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パーツのちょい足しで性能&機能を強化! デスクトップPCを長く快適に使うためのワンポイント拡張(3/5)

宮里圭介 編集●AMD HEROES編集部

内蔵ストレージの増設は大容量のHDDと高速なSSDの2択

256GBのSSDを搭載したPCは多いが、アプリのインストール、動画や写真などサイズの大きいファイルの保存などをしていると、いつの間にか空き容量の余裕がなくなっていた……というのはよくある話。特に最近のゲームは容量が大きくなりがちで、大型タイトルになると、1本で20GBを超えるものも珍しくない。こうした容量不足を解消するには、内蔵ストレージの増設が効果的だ。

ストレージには、速度は遅めだが容量単価の安いHDD、速度は速いもののやや高めとなるSSDの大きく2種類がある。HDDは安さが魅力となるため、動画や写真といったサイズが大きいものの頻繁には使わないファイルを保存しておくのに適している。SSDは速度を活かし、メインストレージの補助……例えばゲームのインストール先としての活用や、音楽ファイルなど普段からよく利用するファイルを保存しておくのに使うといいだろう。

もちろん、外付けストレージでも同じことができるが、内蔵の方が価格が安いうえ、別途電源を用意する必要がない、設置スペースが増えないというメリットがある。デスクトップPCの容量不足解消には、内蔵ストレージがオススメだ。

HDDの場合はSATA接続になるため、まずはPC内部のベイにHDDを固定。後は、SATAケーブルと電源ケーブルを接続すればOKだ。SSDもSATA接続の場合は同じ手順で増設出来る。

少々難しいのが、M.2 SSDの増設。マザーボード上の空きスロットに装着するだけなので、ケーブル接続がないぶん簡単なのだが、小さなネジでの固定が必要になることが多く、PCケース内での作業がしづらい点が難しいところ。ビデオカードが装着されてる場合は、いったん抜かなければ作業できないことも多く、これも作業難易度が高く感じる理由になっている。

自作PCに不慣れな人なら躊躇しがちな作業だが、落ち着いて行なえば大丈夫。1つずつ手順を確認しながら作業するといいだろう。

ここまでは単純な「増設」の話をしてきたが、OSが入っているSSDをより大容量のものへと入れ替えたいのであれば、「換装」となる。この場合、元のSSDに入っているOSやデータを丸ごとコピーするという手順が必要だ。

このコピーは単純なファイルコピーでは行なえず、専用のソフトを使ったクローン作成が必要になる。多くのストレージメーカーがツールを提供してくれているので、それを活用するといいだろう。

・ADATA:「Acronis True Image OEM」
https://www.adata.com/jp/support/consumer?tab=downloads&download=software

・Crucial:「Acronis True Image for Crucial」
https://www.crucial.jp/support/articles-faq-ssd/acronis-for-crucial-faq

・SAMSUNG:「Data Migration Software」
https://www.samsung.com/semiconductor/minisite/jp/support/tools/

・Transcend:「SSD Scope」
https://jp.transcend-info.com/Support/Software-10

・Western Digital:「Acronis True Image WD Edition」
https://shop.westerndigital.com/ja-jp/products/apps/acronis

OSの入っているメインストレージの換装は難易度が高めだが、容量不足の解消&高速化の効果が極めて高く、体感速度が向上することも珍しくない。手間はかかるが、それだけの価値がある。

簡単な手順を紹介しておくと、M.2スロットが2つある場合は先に増設し、ストレージとして利用できるよう設定。専用ソフトのクローン作成機能で中身を丸ごとコピー。その後、元のSSDを取り外し、新しいSSDへと入れ替えれば完了だ。

M.2 SSDはメモリーのようにスロットに差し込んで増設・換装する。元のSSDの中身を丸ごとコピーしたら、入れ替えよう

M.2スロットが1つしかない場合は、M.2スロットに増設できないため、外付けUSBケースを利用することになる。

実はM.2にはSATA接続とPCIe接続の2種類あるため、元のSSDがどちらの接続なのか、必ず確認しておこう。ほとんどがPCIe接続のはずだが、古いPCの場合はM.2でもSATA接続になっていることもある。この点も考慮し、M.2用のUSBケースはSATA/PCIe接続両対応のものを選んでおくと安心だ。

SATA/PCIeに両対応した「GWM.2NVST-U3G2CCA」。3000円前後で購入可能と価格も安いので、1つ用意しておくと何かと便利だ

なお、この場合でも増設の仕方がUSBになるだけで、クローン作成以降の手順は同じだ。

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