時間と空間がねじれた森を「ビデオテープ」で操作する
探索時には同行している犬のバレットや、いくつかのアイテムを活用していくことになる。基本となるのは懐中電灯や途中で拾うビデオカメラ、それから時々連絡の来る携帯電話やトランシーバーだろう。夜の森はかなり視界が悪いため、懐中電灯は常時つけておくことをすすめるが、それ以外のアイテムは必要に応じて取り出すぐらいでいい。ビデオカメラには暗視モードもついているが、懐中電灯でなんとかなる機会がほとんどなので、特別なシーンをのぞき、あまり気にする必要はないだろう。
森の中で見つけたアイテムの匂いをバレットにかがせることで、バレットは痕跡を辿り、次のアイテムへの道案内をしてくれる。落ちているアイテムを拾うことが多い序盤では、特にバレットへの依存度が高く、見失わないように行動したいところだ。もし見失ってしまったら、コマンドで一度呼び戻せば、戻ってきてから再び案内を始めてくれる。
また、バレットと離れて一人で行動していると、過去のトラウマから、徐々にエリスの精神が不安定になってくる。バレットと離れないだけでなく、進む方向や吠えた方向なども注意深く確認する必要があるだろう。
さらに、森に落ちているビデオカメラを手に入れて以降は、これを使ったギミックが攻略の焦点になってくる。エリスはビデオカメラに入ったテープを再生し、特定の箇所で再生を止めることで、それまでその場になかったはずのアイテムを手に入れたり、その空間に影響を与えることが可能だ。森の中は時間と空間がねじれており、ビデオカメラを使えばそこに介入できるということらしく、映画とは扱いが異なるものの、本作でもビデオカメラは重要なアイテムと言えるだろう。
ビデオテープは複数あるため、それぞれを適切な場所で再生することで、これまで通れなかったルートを通れるようになったり、新たな痕跡を入手することが可能になる。テープを活用する場面では(痕跡がないため)バレットの道案内に頼れず、多少迷いがちになるが、マップ自体はそれほど広くないので、注意深く周囲を観察しよう。
それ以外に注意すべき点は、先に述べた通り、森に潜む“何か”と対峙する際の振舞いだ。基本的にはバレットの吠えた方向や様子を観察するのが一番いいが、音にも気をつけるのがベストだろう。本作はホラー作品らしくヘッドフォンでのプレイが推奨されており、音から得られる情報は多い。危険な場面では音もそれらしくなるため、極度の怖がりでない限り、ヘッドフォンを装着してのプレイをおすすめしたい。