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1440p、60fpsゲーミングが可能に!
ゲームには、ライト~ミドル級の「フォートナイト」、「Apex Legends」、「BATTLEFIELD V」、「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」(以下、FF XIV)、「バイオハザード RE:2」と、ヘビー級の「ゴーストリコン ブレイクポイント」、「モンスターハンターワールド:アイスボーン」(以下、MHW:IB)を用意。
解像度は1920×1080ドットに加え、最近対応ディスプレーが増えているWQHD解像度でのゲーミングも想定して2560×1440ドットのパフォーマンスをチェック。画質は「ゴーストリコン ブレイクポイント」を除き、それぞれの最高設定を選択している。
まずは144Hz駆動でのプレイが主流になっている人気FPSゲーム「Apex Legends」、「フォートナイト」だ。
Apex Legendsは射撃訓練場でなるべく一定の動作を行ない、フォートナイトはバトルロイヤルをプレイした際のリプレイを使用し、平均と最小1%(パーセンタイル点)をまとめている。
WQHDでも、快適なゲームプレイのひとつの指標となる60fpsを余裕でクリアーしており、フルHD解像度の平均フレームレートはApex Legendsで160.6fps、フォートナイトで154.7fpsと、144Hz駆動対応の液晶ディスプレーと組み合わせてのプレイにも十分な性能を発揮している。
ミドル級ゲームも余裕! FF XIVはWQHDで高精細快適プレイ
続いてはミドル級の「BATTLEFIELD V」、「FF XIV」、「バイオハザード RE:2」のフレームレートを見ていこう。
フレームレートの計測は、「BATTLEFIELD V」はシングルプレイの「ティライユール」、「FF XIV」は「黒衣森:南部森林」にある見渡すような広い沼地の「根渡り沼」、「バイオハザード RE:2」はゲーム後半の樹木生い茂る研究所内の一定ルートを歩いている。
Ryzen 5 3500+RX 5700 XT搭載ゲーミングPCは、ミドル級FPSゲームの「BATTLEFIELD V」でも、フルHD解像度で平均フレームレート123.5fpsと、高駆動液晶ディスプレーでのヌルヌルプレイが楽しめる性能を発揮。
また、WQHDの高精細ゲームプレイがおすすめなMMORPGの金字塔「FF XIV」は、WQHD解像度で最小1%(パーセンタイル点)74.1fpsを記録している。大規模レイド戦+エフェクト表示ありでは、60fps維持が厳しいシーンも出てくると思われるが、普段は高精細表示で快適プレイが可能だ。
同様にアクションゲームの「バイオハザード RE:2」も、WQHD解像度で60fpsオーバーを維持している。ここでは「バイオハザード RE:2」を使ってフレームレートを計測しているが、期待の続編「バイオハザード RE:3」のデモ版「バイオハザード RE:3 Raccoon City Demo」も、体感ではWQHD解像度・最高画質(イメージクオリティ100%)でヌルヌルプレイできた。
ヘビー級は画質次第で快適プレイ
最後は、AMDのゲームがもらえるキャンペーン 第1弾の対象になっている「MHW:IB」と、「ゴーストリコン ブレイクポイント」だ。
まずが、人気のある「MHW:IB」の結果から。拠点となるアステラを一定のルートで歩いた際のフレームレートを計測。ここまでと同じく、最小1%(パーセンタイル点)と平均フレームレートをまとめている。
重量級ゲームとなる「MHW:IB」は、フルHD解像度、最高画質(High Resolution Texture Pack適用)だと、最小1%(パーセンタイル点)が快適ゲーミングの指標となる60fpsを切ってしまっているものの、平均フレームレートは74.8fpsとそのままプレイしても問題ないレベルだ。プレイ中にカクツキが気になるようなら、画質設定を若干調節すればオッケーだろう。
では次は「ゴーストリコン ブレイクポイント」の結果を見ていこう。
「ゴーストリコン ブレイクポイント」の最高画質設定のプリセットは「アルティメット」があるが、ここでは現実的な画質設定として「ウルトラ」を使用。また、計測はゲーム内ベンチマークで行なっており、フレームレートの最小値は、ここまでのパーセンタイル点ではなく、ベンチマーク結果の最小フレームレートと、平均フレームレートをまとめている。
「MHW:IB」と同じ傾向で、フルHD解像度でも最小フレームレートは60fspを切ってしまうが、平均フレームレートは78fpsと十分なフレームレートを発揮。 ドローンを飛ばして偵察、見つからないように接近して敵を排除するなど、ゴーストリコン ブレイクポイントならではのプレイスタイルを楽しむことができる。
ゲーミング中の騒音値は改善の余地ありかも
同じ構成で組んだユーザー向けになるが、PCの騒音値もチェックした。計測はアイドル時のほかに、CPUとグラフィックボードに高負荷がかかる「ゴーストリコン ブレイクポイント」プレイ中と、CPUに100%の負荷がかかる動画エンコード(4K→フルHD)実行中のPCフロント部で計測している。
クーラーマスターの静音志向PCケース「Silencio S600」を組み合わせているだけあって、アイドル時の騒音値は暗騒音とほぼ同じ31dBAだ。同じく「ゴーストリコン ブレイクポイント」プレイ中や、CPUに100%負荷がかかる動画エンコード時も、40dBAアンダーと十分静かな範疇だが、CPUのAMD純正クーラーの音が多少耳につく感じだ。
Ryzen 5 3500はTDP65Wなので大型CPUクーラーは不要だが、静音性アップをねらうなら、鉄板CPUクーラーのひとつになるサイズ製「虎徹 MarkII(SCKTT-2000)」(実売価格3900円前後)や、2200円前後の手ごろな価格で高い冷却性と静音性を発揮するCooler Master製「Hyper H412R(RR-H412-20PK-R2)」がオススメだ。
Ryzen 5 3500&RX 5700 XTでゲームを満喫!
コスパ優秀な6コアCPUのRyzen 5 3500をメインに、ハイエンドGPUのRadeon RX 5700 XTや、第3世代Ryzenの性能を最大限引き出す3600MHz動作のDDR4メモリー、ADATA製1TB NVMe M.2 SSDなどで構成した約15万円ゲーミングPC。
その実力は文句なしで、「フォートナイト」などのeスポーツタイトルはフルHDで144Hzでプレイでき、MMORPGの「FF XIV」では高精細なWQHD解像度でのゲーミングも楽しめる性能を発揮している。この春にゲーミングPCの自作を考えている人は、一考の価値ありな構成だ。