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PowerColorのセールス担当にRX 5700 XTを発売した狙い、日本市場をどう捉えているのかを直接聞いてみた

宮崎真一 編集●AMD HEROES編集部

 「PowerColor」は、TULが設立したグラフィックスカードブランドだが、日本の自作ユーザーにとってはAMDのRadeon搭載モデルを手掛けるメーカーというイメージが強いのではないだろうか。そんなPowerColorから、限定モデルとなる「Red Devil Radeon RX 5700 XT Limited Edition」が登場した。

「Red Devil Radeon RX 5700 XT Limited Edition」は、現在在庫限りの製品となっている。実売価格6万7900円前後

 カード自体については別記事を参照していただきたいが、Radeon RX 5700XTを搭載した限定モデルを市場に投入するPowerColorの狙いとはなんだろうか。また、PowerColorは日本市場をどのように捉えているのか、TUL Corporation ディスクリートグラフィックス部門のセールススペシャリストであるFiona Fang氏に話を伺った。

TUL Corporation ディスクリートグラフィックス部門セールススペシャリスト Fiona Fang氏(以下敬称略)
お詫びと訂正:掲載当初、お名前がFiona Fiona氏となっておりましたが、正しくはFiona Fang氏です。関係者、読者の皆様にご迷惑をおかけしましたことをお詫びするとともに訂正いたします。(2019年10月28日17:34)

今日はよろしくお願いします。Limited Editionは限定版とのことですが、数量的にはどの程度なのでしょうか?

Fiona:グローバルで400枚ぐらいですね。そのうち日本市場で販売するのは32枚程度となります。ちなみに、Limited Editionではない通常版は、かなり豊富に用意しています。

本当に少量の限定モデルなんですね。かなりレアな存在となりそうですね。パッケージ同梱するのが何故マウスパッドなったのでしょうか?

Fiona:同梱しやすかったというのはもちろんありますが、マウスパッドであれば、多くのユーザーが使いますし、何よりサイズも大きいのでインパクトもあると思い同梱しました。

今回のRX 5700 XTおよびRX 5700搭載モデルのラインナップを教えてください。

Fiona:ブランドとしては、「Red Devil」と「Red Dragon」の2つがありまして、それぞれにRX 5700 XTとRX 5700搭載モデルがあります。そして、どちらのモデルも日本市場に投入します。

日本市場で全モデルを発売するのでしょうか?

Fiona:はい、そのつもりでいます。Red Devilはパフォーマンスを追求するユーザーに向けたブランドで、一方のRed Dragonはコストパフォーマンスに優れたブランドとなっています。

Red DragonのRX 5700 XTである「AXRX 5700XT 8GBD6-3DHR/OC」は、実売価格5万5000円前後と、Red Devilよりはやや安価

RedDevilとRed Dragonのどちらを特に強く市場で推していきたいですか?

Fiona:Red Devilが弊社のトップブランドとなりますので、こちらを日本のユーザーさんに広く紹介していきたいですね。Red DragonはRX 590のときに、日本市場で少しだけ発売したのですが、今回はRed DragonもRed Devilに次いで、日本市場で大々的に展開していく予定です。

今回の新製品ではファンを停止する機能が用意されていますが、今後、この機能をユーザー側で任意にオン/オフできるようにならないのでしょうか?

Fiona:ケース内のファンフローを考慮して、常時ファンを回転させておきたいというニーズがあることは把握しています。今回の新製品がソフトウェアで対応できるかどうかは、社に戻ってから開発と協議しなければわかりませんが、次の新製品ではそういった機能を盛り込みたいと考えています。

GPUの日本市場についてどのような印象をお持ちですか?

Fiona:日本市場ではNVIDIAのGPUに人気が集まっていますが、今回、AMDの新製品であるRX 5700 XTとRX 5700はユーザーからの注目度が高く、評判もいいように思います。

AMDから発表前にRX 5700 XTのサンプルが届いたとき、そのGPUに対してどのような印象を持ちましたか?

Fiona:パフォーマンスの高さに驚きました。電力効率も非常によくなっており、今回はかなりいいGPUに仕上がっているなという印象です。正直なところ、AMDの前世代のGPUはゲーム用途ではパフォーマンスが物足りないところがありましたが、今回のRX 5700 XTとRX 5700はゲームでかなり高いパフォーマンスを発揮できます。

そのRX 5700 XTやRX 5700を搭載したカードが出来上がったときの感触はいかがでしたか?売れる感触はありましたか?

Fiona:はい。かなり市場に受け入れられるのではないかと思いました。今回の製品は、結構、自信があります。

TULはワールドワイドでどの程度の社員がいらっしゃるのですか?

Fiona:全世界で100人ほどですね。

PowerColorのシェアはどの程度なのでしょうか?

Fiona:今、Radeon搭載グラフィックスカードでは、日本市場で10~20%ぐらいですね。将来的には100%を目指したいです。さすがにこれは冗談ですが、アメリカでのシェアは30%ほど、ほかのアジア各国でも30%強ありますので、近いところではこの“30%”を目標にしていきたいです。

今後、日本でのキャンペーンなど施策があればお聞かせください。

Fiona:具体的なキャンペーン内容は決まっていないのですが、まずは日本語でユーザーさんとやり取りできるTwitterアカウントを開設します。そのうえで、Twitterでキャンペーンの告知をしたり、SNSキャンペーンを行ったりしようと考えています。やはり、日本のユーザーさんと対話することが、重要だと認識しています。

日本市場では、コンパクトなケースのユーザーさんなどにサイズの短いカードに一定数の需要があります。そういった類の製品を出す予定はありますか?

Fiona:OEM向けには、RX 5700を搭載したサイズの短いカードを開発しています。ですが、エンドユーザー向けには発売してないです。

ぜひ、それを一般ユーザー向けに発売していただきたいです。

Fiona:前向きに検討したいと思います。

ほかに、今後はどのような新製品を日本市場に投入していく予定なのでしょうか?

Fiona:RX 5700 XTのフル水冷クーラー搭載モデルを企画中です。

その水冷クーラーモデルもRed Devilブランドとして登場するのでしょうか?また、Limited Editionのような限定モデルとなる予定ですか?

Fiona:はい、おそらくRed Devilブランドになると思います。時期についてはまだ未定ですが。

 今回のインタビューでは、RX 5700を搭載した短尺カードや、フル水冷クーラー搭載モデルといった新製品の存在が明るみなったことがひとつつの収穫ではないだろうか。オリジナルデザインのGPUクーラーを搭載したRX 5700およびRX 5700 XTも次々登場してきており、市場もますますにぎわいを見せている。そんなオリジナルデザインのカードをいち早く手掛けたPowerClorの新製品にはかなり期待したい。今後のPowerClorの動向は要注目だ。

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