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HDMI 2.1対応ディスプレーも近日発表か!?日本ギガバイト広報ソフィア氏にAMDプラットフォームの売れ筋や今後について聞いてみた(3/3)

――映像出力の話がでましたが、一部ハイエンドモデルでは映像出力端子としてUSB Type-Cを用意しているものも見かけます。今後、こうしたモデルは増えると思いますか?

ソフィア氏:たぶんほかのメーカーさんも同じだと思うのですが、弊社もUSB Type-Cはあまり積極的に採用していないです。PCとヘッドセットをUSB Type-Cで接続するVirtualLinkという規格もありますが、まだ普及するに至ってないかなと。USB Type-Cは、ケーブル1本で液晶ディスプレーへの給電と映像出力を同時にできるいいプラットフォームだと思いますが、現時点では時期尚早な感は否めないですね。いずれ、周辺機器が揃ってきたら、弊社でも積極的に実装していきたいですね。

――DisplayPortとHDMIを比べると、圧倒的に後者のほうが利用しているユーザーさんが多いと思います。ビデオカードの映像出力について、HDMIを多くしてほしいといったユーザーからの要望はありませんか?

ソフィア氏:ほかのメーカーさんは、ビデオカードの映像出力端子は、DisplayPort×3とHDMI×1という構成のものが多く見掛けます。ですが、弊社ではDisplayPortを1つ減らし、代わりにHDMIを2つに増やしています。高リフレッシュレートの液晶ディスプレーと組み合わせて、高フレームレートでゲームをプレイするといった用途ではDisplayPortを使う方が多いのでしょうけど、なかには液晶ディスプレーの買い替えが難しいユーザーさんもいらっしゃいます。そのため、弊社では、リソースを有効活用して欲しいという思いから、HDMIを2つにしています。

AORUS Radeon RX 6800 MASTER 16Gの映像出力端子。Displayport×2、HDMI×2という構成だ

――先ほどマザーボードでは、あまりLEDが点灯しないモデルの人気が高いというお話がありましたが、ビデオカードでも同じでしょうか?

ソフィア氏:弊社のビデオカードは、AORUS、GAMING OC、EAGLEと3つのシリーズをラインナップに用意しています。このうち、最上位に置かれるAORUSシリーズは、LEDがきらびやかに点灯しますので、PCの飾り付けや派手さを求めるユーザーさんはこちらを選んでいただければと思います。とくに、B550 VISION D-Pの白色は、ビデオカードのLEDを鮮やかに反射しますので、結構オススメです。

その一方で、ビデオカードは光らないで欲しいという方もいらっしゃいます。ゲーム以外の用途でもPCを使用する場合、LEDの光が目に付くというのが理由なようです。その場合は、GAMING OCとEAGLEシリーズであれば、ロゴや部分的なアクセントが光る程度ですので、そちらを使っていただきたいです。

HDMI 2.1搭載のディスプレーが夏までに登場予定

――液晶ディスプレーについてお聞きします。PlayStation 5やXbox Series X/Sといった次世代のコンシューマーゲーム機が登場したことで、4K解像度でリフレッシュレート120Hzに対応した液晶ディスプレーが、今後大きなトレンドになってくるかと思います。御社は120Hzで4K解像度を可能にするHDMI 2.1対応ディスプレーの販売予定はありますか?

ソフィア氏:今後、AORUSシリーズでの4K対応モデルをいくつか予定していますが、それらすべてが、HDMI 2.1を搭載します。これらの新製品は、43インチとサイズは大きいのですが、基本的なところは完成していますので夏までには発売できると思います。また、43インチモデルより発売時期はちょっと遅れるとは思いますが、32インチモデルも予定もありますので、ご期待ください。

――液晶ディスプレーにおけるFreeSyncテクノロジのニーズは高いですか?

ソフィア氏:弊社の液晶ディスレイは、ほとんどのモデルでFreeSyncテクノロジの認証を取得している特徴的だと思います。何のゲームをプレイされているかまでは把握できていませんが、ユーザーさんには弊社の液晶ディスプレーでFreeSyncテクノロジを結構ご利用いただいているようです。

――AMDはRX 6700 XTで1440pでのゲームプレイにフォーカスを当てました。その点についてどうお考えですか?

ソフィア氏:弊社の液晶ディスプレーは少々特殊で、元から1440p以上の解像度で144Hz以上のリフレッシュレートに焦点を絞っています。ですので、GPUの性能が向上し、高解像度かつ高リフレッシュレートのニーズが拡大することは、弊社にとっては非常にありがたいですね。今後は4K解像度やリフレッシュレート240Hz対応などのラインナップ拡充を図っていくつもりです。ちなみに、現時点の売れ行きを見ると、高解像度よりも高リフレッシュレートのほうが人気が高いですね。

リフレッシュレート240Hzに対応するIPSパネル搭載のAORUS FI27Q-X

――御社にはAORUS RGB Memoryも手掛けていますが、需要は高いですか?

ソフィア氏:そうですね。同じAORUSシリーズでまとめたと考えるユーザーさんは少なからずいらっしゃるようで、AORUSシリーズのマザーボードと組み合す方が多いようです。同じAORUSシリーズで揃ておけば、高クロック動作モデルであっても、必ず動作する安心感が得られるのもAORUS RGB Memoryを選ぶ一因になるかと思います。

AUROSシリーズでまとめて購入するユーザーが多いと言うAORUS RGB Memory

――御社はノートPCも手掛けていますが、モバイル向けRyzen 5000シリーズ搭載モデルの予定はありますか?

ソフィア氏:はい。もちろん、モバイル向けRyzen 5000シリーズ搭載モデルの発売予定はあります。ですが、最近の半導体不足の影響でスケジュールが若干遅れています。ユーザーさんには申し訳りませんが、もう少しお待ちいただければと思います。 ――御社は超小型PCとしてBRIXがありますので、AMDのAPU搭載モデルを発売しないのでしょうか?

ソフィア氏:実は業務向けとしてAPU搭載モデルはラインナップに存在します。ですが、日本市場を見ると、ノートPCの需要が高く、弊社のBRIXは今一歩それに及びません。ですので、弊社ではコンシューマー向けではノートPCに注力し、業務向けではBRIXというように分けています。BRIXは、コンパクトなサイズで高性能といったユニークな特徴もありますので、いずれまた日本市場でもコンシューマー向けに手掛けたいですね。

業務向けではAPU搭載モデルのBRIXも用意されている。写真はRyzen V1605Bを採用したGB-BSRE-1605

――今後、御社が推していきたい製品は何になりますか?

ソフィア氏:やはり、現在も好調なAMD B550搭載マザーボードを今後も推していきたいですね。あと、これはまだ完全に確定ではないのですが、AMD X570搭載マザーボードの新モデルの予定もあります。ユーザーさんからは、B550 VISION D-Pのように、Thunderbolt 3をAMD X570マザーボードに搭載して欲しいという要望をいただきます。そのほかにも、AMD B550搭載モデルで実装している機能をAMD X570搭載モデルでも使いたいといった声やチップセットのファンを無くしてほしいという声を多くいただきます。新製品では、そういった要望にお応えできると思いますので、楽しみにお待ちください。

好調なAMD B550搭載モデルを変わらず推していきたいと語るソフィア氏

――ビデオカードでは何を推していきたですか?

ソフィア氏:RX 6900 XTからRX 6700 XTまでのAORUSシリーズを推していきたいですね。AORUSシリーズは、性能がトップモデルですし、購買意欲が満たされるボリューム感がある製品だと自負しています。さらに、AORUSシリーズは、最長4年間の延長保証が受けられる点も大きなメリットだと思います。


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