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【話題のPCゲームピックアップ!第11回】

時間泥棒な高評価サンドボックスゲーム「Avorion」はRX 5500 XTで快適に遊べるか!?(1/3)

文● 松野将太 編集● AMD HEROES編集部

GPUには「Radeon RX 5500 XT」を搭載したSAPPHIREの「SAPPHIRE PULSE RADEON RX 5500 XT 4G GDDR6」を用意。フレームレートを検証した

■ゲームタイトル:Avorion
■メーカー名:Boxelware
■価格情報:1780円(早期アクセス)
■公式サイト:https://www.avorion.net/

船を作成し、広大な宇宙の旅に出る

特定のブロックを組み合わせて自由にモデルを作成し、フィールドで動かして楽しむ、いわゆるサンドボックス系のシミュレーションゲームは、その自由度の高さから、熱心なユーザーに愛される名作タイトルをいくつも生んできた。古くはPlayStation用ソフト「パネキット」などが有名だが、Steamで販売中の比較的新しいPCゲームにおいても「Besiege」「Kerbal Space Program」といったソフトが長く遊ばれている。今回紹介する「Avorion」は、早期アクセスタイトルながら非常に高い評価を獲得している、宇宙を舞台にしたサンドボックスゲームだ。

本作は、過去の惨事により宇宙空間の一部に断裂が起きた世界が舞台。宇宙船を建造し、広大な宇宙に乗り出したプレイヤーは、貿易や採掘によるビジネス、海賊との戦い、困っているNPCの人助け、断裂が起きた銀河中心部への冒険など、それぞれに自由な行動を楽しめる。オンラインマルチプレイでは、他のプレイヤーを交えた協力・対戦など、さらに自由な遊び方が可能だ。このあたりは、世界でも有数のアクティブユーザーを誇るMMORPG「EVE Online」に近いものがある。

建造は、エンジンとスラスター、居住区画さえあれば宇宙船が成立してしまうため、初心者でもかなり自由度の高い構築ができる

しかし本作のキモと言えるのは、なんといっても宇宙船の建造。タレットによる採掘や購入した素材を使い、ブロックを組み合わせて宇宙船を組み上げるのは一般的なシミュレーター系タイトルと変わらないが、本作の宇宙船建造はこういったシミュレーターの中でもトップクラスの自由度を備えている。

建造に使うブロックには多くの種類があるが、機能が異なるだけで、サイズや形状は自由に決められる。これにより、思い通りの形状を作りやすい

特徴のひとつとして、各ブロックの形状をかなりの範囲まで自由に操作できることが挙げられる。大体のシミュレーターはブロックの形状があらかじめ決まっているが、本作のブロックはジェネレーターやスラスターなど、機能の違いこそあるものの、基本的にはどれもサイズや形状を操作できる。プレーンな船体ブロックを細長くして棒のように使ってもいいし、薄くしたブロックを張り合わせて緻密な船体を作るのもアリだ。UIもこの手のタイトルとしては利用しやすく、ブロックの操作や選択はもちろん、各部のコピー&ペーストなどにも対応するため、操作にはすぐ慣れるだろう。

また、モデルを宇宙船として成立させるための条件もかなりゆるめだ。基本的にはエンジン・スラスター・居住区画さえ用意されていれば、(性能の差はあれ)宇宙船が成立してしまうため、狙った形状で宇宙船をまとめやすい。仮に失敗したとしても、鉄素材はそこら中から簡単にサルベージできるため、特に序盤ではやり直しがききやすいのも嬉しいポイント。漫画や映像作品の宇宙船を模してもよし、自分の理想を突き詰めてもよしと、心行くまで建造を楽しめる。

宇宙船はブロックの組み合わせで性能が決まるが、さらにアップグレードで機能を拡張できる

加えて、建造時のブロックの総仕様数や大きさに制限がなく、素材が許す限り、超巨大な宇宙ステーションや戦艦を建造できる。一度構築した宇宙船も、建造モードからいつでも修正やパーツの追加・削減が可能だ。PvPモードでは、フレンドと協力して素材を収集することで、膨大な質量の構造物を作りやすいだろう。複数の船を持てるため、採掘用やサルベージ用といった船を用意し、艦長を任命して自動航行させておけば、より快適な船団の運営が可能になる。

形状は自由自在だが、操作性はエンジンやスラスター、エネルギー管理により優劣が出る。うまく止まれずに横滑りしてデブリに激突、なんてことにならないよう気をつけたい

作成した船は自分で操作できるが、スラスター不足やエンジンの出力不足の場合、思うように速度が出なかったり、止めようとしても止まらなかったりする場合がある。オブジェクトへの衝突によるダメージがバカにならないため、上手く操作できる船を建造しておきたい。このあたりは建造モードで表示されるパラメータを見つつ、パーツの削除や追加で調整していこう。

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