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今コスパ最強!Ryzen 3 3300X+B550マザー秋葉原店員オススメ構成とその性能(3/3)

文● 藤田忠 編集● AMD HEROES編集部

実際に組んでパフォーマンスを試してみた

ここからはオススメ構成を実際に組み、ゲーミングや動画エンコードなどパフォーマンスをチェックしていこう。

なお、CPUのRyzen 3 3300Xは「Ryzen 5 3500を超える事も!?Zen 2ベースで1万円台のRyzen 3 3300X&3100の実力をチェック!」、Radeon RX 5500XTは8GB版ではあるが「アンダー3万円ミドルの新星「Radeon RX 5500 XT 8GB版」の実力やいかに?」でレビューを行なっているので、気になる人はこちらもチェックしてみてほしい。

Ryzen 3 3300Xなど、川島さんおすすめ構成を実際に組んで、パフォーマンスをチェック

「HWiNFO64」でシステムを確認。Radeon RX 5500 XT搭載ビデオカードもPCIe4.0で動作しているのがわかる。なお、このバージョンでは、チップセットをAMD X570として認識

まずはB550チップセットのメリットになるPCIe 4.0 M.2 SSDのパフォーマンスと、「B550 Steel Legend」装備のM.2ヒートシンクの冷却性能を見ていこう。

システムドライブとして搭載し、OSをインストールしたCFD「PG3VNF 1TB(CSSD-M2B1TPG3VNF)」のパフォーマンスを定番ストレージベンチ「CrystalDiskMark 7.0.0」で計測すると、リード5008MB/sec、ライト4290MB/secというトップクラスの性能をしっかり発揮した。

PCIe 3.0 M.2 SSDよりも高速な分、発熱が増え、サーマルスロットリングの不安が拭えないPCIe 4.0 M.2 SSDだが、CPUクーラーとPCケースフロントからのエアフローもあり、CrystalDiskMarkをテストデータ32GiBで実行した際でも、最大温度は52度と余裕の温度だった。さらに20分程度の動画エンコードや、1時間近いゲーミング中もおおむね40度台で推移していた。

CSSD-M2B1TPG3VNFをCrystalDiskMark 7.0.0で計測

システム全体のパフォーマンスをみる「PCMark10」(v2.1.2177)や、「Adobe Premiere Pro」での動画の書き出し、「フォートナイト」などのゲームでパフォーマンスなどもみていこう。まずは総合ベンチマーク「PCMark10」の無印テストを実行。

DDR4-3200動作の32GBメモリーや、高速なNVMe M.2 SSD搭載なのもあり、ウェブブラウジングなど負荷の低い「Essentials」をはじめ、ビジネスアプリの「Productivity」、動画などの編集系作業でコア/スレッド数が影響する「Digital Content Creation」いずれも、4コア/8スレッドCPUとしてはなかなか優秀と言えるスコアを記録している。

PCMark10の結果

「Adobe Premiere Pro」も快適に使える

続いては「Adobe Premiere Pro」を使って、複数の4K mp4動画を繋げたり、カットしたりといった編集作業を行なった13分40秒の4K動画の書き出しを実行。処理に要した時間をストップウォッチで計測してみた。

なお、「Adobe Premiere Pro」はGPUアクセラレーションに対応。エントリーGPUのRadeon RX 5500 XTでも効くので、編集動画の書き出しには、CPUのみの「ソフトウェアコーディング」に加え、CPUとGPUで処理する「ハードウェアコーディング」も試している。

GPUアクセラレーションに対応するAdobe Premiere Pro。RadeonでもしっかりとGPUに負荷がかかっている

Adobe Premiere Proで編集した動画の書き出し時間

さすがに4コア/8スレッドのため、CPUのみでの処理は時間がかかっているが、GPUアクセラレーションを使用すると、処理時間はソフトウェアエンコーディング時の26分47秒から、約1/5短縮した5分23秒で完了している。

GPUアクセラレーションを活用すれば、4コア/8スレッドCPUのRyzen 3 3300Xでも、Adobe Premiere Proをストレスない速度で使える。ただし、GPUのエンコードは高速な分、画質が粗くなる傾向にあるため、画質よりも早さを重視したい場合のみGPUアクセラレーションを使用することをオススメしたい。

人気ゲームのフレームレートを確認

最後はゲーミング性能だ。「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」や、「レインボーシックス シージ」、「フォートナイト」で、Ryzen 3 3300X+Radeon RX 5500 XT 4GBを搭載するおすすめ構成のゲーミングパフォーマンスを見てみよう。

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク

ゲームの定番ベンチマークのひとつで、MMORPGの金字塔でもある「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」では、「12543」スコアの「非常に快適」指標を記録し、平均フレームレートも84.5fpsと快適にプレイできる数値になっている。

続いては、「レインボーシックス シージ」、「フォートナイト」のフレームレートを計測。 「レインボーシックス シージ」は、フルHD解像度、最高画質(レンダリング スケーリング100%)設定。訓練場プレイ中60秒間のフレームレートを記録し、平均と最小1%(パーセンタイル点)をまとめている。

「フォートナイト」もフルHD、最高画質に設定。バトルロイヤルをプレイした際のリプレイデータを使って、60秒間のフレームレートを記録し、平均と最小1%(パーセンタイル点)をまとめた。

レインボーシックス シージとフォートナイトのフレームレート

最高画質でも軽量な「レインボーシックス シージ」は、平均フレームレート111.6fpsと、60fpsを余裕で超えており、画質設定次第では、120Hz駆動ゲーミングディスプレーとの組み合わせも可能だ。

ミドル級で負荷がアップする「フォートナイト」も平均フレームレートは72.1fpsと、60fpsを上回っているが、最小1%(パーセンタイル点)は50fps台になっている。60fps維持できるように画質設定を若干調節する必要はあるが、Radeon RX 5500 XT 4GBを組み合わせたおすすめ構成は、カジュアルゲーミングを十分満喫できると言える。

Ryzen 5を組み合わせるのもアリな最新Ryzen構成

ゲーミングやクリエイティブを快適と言えるレベルで行なえるパフォーマンスを発揮した、TSUKUMO eX.スタッフ 川島さんチョイスの最新Ryzen PC構成は、現状最も高速なPCIe 4.0対応のB550マザーボードを中心に、ビデオカードの買い替えという将来性を見越した大容量750W電源も備えている。それでいながら、予算15万円以下と価格を抑え、勉強からオフィスワーク、カジュアルゲーミング、ライトな編集作業まで、さまざまなことができ、長く使い続けられるPCを自作したいという人にオススメだ。

また、ここでは高いコスパが魅力の「Ryzen 3 3300X」を組み合わせているが、クリエイティブ系を重視するなら6コア/12スレッドで2万5000円前後になる「Ryzen 5 3600」を選ぶのもアリな選択肢だろう。


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