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Core i7並みのRyzen搭載で、4万円台&片手サイズ⁉ 〝Ryzen Embedded”搭載の超小型PCベアボーン「4×4 BOX」が超お得(1/3)

文●宮里圭介 編集● AMD HEROES編集部

AMDのCPU「Ryzenシリーズ」は、同価格帯であればライバルであるIntelのCPUよりもコア数が多く、自作PCファンの間で人気が高まった。また、最近はIntleのCPUが不足していることもあり、BTOパソコンからメーカー製PCまで、採用例がどんどん増えてきている。

たとえば、小型PCにおいてもIntel製CPU搭載機が多かったが、昨年2月にASRockから小型PCベアボーンの「DeskMini A300」が登場。わずか155×155×80mm(約2リットル)ほどの本体ながらTDP65WまでのAPU(GPU内蔵のCPU)を搭載可能とし、Ryzenの高い処理性能と高いGPU性能により、ベアボーンとしては異例の大ヒットとなった。

編集部内でも全ギ研(全日本ギャルゲー研究所)所長の南田氏が購入しているほか、ドスパラやツクモ、サイコムなどが扱うBTOパソコンのベースとしても人気が高い。

昨年発売された「DeskMini A300」は、小さいながらもRyzenを搭載可能ということで注目され、大ヒット。編集部でも評価は高く、南田氏が購入している

しかし、IntelはNUCと呼ばれるDeskMiniよりも小型なPCを販売しており、「小さい片手サイズのPCはIntel」というイメージが強い。一方で、AMD製品搭載のコンシューマーに向けた超小型PCの選択肢はほぼ無かった。BtoBではRyzen搭載の超小型PCは販売されているが、一般ユーザー向けの販路が無かったり、機能が限定されていて一般の用途には向かなかったりもしていた。

そんななか登場したのが、ASRockの「4×4 BOX」シリーズだ。

“Ryzen Embedded”の採用で状況が大きく変化
ASRockから「4X4 BOX」シリーズが登場!

小型PCではIntelという、「ある種の常識」を打ち破ってくれたのが、今回紹介するASRockの「4X4 BOX」シリーズだ。これはCPUに組み込み向けとなる“Ryzen Embedded”を採用したベアボーンで、フットプリントはインテルのNUCとほぼ同じ。高さは若干あるものの、Ryzen搭載機としては驚くほどコンパクトなボディとなっているのが特徴だ。

Ryzenを搭載しながら片手サイズという、超小型PCベアボーン「4X4 BOX」シリーズ。サイズは110×118.5×67.3mmと、驚くほど小さい

DeskMini A300でもそうだったが、ASRockのベアボーンは隙間があれば積極的に埋めてくるといっても過言ではないほど、機能を追加してくるのが恒例だ。4X4 BOXもこの例に倣ったのか、フロントとリア合わせて、USB3.2 Gen2×3、USB2.0×2、HDMI、DisplayPort×2、ギガビットLAN×2と多くのインターフェースを搭載している。

フロントのインターフェースはUSB3.2 Gen2、USB2.0×2。さらにヘッドセット用のジャックが用意されている

リアのインターフェースはUSB3.2 Gen2×2、HDMI、DisplayPort×2、ギガビットLAN×2。単体でトリプルディスプレーも可能だ

3つのディスプレー出力を持っているため、マルチディスプレーで広いデスクトップを使いたいという人も満足できる構成なのが面白い。またユニークなのが、これだけ小さいのにギガビットLANを2つ装備していること。ルーターやサーバー自作といった用途にも活躍してくれそうだ。

さらにうれしいことに、VESAマウンターが標準で付属。液晶ディスプレーの背面に4X4 BOXを装着すれば、省スペースな一体型PCが完成する。こういったことができるのも、小型PCならではだ。

液晶ディスプレー側にブラケット、本体には付属のネジを2本装着。このネジをブラケットに引っ掛けるように取り付ける

装着したところ。これだけ小さければ、ディスプレー側のインターフェースに干渉する心配もない。なるべく短いケーブルで配線してやろう

なお、液晶ディスプレーの背面に装着するとUSBなどへのアクセスが難しくなるので、別途USBハブを装着するといいだろう。

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