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【注目Radeonピックアップ!第23回】

2GHz越えのブーストクロック、独自ファンで冷却性能も優秀なGIGABYTE「AORUS Radeon RX 5700 XT 8G」の実力を検証 (1/2)

 グラフィックスカードメーカーの中には、ゲーム向けブランドを展開し、カード以外にも液晶ディスプレーやオーディオ製品などでブランドを統一することで、ブランド力や製品イメージ、それに品質の向上に努めているところも多い。GIGABYTEもゲーム向けブランドとして「AORUS」を展開しているが、今回はそのAORUSに属するグラフィックスカード「AORUS Radeon RX 5700 XT 8G」(以下、AORUS RX 5700 XT)を取り上げる。

 このAORUS RX 5700 XTは、GPUにAMDの「Radeon RX 5700 XT」(以下、RX 5700 XT)を採用した製品で、同社のRadeon搭載モデルとしては最上位に置かれている。それでは、このAORUS RX 5700 XTはどのような製品なのだろうか。特徴を詳しく紹介するとともに、いくつかテストを行ない、そのパフォーマンスを確認してみたい。

ブーストクロックはデフォルトで2GHz超え
オリジナルクーラーのWINDFORCE 3Xを搭載

 まずは、AORUS RX 5700 XTの動作クロック設定から紹介していこう。AORUS RX 5700 XTのベースクロックは1770MHzと、リファレンスの1605MHzから165MHz上昇。同様にゲームクロックは1905MHz、ブーストクロックは2010MHzと、リファレンス比で順に150MHz、105MHz引き上げられたクロックアップモデルである。製品名に“OC”という記述がないため勘違いされそうだが、同社のRX 5700 XTを搭載した「Radeon RX 5700 XT GAMING OC 8G」より動作クロックが高い。AORUS RX 5700 XTは、AORUSシリーズであることが、最上位モデルの証であると捉えてよさそうだ。

Radeon SoftwareからAORUS RX 5700 XTの詳細スペックを確認したところ

 なお、グラフィックスメモリにはGDDR6を8GB搭載し、メモリクロックは14Gbpsで、このあたりはリファレンスから変わりはない。ただし、付属のアプリケーション「AORUS ENGINE」(Version 1.86)を用いると、メモリクロックを8MHzきざみで、15.2Gbpsまで高めることが可能だ。また、GPUの動作クロックは変更できないものの、電力目標(Power Target)は1%きざみで-48%~+50%までの設定が用意されている。

付属アプリケーションのAORUS ENGINE

 本製品は2つのVBIOSを有しており、補助電源コネクタのすぐそばに用意されたディップスイッチで、OC modeとSILENT modeの切り替えが可能。工場出荷時設定はOC modeだ。SILENT modeに切り替えると、多少パフォーマンスが低下するものの、消費電力の低減や静音性の向上が期待できる。実際にSILENT modeに切り替えてみると、ゲームクロックは70MHz低下して1835MHzになった。

補助電源コネクタそばに、VBIOS切り替え用のディップスイッチを配置。ブラケット側がOC modeで、補助電源コネクタ側がSILENT modeとなる

 それでは、カードそのものについて見ていこう。カード長は実測で約291mm(※突起部を除く)。RX 5700 XTのリファレンスカードが263mmほどだったので、それより18mmほど長い計算になる。GPUクーラーは、3スロット占有タイプで90mm角相当のファンを3基搭載する「WINDFORCE 3X」と呼ばれるオリジナルモデル。ユニークなのは、Alternate Spinningと呼ばれる機能により、中央の1基のみ逆回転すること。GIGABYTEによると、エアフローの整流効果や風圧が向上するという。

 さらに、ファンの羽には5本の線状の突起があるほか、羽のエッジは中央が膨らんだ形状をしており、同社によるとこちらもエアフローの向上が期待できるとのこと。また、GPUの温度が一定以下になるとファンの回転を停止する機能も搭載。なお、この機能はAORUS ENGINEから無効に設定し、常時ファンが回り続けるようにできる。

90mm角相当のファンを3基搭載したオリジナルクーラーのWINDFORCE 3Xを採用。3基のうち、中央の1基のみが逆方向に回転する
裏面には金属製のバックプレートが装着され、カードの強度アップを図っている

 ファンの上側と下側のライン状の意匠、それに上側面のAURUSのロゴには、LEDが埋め込まれている。これらのLEDは、付属アプリケーションの「RGB Fusion 2.0」により、色や光り方を変更することもできる。さらに、GPUクーラーには5本の銅製ヒートパイプが用いられ、GIGABYTEによるとGPUに直接触れる構造を採っているという。

 電源部やメモリチップにもしっかりヒートシンクが触れており、最上位モデルらしく冷却面はかなり豪華な仕様だ。補助電源コネクタは8ピン×2の構成で、電源部は8+2フェーズ構成。さらに、電源部にはGIGABYTEの独自品質規格「Ultra Durable」を満たした高品質な部材を採用しており、品質面での抜かりはない。

RGB Fusion 2.0を利用するとLEDの色や光り方を変更可能だ
補助電源コネクタは8ピン×2という構成

 また、映像出力端子には、DisplayPort 1.4が3つに、HDMI 2.0bが1つ、さらにHDMI 1.4bが2つの計6系統を装備。HDMIが3系統も用意されている点は非常に特徴的だが、HDMI 2.0bに対応している端子は1つだけである点は注意したい。

映像出力端子はDisplayPortが3つとHDMIが3つの計6系統を装備

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