3Dゲームを快適に遊びたいなら、ビデオカードの増設を!
AMDのAPUの内蔵グラフィックは3D性能が高めなので、動作の軽いゲームであれば十分遊べるのだが、高解像度や高画質で遊びたいというのであればビデオカードが必須となる。
とはいえ、ビデオカードなら何でもいいわけではなく、フルHD以上・高画質設定で遊びたいと考えているなら、ミドルクラス近くの性能が必要だ。価格帯でいえば、6万円前後の製品となる。
ビデオカードは、基本的にはPCIeスロットに挿すだけでいいのだが、注意したいのが補助電源の接続。高速なビデオカードはスロットからでは十分な電力が得られないため、別途ケーブルで電源と接続する必要があるのだ。
PCによってはこの補助電源ケーブルがないため、SATAやペリフェラルコネクターからの電源変換ケーブル、分岐ケーブルなどが必要になる。また、補助電源は6ピンと8ピンの2種類あるため、ケーブルが6ピンしかない場合も、変換ケーブルが必要だ。
最も重要なのは、ビデオカードの消費電力が非常に高いことだ。PCに搭載されている電源ユニットでは電源容量が足りない……といったことも考えられる。電力が間に合う範囲内でのビデオカードを選ぶか、ビデオカードの増設を機に、電源ユニットの換装を行なうといいだろう。
今回試した「Regulus AR7」の電源では、6ピンの電源ケーブルが用意されていた。搭載されている電源ユニットは450Wと少し心許ないが、Radeon RX 6600は省電力面で優秀ということもあり、推奨電力が450Wとなっているため問題ない。
Radeon RX 6600が内蔵グラフィックと比べどのくらい高速なのか、FF XIVベンチを使って簡単に比較してみよう。内蔵グラフィックでメモリーが1枚の場合は1564、メモリーが2枚の場合は3126というスコアーだった。これがどこまで上昇するのかを試した結果がこれだ。
結果は見ての通りで、メモリー2枚装着時と比べても4倍近いスコアーとなっていた。これだけの性能があれば、3Dゲームが快適に遊べるというのも納得だ。
BTO PCは自分でいじれるのも魅力のうち
パーツのちょい足しで、長く快適に使おう!
PCは安い買い物ではないだけに、買い替えサイクルは3~5年、長く使う人なら10年近くというのも珍しくない。その間、OSやアプリ、サービスの高機能化は続き、要求スペックも高くなっていくだけに、徐々に速度面で不満が出てしまう。
こんな時でも、パーツのちょい足しで性能がアップできるのであれば、低予算で高速化が可能。遅いのを我慢して使わず、常に快適に使えるようになる。
せっかくデスクトップPCを選んだのであれば、こういったアップグレードを試さないのはもったいない。費用もPCの買い替えと比べれば微々たるもの。難易度の低いものから少しずつチャレンジし、快適なPC環境を手に入れよう。
(提供:AMD)