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【話題のPCゲームピックアップ!第21回】

アンドロイドたちの“人間”ドラマ「Detroit: Become Human」、PCならではの高画質プレイはRadeon RX 5700 XTで可能か?(2/3)

文● 松野将太 編集● AMD HEROES編集部

無数の選択肢と、分岐していくシナリオ

主人公たちの行動は特定のアクションを起こすことで成功になる。ひとつひとつはそれほど難しくない

会話の中で選択肢が出ることも。その後の展開や、キャラクターの評価に関わってくる

本作のゲームシステムは極めてシンプルだ。ゲーム自体は複数のシナリオで構成されており、基本的には1つの短いシナリオにつき1人のキャラクターを操作していくことになる。プレイヤーはそのシナリオの目標に合わせてキャラクターを移動させ、時には画面上に現れるアクションをこなすことで行動を成功させたり、選択肢を選んで会話を進めたりしていく。

アンドロイドならではの能力で、目的や行先をワンボタンで確認できる。上手く使えば迷うことはないだろう

犯罪捜査に関わるコナーは「犯行現場の再現」や「照合」など、操作時に特殊なアクションを実行する機会が多い

複雑なコマンドや戦闘アクションなども存在せず(本作のマウス操作は独特の操作感なので、最初は戸惑うかもしれない)、物語を進めるだけならそれほど苦労はしないだろう。

3人のアンドロイド達はワンボタンで「GPS」にアクセスすることで、現在の状況と取るべき行動を随時確認でき、その際はマップ上のチェックできるオブジェクトも色付きで表示される。よくあるアドベンチャーゲームのように、どのオブジェクトにアクセスするべきかを探す必要もなく、シナリオを進めることに集中できるのもプレイヤーにとってはありがたい。

嘘と真実を見抜き、相手のストレスのコントロールが求められるアンドロイドの尋問シーン。こういった場面では特に分岐が多く、時間制限のある選択肢も相まって、取るべき行動には悩まされる

注意すべきなのは、プレイヤーの取れる行動の幅が非常に広く、その行動の結果次第では後の物語が大きく変わってくる点だ。時にはあらかじめ提示された目標に背くことも可能だが、示された目標だけをこなす場合でも、選択肢を選ぶ順番、なにげない行動によって、あたかもバタフライ・エフェクトのように物語が変化していくため、初めてのプレイで結果を予想するのは極めて困難と言える。

一応の“正解”と呼べるような行動はあるものの、必ずしも正解を選び続けなくともシナリオは進行する。ある1シナリオの結末が他のシナリオに影響を与えるなど、自分の行動が大きく物語に反映されていくことから、選択には大きな悩みが伴うだろう。とはいえ、これが本作の醍醐味でもある。

「EXPERIENCE」モードでは、最悪の場合主人公のキャラクターが死亡してしまう。死亡した場合も物語は引き継がれ、他の2人のシナリオを進めていくことに

「CASUAL」と「EXPERIENCE」の2つの難易度が用意されていることにも触れておこう。「EXPERIENCE」では最悪の場合、行動の結果によってキャラクターが死亡する可能性がある。「キャラクターが死亡する」と聞くとゲームオーバーを思い浮かべる人が多いだろうが、仮に1人のキャラクターが死亡してしまった場合でも、その人物抜きでシナリオが続いてしまうのが本作の興味深いポイントだ。

本作でゲームオーバーになるのは、3人全員が死亡した場合のみ。主人公である3人のアンドロイドのうち、2人までは死亡してもゲームオーバーにならないものの、人物の不在によって全体のシナリオが大きく変化することは言うまでもない。緊張感をもってプレイするのであれば、「EXPERIENCE」を選択するのがベターだろう。

フローチャートでは細かな分岐と、すでに実行した分岐を確認できる。メインメニューの「CHAPTER」から各シナリオをリプレイでき、その際には現在の物語の進行に影響を及ぼす「セーブをする」かどうかも選択できる

1つのシナリオを終えると、最後にシナリオ全体のフローチャートが公開される。ここではプレイヤーの取った行動を俯瞰して見ることが可能で、まだ見ぬ分岐がどの場面で起きるかも確認できる。なお、メニュー画面の「CHAPTER」からプレイ済みのシナリオを選択すれば、再び物語をプレイし直すことも可能だ。初回プレイ時は使わないことを勧められるが、どうしても容認できない結果になった場合、やり直してみるのもいいだろう。

余談だが、メイン画面に出てくるガイド役のアンドロイドは時折ゾッとするようなことを口走ったり、いきなり謎のアンケートを始めたりしてちょっと怖い

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