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最速Big Navi「Radeon RX 6900 XT」の未知の速さを検証する(3/11)

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

立ち塞がるRTX 3090を倒せるか? Rageモードとも合わせて検証

今回の検証環境を紹介しよう。RX 6900 XTと比較するGPUは、1つ格下のRX 6800 XTと仮想敵であるRTX 3090をそれぞれ準備した。RX 6800 XTレビュー時点ではSAM(Smart Access Memory)の動作に必要なマザーボードのBIOSは検証用β版(T67)だったが、今回は検証時点における最新版(F31l)としている。検証用βBIOSではSAMの動作はやや不安定な部分もあったが、現行BIOSでは安定していたので、SAMを有効にした環境におけるパフォーマンスの違いを見ることにしたい。

SAMの動作には、当初AMDの500シリーズチップセットが必要とアナウンスされていたため“一部のユーザーにしかメリットのない機能”という評価も上がっていたが、現時点ではインテルのZ490マザーボードでの動作も確認できたため、SAM前提で話を進めるのが適当と判断した。

ただRX 6900 XTに関してのみ、SAMのない状況でもベンチマークを実施することとした。今回検証するGPUの中では唯一、RTX 3090のみが現時点でSAMに対応できないGPUとなる(NVIDIAはGeForceもSAMに対応させるべく動いているらしいが……)。

さらに、RX 6900 XTに関してはRadeon設定からアクセスできる簡易OC機能である「Rageモード」を有効にした状態でも検証する。SAMのみの状態と比べどの程度性能が伸びるかに注目したいところだ。

ドライバーはRX 6900 XTが検証用βドライバー(Adernalin 20.45.01.14)、RX 6800 XTは公式版(Adrenalin 20.11.3)、GeForceはGeForce 457.40を使用している。

テスト環境
CPU AMD「Ryzen 9 5950X」
(16C/32T、最大4.9GHz)
CPUクーラー Corsair「iCUE H115i RGB PRO XT」
(簡易水冷、280mmラジエーター)
マザーボード GIGABYTE「X570 AORUS MASTER」
(AMD X570、BIOS F31l)
メモリー G.Skill「Trident Z RGB F4-3200C16D-32GTZRX」
(DDR4-3200、16GB×2)×2
ビデオカード AMD「Radeon RX 6900 XT リファレンスカード」
AMD「Radeon RX 6800 XT リファレンスカード」
NVIDIA「GeForce RTX 3090 Founders Edition」
ストレージ GIGABYTE「AORUS GP-ASM2NE6200TTTD」(NVMe M.2 SSD、2TB)
Western Digital「WDS100T2X0C」
電源ユニット Super Flower「Leadex Platinum 2000W」
(80PLUS PLATINUM、2000W)
OS Microsoft「Windows 10 Pro 64bit版」
(October 2020 Update)

Radeon設定の「チューニング」で「レイジ」を選択することで、Rageモードが有効となる

Rageモードを有効にすると、GPU-Zでメモリークロックやメモリー帯域などが表示されなくなった。ちなみにRageモードはGPUクロックのみを引き上げるが、メモリークロックは変わらない

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