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旧世代は圧倒したが、ライバルには一歩劣る「Rainbow Six Siege」
では実ゲームベースでの検証に入ろう。まずは軽いゲーム代表として「Rainbow Six Siege」を試してみよう。画質は“最高”をベースにレンダースケール100%を追加。ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測している。
まず平均フレームレートに注目すると、RX 6700 XTはRTX 3070よりもやや下の3番手に止まっている。3DMarkのスコアーはほぼ同等だったが、実ゲームでは若干劣ることもあるようだ。肝心のWQHDのデータに注目すると、RX 6700 XTは平均257fpsと、現状出ているWQHDゲーミング液晶のリフレッシュレートを超えるフレームレートは出せている。4Kでも高めのフレームレートが出せるが、上位のRX 6800やRTX 3070には及ばない。
ただ2番手のRTX 3070のデータをよく見ると、最低fpsがどれも非常に低いことがわかる。これはAGESA 1.2.0.0ベースのBIOSとGeForceの組み合わせで見られる現象で、筆者の環境ではまだ解消するには至っていない。AGESA 1.0.8.0のBIOSまで巻き戻せば最低fpsもしっかり出るようになるが、PBO2や今後投入されるUSB周りの改善を考えるとAGESA 1.2.0.0以降にせざるを得ないので、メーカーさんには何としても頑張っていただきたいところである。
WQHDまでなら強い「Dirt 5」
続いては負荷がマイルドな「Dirt 5」で試す。画質は“Ultra High”とし、動的解像度変更系設定は無効化した。ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測している。
全体傾向は3DMarkに似ているが、フルHD〜WQHDまではRTX 3070 FEとほぼ同等の性能、かつRX 5700 XTに対しては最大5割近い性能向上を果たしている。ただ解像度が4Kになると、メモリーバス幅のより広いRTX 3070に負けることも確認できる。
ちなみに、RX 6800シリーズレビュー時にはDXRを実装したクローズドβ版で検証したが、今回はDXRのない通常版で検証している。だが3月末ごろにDXR対応パッチが正式にリリースされるらしいので、それを使った時のパフォーマンスもいずれ試してみたいところだ。