7月7日の七夕に登場する最大12コアを実現する第3世代Ryzenも超気になる存在だが、人によっては高性能すぎると思う人もいることだろう。コストを抑えた日常用途PCには、インテルのPentiumを使ったPC自作もありだが、この春、夏に組むのにオススメと間違いなく断言できるのが3月の発売以来、売れ行き絶好調なASRock製コンパクトベアボーンキットの「DeskMini A300」を使ったPCだ。
AMD Socket AM4プラットフォーム採用ベアボーンの「DeskMini A300」。設置場所を選ばない80(W)×155(D)×155(H)mmという手のひらに載るサイズを実現し、オプションでのVESAマウントが可能になっている点をはじめ、コスト抑えた1万7500円前後の価格や、PC自作初心者にも組める簡略化された組み立て工程など、魅力的なポイントがいっぱい。
また、オプションになるが無線LNAやUSBポートの増設キット、VESAマウントキットを用意。使用シーンにあわせたカスタマイズが可能になっている。
そんな魅力ある「DeskMini A300」の対応CPUは最大65WのRaven RidgeまたはBristol Ridge。TDP65Wと聞くと、7月7日に第3世代Ryzenと同時に発売されるPicassoをベースとした「Ryzen 5 3400G」と「Ryzen 3 3200G」もファームウェアのアップデートで利用できそうだ。
その最新CPUによる、「DeskMini A300」を使った最も高性能な性能検証は、情報がアップデートされてから行ないたいが、今回は逆にDeskMini A300をより安価な構成で組んだ際、どこまで実用的なのかについて調べたいと考えた。
そこで、6000円前後から選べる4スレッドAPUのAthlon 200シリーズと、コスパ抜群の格安系SSDや8GBメモリーを選択し、ウェブ閲覧や動画、写真の整理などといった普段使いを不満なく行なえる構成に仕上げた。コストもベースとなるPCパーツのみなら3万4000円前後でそろえられ、Windows 10 Home(OS)や、ドライバーのインストールに必要なUSB外付けDVDドライブを含めても、5万円台で収めることが可能だ。
第3世代RyzenにもGPU内蔵APUとして「Ryzen 5 3400G」(4コア8スレッド、最大4.2GHz)と「Ryzen 3 3200G」(4コア4スレッド、最大4.0GHz)がラインアップしている。現状、「DeskMini A300」のRyzen 3000シリーズ対応BIOSは公表されていないが、大いに期待できる。写真の編集やカジュアルゲーミングなどパフォーマンス面に不満を感じても、APUをリプレースすることで使い続けられるのは大きなポイントと言える。
DeskMini A300日常PC構成
パーツ構成 | ||
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ベアボーンキット | ASRock「DeskMini A300/B/BB/BOX/JP」 | 1万7500円前後 |
CPU | AMD「Athlon 200GE(2コア4スレッド、定格3.2GHz、TDP35W)」 | 5900円前後 |
メモリー | CFD販売「D4N2666PS-8G(DDR4-2666 SODIMM 8GB)」 | 4900円前後 |
SSD | グリーンハウス「GH-SSDR2SA480(2.5インチSSD、480GB、SATA3)」 | 5700円前後 |
合計 | 3万4000円前後 |