーザーの心をひきつける製品を出していきたいので、引き続き、ASRockを見守っていただければと思います」(Chris Lee氏)

DeskMiniなどの小型PCだけでなく、マザーボードやビデオカードなど、PCパーツでもユーザーの意見を取り入れた製品を数多く生み出しているASRock。今後、どういった製品を作ってくれるのか、楽しみに待ちたい。


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