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Radeon RX 6800 XTの性能を最も引き出せたCPUをゲーム12タイトルで検証する(2/6)

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

AMDは4モデル、Intelは3モデルのCPUでガチ対決

では検証に入るまえに今回の検証環境を紹介しよう。ビデオカードはRX 6800 XTに固定し、ゲームを走らせた時にどのCPUが強い/弱いのか検証したいCPUとマザーボード以外の要素は極力同じものを使うように配慮した。RX 6800 XTのドライバーは検証時点における最新(Adrenalin 21.1.1)を使用している。

RX 6800 XTのResizable BARについては、既にIntel製マザーボードでもBIOS更新で対応(検証記事:https://ascii.jp/elem/000/004/036/4036051/)しているので、どちらの環境でも有効にしている。メモリークロックは各CPUの最大定格値とし、Intelのパワーリミット、即ちPL1の設定値はインテルの定格(PL1=TDP)となるように設定している。

今回対決させるCPUは、AMDからはRyzen 5000シリーズの4モデル、Intelからは第10世代CoreプロセッサーからK付きの3モデルをピックアップした。単純なCPUコア数が効くのであれば、Ryzen 9 5950Xが一番強くなるが、果たしてゲーミング環境で16C32Tが効くのかどうかもチェックしてみたい。

【検証環境:AMD】
CPU AMD「Ryzen 9 5950X」
(16C/32T、最大4.9GHz)、
AMD「Ryzen 9 5900X」
(12C/24T、最大4.8GHz)、
AMD「Ryzen 7 5800X」
(8C/16T、最大4.7GHz)、
AMD「Ryzen 5 5600X」
(6C/12T、最大4.6GHz)
CPUクーラー Corsair「iCUE H115i RGB PRO XT」
(簡易水冷、280mmラジエーター)
マザーボード GIGABYTE「X570 AORUS MASTER」
(AMD X570、BIOS F32)
メモリー G.Skill「Trident Z RGB F4-3200C16D-32GTZRX」
(DDR4-3200、16GB×2)×2
ビデオカード AMD「Radeon RX 6800 XT リファレンスカード」
ストレージ Corsair「Force MP600 CSSD-F1000GBMP600」
(NVMe M.2 SSD、1TB)
+ウエスタンデジタル「WDS100T2X0C」
(NVMe M.2 SSD、1TB)
電源ユニット Super Flower「Leadex Platinum 2000W」
(80PLUS PLATINUM、2000W)
OS Microsoft「Windows 10 Pro 64bit版」
(October 2020 Update)
【検証環境:Intel】
CPU Intel「Core i9-10900K」
(10C20T、最大5.3GHz)、
Intel「Core i7-10700K」
(8C16T、最大5.1GHz)、
Intel「Core i5-10600K」
(6C12T、最大4.8GHz)
CPUクーラー Corsair「iCUE H115i RGB PRO XT」
(簡易水冷、280mmラジエーター)
マザーボード ASUS「ROG MAXIMUS XII EXTREME」
Z490、BIOS 2004)
メモリー G.Skill「Trident Z RGB F4-3200C16D-32GTZRX」
(CPUの定格で運用、16GB×2)×2
ビデオカード AMD「Radeon RX 6800 XT リファレンスカード」
ストレージ Corsair「Force MP600 CSSD-F1000GBMP600」
(NVMe M.2 SSD、1TB)
+ウエスタンデジタル「WDS100T2X0C」
(NVMe M.2 SSD、1TB)
電源ユニット Super Flower「Leadex Platinum 2000W」
(80PLUS PLATINUM、2000W)
OS Microsoft「Windows 10 Pro 64bit版」
(October 2020 Update)

フレームレートの落ち込みに注目の「Apex Legends」

今回はRX 6800 XTの性能に見合うよう、各ゲームの最高設定でテストを行ない、フレームレートの一番出た/出なかったCPUは何かを見るのが目的となる。また解像度はフルHD/WQHD/4Kの3通りとした。

まずは軽めのゲームから「Apex Legends」で試してみる。画質は最高画質設定とし、起動オプションで明示的にフレームレート上限解除「+fps_max unlimited」を追加している。

フレームレートは射撃練習場における一連の行動をとり「CapFrameX」で測定した。行動の最後でテルミットとバンガロールのスモークを目の前に各2発展開し、煙が晴れるまで待機している。

「Apex Legends」1920×1080ドット時のフレームレート

「Apex Legends」2560×1440ドット時のフレームレート

「Apex Legends」3840×2160ドット時のフレームレート

手動計測ゆえ若干誤差はあるが、どの解像度においても、どのCPUも五十歩百歩の結果といえるだろう。まず平均fpsに注目すると、どのCPUも大きな差はでない。強いて言えばフルHDではCore i9 10900K〜Core i5 10600Kまでの第10世代Coreプロセッサーが優勢だが、解像度が上がると徐々にRyzen 5000シリーズが有利になるように見えるが、この差を体感できることはないだろう。

しかし、最低fps、正確にはフレームレートの下位1パーセンタイル点に注目すると、フルHD〜WQHDではRyzen 5000シリーズが若干高めに出ている。Apex Legendsの場合スモークやテルミットを出した時に発生する透過処理が非常に重いが、これに対してはRyzenがやや有利といった感じだ。

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