※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)
ライザのアトリエ2はフルHD&LOWなら平均30fps以上
4つ目は1月26日に待望のSteam版が発売され、レビュー評価も記事執筆段階で「非常に好評」と高い評価を得ているコーエーテクモゲームスのRPG『ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~』(以下、ライザのアトリエ2)で検証。
主人公ライザの人気も高く、そのほかの魅力的なキャラクターやシリーズの独特な世界観とシステムが高い評価を得ている本作。グラフィック全体品質は「High」「Normal」「Low」の3パターン。解像度がフルHDでもかなり重いが、HD画質まで落とすとキャラクターの輪郭線がシャギーが増え、解像感が落ちるというよりかは、ゲーム画面全体が薄くなる印象。
そのため、ゲームの世界観を存分に楽しむなら最低でもフルHDは維持した方がイイと感じた。そこで、解像度はフルHDで、グラフィック品質を変えるのみでフレームレートをFrapsで計測。
©コーエーテクモゲームス All rights reserved.
設定が「Low」の場合は、平均30fps以上、最小28fpsとキャラクターの動きに重さを感じることなくプレイできる。高フレームレートを求められるFPSやアクション系のゲームではなく、ターン制のRPGなので、30fpsあれば十分快適だ。「High」設定でも画面が頻繁にカク付くといったことはないが、明らかにキャラの動きが遅くなるので、さすがに厳しい。ただ、「High」設定だと光の表現などが大分変わり、印象も一段階よくなるので、できれば最新のRadeonを追加するなども視野に入れたい。
ストリートファイターVは「中」設定で
ほぼ60fps張り付きがベスト
これまでは、ここ数ヵ月で話題、筆者が注目した超重量級ではない作品を中心に紹介したが、最後はド定番のゲーム『ストリートファイターV チャンピオンエディション』(以下、ストリートファイターV)の性能もチェックしてみたい。
本作ではFrapsが動作しなかったためCapFrameXを使ってフレームレートを計測した。
©CAPCOM U.S.A., INC. 2016, 2020 ALL RIGHTS RESERVED.
解像度の数値だけを見ると、画面品質「中」の平均51.2fpsでも一見快適にプレイできるように見えるが、ジャンプの際にゆっくりとした動作になり、これでも確かな重さを感じる。ストリートファイターVにはベンチマークソフトもあるが、ベンチマークソフトも55fps以上ではないと快適動作評価にならない。
格闘ゲームによっては、30fps以上あれば家庭用ゲーム機でプレイする感覚に近い、ヌルヌルではないが、十分遊べるというタイトルもあるが、本作の場合は少なくともPC版だと50fps後半、ほぼ60fps張り付きの動作でなければ、快適にプレイできるとは言い難い。
画面品質「低」になると、スケーリング解像度が低すぎて、かなりテクスチャーが崩れるが、「中」なら画質は度外視で、とりあえずしばらく快適にプレイできればイイという割り切り方なら問題ないと感じる人もいるかもしれない。ただ、やはり最新のRadeonを使って大会品質の映像美でプレイしたいところだ。
増えつつあるクロスプラットフォームのゲームは割と快適
映像がキレイな3DのRPGや3D格闘ゲームはやや力不足
Ryzen PRO 4000Gシリーズは、従来のRyzen 3000GシリーズよりもGPU部こそVegaのままだが、CPU部のアーキテクチャーが一世代新しくなり、より高クロックのメモリーに対応と、目を見張る性能アップはないものの確かな性能アップを感じる。
特に今回使用した「Ryzen 7 PRO 4750G」は、Ryzen 3000Gシリーズにはなかった8コア/16スレッドとコア数も増え、dGPUがなくてもある程度のマルチ作業も行なえる、普段使いにも強い高コスパなPC自作に向く。
テレワークが叫ばれる昨今、自宅に常駐するPCを用意したいが、省スペースで済ませたいという人には、筆者のようにDeskMini X300との組み合わせは非常にオススメだ。
ちょっとしたビジネス用途で使うメインPCから、ハイエンドなゲーミングPCとは別作業で使いたいセカンドPC用途でも活躍できる。DeskMini X300が実売1万8800円前後、Ryzen 7 PRO 4750G(単位参考価格4万3980円)は基本がメモリーやストレージなどとのセット販売になり、5万5000円~6万円。そこに、セットで買わなかったメモリーかストレージを足して、9万円台で組める。
ミドルタワーのPCを一台組むよりは行程が少なく、自粛生活中にちょっと自分だけの構成で小型のPCを作ってみたいという人にも◎。フォートナイトやマインクラフトも設定次第では、十分快適にプレイできる性能を有するので、子供に最初に買い与えて、ちょっとしたPC自作を体験させる入門機としても魅力的。
20万円以上の高価なゲーミングPCには手が出せないが、ある程度描画は犠牲にしてもPCゲームがプレイしたいという人にももってこい。まだ、販売しているが、本来OEM向けの製品なので、気が付いたら買えなくなる可能性もあるので、気になった人は早めに購入を検討してみてはどうだろう。