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【注目Radeonピックアップ!第38回】

RTX 3060を圧倒! ミドルレンジでも心強いPowerColor「Hellhound RX 6600XT」をレビュー(2/2)

RTX 3060を大きく上回るパフォーマンス
WQHD以下の解像度で快適なプレイが可能

テスト環境
CPU AMD「Ryzen 9 5950X」
(16コア/32スレッド、3.4~4.9GHz)
マザーボード ASRock「X570 Taichi」(AMD X570)
メインメモリー DDR4-3200 16GB(8GB×2)
グラフィックスカード PowerColor「Hellhound AMD Radeon RX 6600XT 8GB GDDR6」(Radeon RX 6700 XT)、
ZOTAC「ZOTAC GAMING GeForce 3060 Twin Edge OC 12GB 192BIT GDDR6」(GeForce RTX 3060)
SSD Plextor「PX-512M9PeG」(M.2、NVMe、512GB)
電源ユニット SilverStone「SST-ST1200-G Evolution」
(1200W、80PLUS Gold認証)
OS Microsoft「Windows 10 Pro 64bit版」

さて、ベンチマークに移る前に、テスト環境を説明しておこう。今回、比較対象には、同じミドルレンジ向けとなる「GeForce RTX 3060」(以下、RTX 3060)を用意。グラフィックスドライバーには、「Radeon Software Adrenalin 21.8.2 Optional」を利用しているが、これはテスト時に最新バージョンとなるものだ。そのほかのテスト環境は表のとおり。

それでは、「3DMark」(Version 2.20.7252)の結果から順に見ていこう。まず、Fire Strikeでは、Hellhound RX 6600XTはRTX 3060に23~25%ほどの差を付け、格の違いを見せ付けている。一方のDirectX 12のテストとなるTime Spyでは、RTX 3060が意地を見せて差を詰めるものの、両者の溝は8~10%ほどと、依然としてHellhound RX 6600XTの優位性は変わらない。

では、実際のゲームではどうなのか、「バイオハザード ヴィレッジ」の結果に移ろう。ここでは、オプションのグラフィックス自動設定から「画面品質重視」を選択。そのうえで、ゲームをプレイし、その間のフレームレートを「CapFrameX」(Version 1.6.5)で取得した。なお、最小フレームレートに代わり、全データのうち最小1%に位置する値となる1パーセンタイルフレームレートを利用し、以降、文中とグラフ中ともに「Minimum(1%)」と表記することをここで断っておく。

さて、その結果だが、Hellhound RX 6600XTは、平均フレームレートでRTX 3060に15~20%の差を付けている。また、Minimum(1%)に着目すると、Hellhound RX 6600XTは2560×1440ドット以下なら常時100fps以上のフレームレートを発揮。3840×2160ドットでも60fpsに迫っており、Hellhound RX 6600XTであれば、バイオハザード ヴィレッジをかなり快適にプレイできそうだ。

続いて「Call of Duty: Warzone」では、オプションから描画負荷が最大となるように設定し、ゲームをプレイ。その間のフレームレートを、先ほどのバイオハザード ヴィレッジと同様にCapFrameXで計測した。

その結果だが、平均フレームレートにおいては、解像度が上がるにつれて両者の開きは縮まっているものの、Hellhound RX 6600XTは2560×1440ドット以下の解像度であれば、19~23%ほどと大きな溝を空けている。さらに、1920×1080ドットのMinimum(1%)は116fpsと、RTX 3060に30fps近い差を付けており、プレイ中にその違いを体感できるほどだ。

「DEATH STRANDING」でも、Hellhound RX 6600XTの勢いは止まらない。ここでは、最高プリセットを適用してゲームをプレイし、その間のフレームレートをCapFrameXで取得している。

その結果だが、高解像度で詰まっているのはCall of Duty: Warzoneと同じ傾向だが、2560×1440ドット以下の解像度であれば、Hellhound RX 6600XTはRTX 3060に対して、平均フレームレートで15~19%ほど、Minimum(1%)で17~18%ほど離している。Call of Duty: Warzoneほどでもないものの、Hellhound RX 6600XTの優位性は変わらず、より快適にプレイできることは誰の目にも明らかだ。

最後に「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果も押さえておこう。ここでは、「最高品質」に設定してベンチマークを実行しているが、Hellhound RX 6600XTはRTX 3060とほぼ同じか、若干逆転を許してしまう結果となった。

これは、ファイナルファンタジーXIVがGeForceシリーズへの最適化が進んでいるためだが、それでもHellhound RX 6600XTは、1920×1080ドットで20000近いスコアを発揮している点は評価できる。スクウェア・エニックスの指標では、スコア15000以上が最高評価とされており、その点でも、Hellhound RX 6600XTでファイナルファンタジーXIVを快適にプレイできるのは間違いない。

価格は5万8000円~6万3000円ほど
コアなゲーマーでも満足のいく性能

Hellhound RX 6600XTは、ミドルレンジ向けなので、3840×2560ドットはさすがに荷が重いものの、2560×1440ドット以下の解像度であれば、多くのゲームを快適にプレイ可能な点はかなり魅力的だ。1920×1080ドットであれば、ゲームによっては常時120fps以上のフレームレートを発揮し、コアなゲーマーでも満足できるほどHellhound RX 6600XTのポテンシャルは高い。

Hellhound RX 6600XTの価格は5万8000円~6万3000円ほどで、コストパフォーマンスは優秀だ。カードサイズも比較的短く、補助電源コネクタも8ピンが1本だけと扱いやすく、古いPCのアップグレード用としても、このHellhound RX 6600XTは、オススメの1枚と言ってよいだろう。


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