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立ち塞がるRTX 3090を倒せるか? Rageモードとも合わせて検証
今回の検証環境を紹介しよう。RX 6900 XTと比較するGPUは、1つ格下のRX 6800 XTと仮想敵であるRTX 3090をそれぞれ準備した。RX 6800 XTレビュー時点ではSAM(Smart Access Memory)の動作に必要なマザーボードのBIOSは検証用β版(T67)だったが、今回は検証時点における最新版(F31l)としている。検証用βBIOSではSAMの動作はやや不安定な部分もあったが、現行BIOSでは安定していたので、SAMを有効にした環境におけるパフォーマンスの違いを見ることにしたい。
SAMの動作には、当初AMDの500シリーズチップセットが必要とアナウンスされていたため“一部のユーザーにしかメリットのない機能”という評価も上がっていたが、現時点ではインテルのZ490マザーボードでの動作も確認できたため、SAM前提で話を進めるのが適当と判断した。
ただRX 6900 XTに関してのみ、SAMのない状況でもベンチマークを実施することとした。今回検証するGPUの中では唯一、RTX 3090のみが現時点でSAMに対応できないGPUとなる(NVIDIAはGeForceもSAMに対応させるべく動いているらしいが……)。
さらに、RX 6900 XTに関してはRadeon設定からアクセスできる簡易OC機能である「Rageモード」を有効にした状態でも検証する。SAMのみの状態と比べどの程度性能が伸びるかに注目したいところだ。
ドライバーはRX 6900 XTが検証用βドライバー(Adernalin 20.45.01.14)、RX 6800 XTは公式版(Adrenalin 20.11.3)、GeForceはGeForce 457.40を使用している。
テスト環境 | |
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CPU | AMD「Ryzen 9 5950X」 (16C/32T、最大4.9GHz) |
CPUクーラー | Corsair「iCUE H115i RGB PRO XT」 (簡易水冷、280mmラジエーター) |
マザーボード | GIGABYTE「X570 AORUS MASTER」 (AMD X570、BIOS F31l) |
メモリー | G.Skill「Trident Z RGB F4-3200C16D-32GTZRX」 (DDR4-3200、16GB×2)×2 |
ビデオカード | AMD「Radeon RX 6900 XT リファレンスカード」 AMD「Radeon RX 6800 XT リファレンスカード」 NVIDIA「GeForce RTX 3090 Founders Edition」 |
ストレージ | GIGABYTE「AORUS GP-ASM2NE6200TTTD」(NVMe M.2 SSD、2TB) Western Digital「WDS100T2X0C」 |
電源ユニット | Super Flower「Leadex Platinum 2000W」 (80PLUS PLATINUM、2000W) |
OS | Microsoft「Windows 10 Pro 64bit版」 (October 2020 Update) |