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「Ryzen 9 5950X」「Ryzen 5 5600X」を加えすべてのRyzen 5000シリーズの実力を俯瞰する(6/8)

加藤勝明(KTU) 編集●北村/ASCII

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

Ryzen 5が一番快適かもしれない「Horizon Zero Dawn」

MHW:IBよりもさらに描画負荷の高い「Horizon Zero Dawn」ではどうだろうか? 画質は“最高画質”に設定し、ゲーム内ベンチマーク機能を利用して測定した。最低fpsが大きく変動しやすいタイトルであるため、今回は5回続けて計測を実施し、最低fpsの中央値を出した結果を採用した(平均fpsはほとんどブレない)。

「Horizon Zero Dawn」、1920×1080ドット時のフレームレート

「Horizon Zero Dawn」、1920×1080ドット時のCPU側のフレームレート

Ryzen 5 5600XとRyzen 9 5950Xなどを追加したが、平均fpsで良い値を出したのはRyzen 7 5800XとRyzen 9 5900Xの2モデルで、今回追加した2モデルは微妙に劣る結果となった。

今回初めてHorizon Zero Dawnと6C/12TなCPUを組み合わせたが、最低fpsの落ち込みが一番少なかった点を記しておきたい。8C/16T以上のCPUは最低fpsが30fps近くまで落ち込むことが非常に多く、そのため5回計測を行なうことにしたが、Ryzen 5 3600XTや5600Xは最低fpsの落ち込みが全く観測できなかった。

ただCPUのフレームレートはコア数が多くなるほど高まっているので、CPUからGPUに処理が渡るどこかの段階において、8C/16T以上だと引っかかることがある、ということだ。コアの余裕は心の余裕ではあるが、ゲームの設計やッチューニングによっては6C/12Tあたりがちょうど良くなることもあるようだ。

「Watch Dogs: Legion」ではZen3世代が安定して強い

最後に「Watch Dogs: Legion」のパフォーマンスも見ておこう。APIはDirectX 12とし、画質“最大”にレイトレーシング“最大”、さらにDLSS“バランス”と精細度100%設定を追加した。ゲーム内ベンチマーク機能を利用して計測する。

「Watch Dogs: Legion」DirectX 12、1920×1080ドット時のフレームレート

このゲームでは画質設定1つ1つにつきCPUやGPUへの負荷が大きいか小さいかをざっくりと教えてくれるのだが、レイトレーシングなどの画質向上系は基本的にCPU負荷も高いものが多い。

ただCPUはコア数はあまり効果がないようで、16C/32TのRyzen 9 5950Xだとかなりコアが遊んでしまう。この点だけで論ずるならRyzen 5 5600X最も費用対効果の高いCPUと言えるだろう(ゲームだけ遊ぶと仮定した場合だが……)。

このゲームがRadeon RX 6000シリーズで使えるSAM(Smart Access Memory)で効果が得られるかは不明だが、もし得られるとすれば旧世代CPUとの差はもっと広くなる。これから重量級ゲームをRadeon環境で遊びたいと考えているなら、Ryzen 5000シリーズへの乗り換えは是非オススメしたいところだ(ただしSAMはX570かB550マザーが必須なことを忘れずに……)。

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