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【注目Radeonピックアップ!第31回】

「BIOHAZARD VILLAGE」も快適に遊べる! MSI「Radeon RX 6700 XT GAMING X 12G」の実力を検証(2/2)

RTX 3060 Tiに10%前後の開きを見せ付ける結果
タイトル次第では4K解像度でも快適なプレイが可能

テスト環境
CPU AMD「Ryzen 9 5950X」
(16コア/32スレッド、3.4~4.9GHz)
マザーボード ASRock「X570 Taichi」(AMD X570)
メインメモリー DDR4-3200 16GB(8GB×2)
グラフィックスカード MSI「Radeon RX 6700 XT GAMING X 12G」(Radeon RX 6700 XT)
NVIDIA「GeForce RTX 3060 Ti Founders Edition」
SSD Plextor「PX-512M9PeG」(M.2、NVMe、512GB)
電源ユニット SilverStone「SST-ST1200-G Evolution」
(1200W、80PLUS GOLD認証)
OS Microsoft「Windows 10 Pro 64bit版」

それでは、RX 6700 XT GAMING Xのゲームパフォーマンスをチェックしていこう。今回は、比較対象に同じミドルレンジ向けの「GeForce RTX 3060 Ti」(以下、RTX 3060 Ti)を用意。使用しているグラフィックスドライバは、RX 6700 XT GAMING Xが「Adrenalin 21.5.2 Optional」で、RTX 3060 Tiが「GeForce Game Ready ドライバー 466.47」と、いずれもテスト時の最新バージョンだ。それ以外のテスト環境は表のとおり。

まずは「3DMark」(Version 2.18.7185)からだが、Fire StrikeにおいてRX 6700 XT GAMING Xは、RTX 3060 Tiにおよそ13~19%の差を付けた。特にFire Strike“無印”でスコアが30000に達している点や、Fire Strike Extremeで格の違いを見せ付けている点は注目に値する。

その一方で、DirectX 12のテストとなるTime Spyでは、RX 6700 XT GAMING XはRTX 3060 Tiに追いつかれてしまっている。RTX 3060 Tiを始めとしたAmpere世代のGPUは、Time Spyで良好なスコアを示す傾向があるためだ。

では、実際のゲームではどうなのか、発売されたばかりの「BIOHAZARD VILLAGE」におけるパフォーマンスを見てみよう。今回は、オプションのグラフィックス自動設定から“画面品質重視”を選択し、ゲームをプレイ。その間のフレームレートを「OCAT」(Version 1.6.1)で取得した。なお、OCATの仕様上、データを並べた際の1%に位置する値となる99パーセンタイルフレームレートを、最小フレームレートの代わりに用いている。

その結果だが、RX 6700 XT GAMING Xは、平均フレームレートでRTX 3060 Tiに最大8%ほどの差を付けた。ここで注目したいのは99パーセンタイルフレームレートで、3840×2160ドットこそ差が詰まっているものの、それ以外ではRX 6700 XT GAMING XはRTX 3060 Tiにおよそ7~9%の溝を空けている。

3840×2160ドットでは、両者の差はそれほどないとはいえ、RX 6700 XT GAMING Xはほぼ70fps以上のパフォーマンスを発揮しており、快適にプレイできることは間違いない。

続いて「Call of Duty: Warzone」だが、ここではオプションから描画負荷が最大となるように設定したうえで、ゲームをプレイ。そして、1分間のフレームレートを先ほどと同様に計測した。

その結果だが、RX 6700 XT GAMING Xは、1920×1080ドットで99パーセンタイルフレームレートが144fps以上を実現。平均フレームレートも200fpsを超えており、RX 6700 XT GAMING Xであれば、高リフレッシュレートの液晶ディスプレーを使って快適にゲームをプレイできるだろう。

さらに「DEATH STRANDING」では、最高プリセットを適用した状態でゲームをプレイし、これまでと同じくOCATでフレームレートを取得している。

その結果だが、1920×1080ドットの平均フレームレートでは、RX 6700 XT GAMING XはRTX 3060 Tiに約12%もの差を付け、優位性を如何なく発揮している。3840×2160ドットでも、RX 6700 XT GAMING Xは99パーセンタイルフレームレートが60fpsを優に超えており、ゲームの快適性にまったく問題はない。

最後に「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」の結果を確認しよう。ここでは、最高品質に指定してベンチマークを実行しているが、RX 6700 XT GAMING XはRTX 3060 Tiにあと一歩届かない結果に終わっている。

これは、同ベンチマークがGeForceシリーズへの最適化が進んでいるためだが、それでも、RX 6700 XT GAMING Xは3840×2160ドットでスクウェア・エニックスの指標で最高評価になるスコア7000を上回っている点は評価できよう。2560×1440ドットであれば、RX 6700 XT GAMING Xは18000以上のスコアを発揮しており、キャラクターが多い場面でも、快適なプレイが実現できそうだ。

多くのゲームが快適にプレイ可能
BIOHAZARD VILLAGEも快適な1枚

以上のテスト結果を踏まえると、RX 6700 XT GAMING Xのゲームパフォーマンスは優秀で、2560×1440ドットであれば、ほとんどのゲームで快適にプレイできることは間違いない。

特に、人気シリーズ最新作のBIOHAZARD VILLAGEにおけるパフォーマンスが良好な点に興味を持つ人は多いのではないだろうか。これからBIOHAZARD VILLAGEをプレイしたいと考える人にとって、このRX 6700 XT GAMING Xはオススメできるグラフィックスカードであると言っていいだろう。


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