AMD HEROES

twitter
facebook
line

【注目Radeonピックアップ!第4回】

計6通りの動作クロック設定やAura Syncを備えたASUS「ROG-STRIX-RX5700XT-O8G-GAMING」性能チェック(2/2)

RTX 2070 SUPERに優位なパフォーマンス
FFXIVベンチでも良好なスコアを発揮

それでは、STRIX 5700 XTのパフォーマンスを確かめていこう。STRIX 5700 XTはデフォルトのGaming mode&Pモードで計測。今回は、比較対象に競合製品となる「GeForce RTX 2070 SUPER Founders Edition」(以下、RTX 2070 SUPER)を用意。それ以外のテスト環境は表のとおりとなる。

【テスト環境】
CPU Intel「Core i7-8086K」(6コア/12スレッド、4.0~5.0GHz)
ビデオカード ASUS「ROG-STRIX-RX5700XT-O8G-GAMING」(Radeon RX 5700 XT)、GeForce RTX 2070 SUPER Founders Edition
マザーボード MSI「MPG Z390 GAMING PLUS」(Intel Z390)
メモリー 16GB(DDR4-2666 8GB×2)
ストレージ SAMSUNG「SSD 850 EVO」(Serial ATA 3.0、500GB)
電源ユニット SilverStone「SST-ST1200-G Evolution」(1200W、80PLUS Gold)
OS Windows 10 Pro 64bit版

まずは、「3DMark」(Version 2.10.6799)の結果からだが、STRIX 5700 XTはFire Strikeのテストで、RTX 2070 SUPERを6~7%上回るパフォーマンスを発揮。その一方で、Time Spyでは5~10%の差をつけられており、3DMarkにおいては、STRIX 5700 XTはDirectX 11のテストのほうが得意と言えそうだ。

続いて「F1 2019」の結果だが、ここでは超高プリセットに指定したうえで、ゲームに用意されたベンチマークモードを実施。その結果から平均フレームレートと最小フレームレートをまとめたが、STRIX 5700 XTは2560×1440ドットでRTX 2070 SUPERに若干の遅れを取るものの、それ以外の解像度では上回るスコアを叩き出している。特に、3840×2160ドットの平均フレームレートで、STRIX 5700 XTはRTX 2070 SUPERに19%もの溝を開けている点は立派の一言。

「PlayerUnknown’s Battlegrounds」(以下、PUBG)でも、STRIX 5700 XTのスコアは良好だ。今回は、ウルトラプリセットに設定したうえで、ゲームを実際にプレイし、1分間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得。その結果だが、STRIX 5700 XTは、すべての解像度でRTX 2070 SUPERを超えるパフォーマンスを見せており、とくに1920×1080ドットの平均フレームレートでは、その差が16%にまで広がっている点は注目に値する。

お詫びと訂正:掲載当初、PUBGのベンチマークの図版の製品名が間違っていました。関係者、読者の皆様にご迷惑をおかけしましたことをお詫びするとともに訂正いたします。(2019年10月28日17:47)

さらに「Far Cry New Dawn」でもSTRIX 5700 XTの勢いは止まらない。今回は、最高プリセットに設定し、ゲームに用意されたベンチマークモードを実行したのだが、STRIX 5700 XTは、平均フレームレートにおいてすべての解像度でRTX 2070 SUPERに3~7%の差を付けている。最小フレームレートを見ても、RTX 2070 SUPERは1920×1080ドットでも60fpsに達していないのに対して、STRIX 5700 XTは2560×1440ドットでも60fpsを超すなど、両者の差は明白だ。

Radeonシリーズでは不利な戦いとなる「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」(以下、FFXIVベンチ 漆黒のヴィランズ)でも、STRIX 5700 XTは意地を見せた。今回は、最高品質に設定しベンチマークを実行しているが、STRIX 5700 XTは3840×2160ドットこそRTX 2070 SUPERに対して多少の開きがあるものの、2560×1440ドットではその差を詰め、1920×1080ドットでは立ち位置の逆転を果たしている。GeForceシリーズへの最適化が進んでいる同ベンチマークにおいて、STRIX 5700 XTの結果は目を見張るものがある。

実売価格は6万5000円前後
RTX 2070 SUOERに比べるとお買い得感は高い

以上のテスト結果から明らかなように、STRIX 5700 XTのパフォーマンスはかなり高い。とくに不利とされるFFXIVベンチ 漆黒のヴィランズでRTX 2070 SUPERといい勝負を演じている点は評価できよう。STRIX 5700 XTの価格は6万3000円~6万6000円と、ほかのRX 5700 XT搭載オリジナルデザインカードと比べると若干高め。

とはいえ、それだけ品質の高い出来に仕上がっており、何よりRTX 2070 SUPER搭載カードが6万2000円~7万5000円であるのに比べると、お買い得感がかなり高いことは間違いない。パフォーマンスと品質のどちらとも高い製品を、できるだけに安価に欲しいといった需要に対して、このSTRIX 5700 XTは魅力的な1枚であると言える。


関連サイト

この記事もおすすめ

PAGE TOP