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AMD Linkでリモートプレイも可能!
AYA NEOは、ここまで紹介してきたように、現状で唯一AMD APU搭載を搭載したゲーム機型のポータブルPCだ。サイズ感は小さすぎず、大き過ぎず、さらに価格も競合のGPD WIN 3やONE XPLAYEよりも安価と、購入しやすいのも魅力だが、さらにAMD APUならではの機能も利用できる。
既報で伝えているように、AMDはRadeon Software Adrenalin 2021 Edition 21.4.1から、Windows版のAMD Linkアプリを同梱している。AYA NEOも内蔵GPUにRadeon Graphicsを備えているため、Radeon Softwareを最新にすることで、Windows版のAMD Linkが利用できる。
AMD Linkは、元々2017年にiOSやAndroid搭載端末用にアプリとして提供され、Radeonを搭載するPCにネットワーク経由で接続し、CPUなどの情報を確認したり、スクリーンショットや録画などを可能とし、リモートプレイも行なうことができたもの。
Windows版のAMD Linkは、Radeonを搭載する低スペックのPCから、同じくRadeonを搭載する高スペックのPCにネットワーク経由で接続し、リモートプレイができるようにする。
この機能は、まず接続する側のPCのRadeon Softwareを起動し、“デバイスを管理”を開き、“Link Game”をクリックして接続コードを確認する。
次に、接続したいPCのRadeon Softwareを起動し、“デバイスを管理”にある“Windows用AMD Linkを開く”を開き、“Link Game”をクリックして、先ほど接続する側で表示したコードを入力する。コードの入力は1分間と有効時間が割と短いので、接続したい側のPCは予め起動してコード入力画面を表示しておいた方がイイだろう。
最初はちょっと手間を感じるが、一度接続すると過去に接続したPCやスマホは登録(PCはデバイス名で登録される)されるので、次回は同じネットワークに接続さえしていれば、その登録されたデバイス名をクリックするだけで接続できるので簡単だ。
試しに、バッファローのWi-Fi 6ルーター「WSR-5400AX6S-MB」経由で接続し、接続側のPCにインストールしていた「原神」をプレイしたが、遅延も特に感じず快適にプレイできた。
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小型のポータブルPCは、最近は割とストレージ容量も多いが、当然デスクトップPCと異なりストレージ容量の増量は見込めない。そのため、どうしても持ち運びたいゲーム以外はインストールせず、自宅でくつろぎながら手元でゲームをプレイしたい際は、AMD LinkでメインPCに接続して遊ぶというのもオススメできる。
色々気になるところもあるが、ゲーム特化PCとしてかなり面白い!
AYA NEOは標準だとコントローラーによるマウスカーソル操作に対応せず、すべての操作をタッチパネルで行わなくてはならないというのが気になったが、この辺りは、「JoyToKey」などのツールを利用することで解決できる。
また、日本で9月発売予定のモデルは試用したFounder Editionと異なり、コントローラーやクーラーなどが改良される予定ということもあり、かなり楽しみだ。
AYA NEOに搭載された「Ryzen 5 4500U」は、Zen 3ベース(一部はZen 2)の最新のCPUではないが、インテルのモバイルCPUよりもマルチスレッド性能に優れ、ドックやディスプレーと一緒に使う、もしくはタッチパッド付のBluetoothキーボードなどを併用することで、ビジネス用途のセカンドPCとしても快適に使える性能を有する。
GPD WIN 3などに採用されたTiger Lake世代でインテル Iris Xe グラフィックスを内蔵するCPUには、やや描画性能で劣るものの、ライトなゲームの体験度に大き過ぎる差はない。
また、コスパに優れ、サイズや重量もちょうど良く、独特な機能を備えるボタンを複数搭載、別途Radeon搭載PCを持っていればAMD Linkが利用できるなど、そのデメリットを覆い隠すメリットも多く魅力的な製品だ。
現状は唯一のAMD APU搭載の小型ポータブルゲーム機として価値ある製品でもあり、新興メーカーではあるものの製品の完成度は高く、ゲーム機型ポータブルPCの可能性が強く感じられる1台。ちょっと変わったゲーミングPCが欲しい、どこでもPCゲームが遊べることに魅力を感じているというのであれば、要チェック。きっと欲しくなるに違いない。
(提供:日本AMD)