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【注目Radeonピックアップ!第11回】

2万円台でもフルHDゲームは十分遊べる! MSI「RX 5500 XT MECH 4G」の実力をチェック(1/2)

文● 宮崎真一 編集● AMD HEROES編集部

エントリー向けGPUとして、その地位を築きつつあるAMDの「Radeon RX 5500 XT」(以下、RX 5500 XT)だが、現在の市場を見ると、グラフィックスメモリ容量が8GBと4GBのモデルが登場している。8GBのほうがパフォーマンスが優れるであろうことは誰の目にも明白だが、果たして4GBでもゲームは快適にプレイできるかどうか気になるところ。

そこで、今回はMSIの「Radeon RX 5500 XT MECH 4G OC」(以下、RX 5500 XT MECH 4G)を用いて、グラフィックスメモリ容量4GB版のRX 5500 XTのパフォーマンスを確認してみたい。

ゲームクロックが16MHz引き上げられたクロックアップモデル
カードサイズは約212mmとコンパクト

まずは、RX 5500 XT MECH 4Gのスペックから確認していこう。RX 5500 XT MECH 4Gのベースクロックは1674MHz、ゲームクロックは1733MHz、ブーストクロックは1845MHzと、リファレンスと比較するとゲームクロックのみが16MHz引き上げられたクロックアップモデルとなっている。なお、メモリクロックは14Gbpsで、こちらはリファレンスと同じだ。

Radeon Softwareから動作クロックを確認してみると、コアクロックとしてゲーミングクロックである1733MHzが表記されているのが確認できる

付属アプリケーションの「Afterburner」(Version 4.6.2)を用いることで、動作クロックやGPUコアの電圧などのカスタマイズが可能だ

カード長は、実測で約212㎜(※突起部除く)で、比較的コンパクトにまとまっている印象だ。GPUクーラーは2スロット占有タイプで、90mm角相当のファンを2基搭載している。このファンの羽は、分散型ファンブレードと従来型ファンブレードが交互に配置された「トルクスファン 3.0」仕様で、MSIによるとエアフローの収束と静圧の向上を同時に実現しているという。

また、ヒートシンクには6mm径のヒートパイプが2本用いられ、ヒートパイプが直接GPUに触れる仕様である点も見逃せないポイントだ。さらに、メモリチップや電源部にもしっかりとヒートシンクが装着されており、コンパクトなサイズながらも冷却面に抜かりはない。

カード裏面には金属製のバックプレートが装着されている。手に持った感じはさほど重くはないのだが、バックプレートで補強されており、カードが歪む懸念もまったくない

ファンはトルクスファン 3.0仕様で、途中から角度が変化するブレードと、2つの突起物が設けられたブレードが交互に並んでいる

補助電源コネクタは8ピン×1仕様で、これはリファレンスどおり。外部出力インタフェースはDisplayPort 1.4a×3、HDMI 2.0b(Type A)×1と標準的な構成で、ゲーミング用途で困ることはまずないはずだ。

補助電源コネクタは8ピンを1基搭載する

外部出力インタフェースはDisplayPortが3つに、HDMIが1つという構成。ブラケットには排気用の大きなスリットが設けられている

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