32スレッドCPUにあわせて電源回路を設計
ASRockのX570マザーボードラインアップのハイエンドに位置する「X570 Taichi」は、16コア32スレッドの「Ryzen 9 3950X」にあわせた設計になっており、電源回路はデジタルPWMの14フェーズで構成されている。
さらにMOSFETには高い電源効率で発熱を抑えられる「Dr.MOS」を採用しているほか、プレミアム60Aパワーチョークや1万2000時間の長寿命となるニチコン製12Kブラックコンデンサーといった厳選パーツで構成されている。
チップセットと同じく、CGレンダリング中の電源回路周りをサーモグラフィーで確認すると、CPUソケット周りのエアフローが少ない簡易水冷クーラーを使っているにもかかわらず、ヒートシンク周りの温度は50~55度程度を維持していた。
堅牢・豪華でコストも抑えめと魅力いっぱいの「X570 Taichi」
高効率な「Dr.MOS」を採用した14フェーズ電源回路や、電源周りを効率良く冷却するヒートパイプで連結された大型ヒートシンク。そしてオーバークロックも楽しめる8ピン+4ピン構成の電源コネクタと、最大で16コア32スレッドを搭載する第3世代Ryzenを不安なく運用できるコンポーネントを搭載。
そのうえ、3基のPCIe4.0×4 M.2スロットを覆う「Heatsink Armor」に、次世代無線LANの11axや、Thunderbolt 3の増設などといった長く使い続けられる要素をしっかりと押さえている「X570 Taichi」は、手始めにRyzen 5やRyzen 7で組み、将来的に12コアや16コアを搭載したRyzen 9シリーズにリプレースするといった人も含め、多くの人にオススメできるX570マザーボードと言える。