最新のAMD Ryzen&Radeon環境で検証
テストにはAMD「Ryzen 9 5900X」や、AMD X570チップセットを搭載するマザーボード、PCIe4.0 NVMe M.2対応のSSD、AMD 「Radeon RX 6800 XT」搭載ビデオカードなどで構成したマシンを使用した。この現行の最新環境にて、基本的なCPUの処理性能からオフィスやマルチメディアアプリ、ゲームのパフォーマンスをチェックしていきたい。
【テスト環境】 | |
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CPU | AMD「Ryzen 9 5900X」(12コア/24スレッド、3.7~4.8GHz) |
CPUクーラー | ARCTIC「Liquid Freezer II 280 Rev.4」(280mmラジエーター) |
ビデオカード | ASRock「Radeon RX 6800 XT Phantom Gaming D 16G OC」 (Radeon RX 6800 XT、GDDR6 16GB) |
マザーボード | MSI「MEG X570 UNIFY」(AMD X570、ATX、BIOS Ver 7C35vAA) |
メモリー | G.Skill「DDR4-3600 16GB×2 F4-3600C16D-32GTZNC」(DDR4-3600 16GB×2) |
ストレージ | サムスン「980 PRO 2TB(MZ-V8P2T0B/IT)」(PCIe4.0 NVMe 2TB) |
電源ユニット | SUPER FLOWER「LEADEX PLATINUM SE 1000W」(80PLUS PLATINUM、1000W) |
OS | Microsoft「Windows 10 PRO 64bit版 21H1」、「Windows 11 PRO 64bit版 21H2」 |
Windows 10と11で大きな差は出ないと思われるが、念のためPC全体のパフォーマンスに影響するストレージパフォーマンスを確認していこう。定番の「CrystalDiskMark」と総合ベンチマークソフト「PCMark 10」のストレージテスト「Full System Drive Benchmark」を実行すると、結果は安心の横並びとなっていた。
クリエイティブ用途のベンチマークでは
Windows 11の方が確かに高いスコアを記録
次にCPUの処理能力を「CINEBENCH R23」、「V-Ray 5 Benchmark」、「Blender Benchmark」を使って確認してみた。
結果は一目瞭然で、Windows 10と修正パッチ適用後のWindows 11の結果は横並びになっている。
続いて実行した「PCMark 10」のStandard Testの総合スコアは、Windows 10が9108、Windows 11が9055とややWindows 11の方が下回ったが、各テストのスコアに大きな開きはなかった。
さらに、PCに導入したMicrosoft Officeを実際に利用する「Applications」を実行。
総合スコアは、Windows 10が14224、Windows 11が15654とこちらはWindows 11の方がやや高いスコアに。Windows 11ではPowerPointのスコアを大きく伸ばしたが、Word、Excel、Microsoft Edgeを使ったブラウジング性能では、おおむね横並びと言ってよいスコアだ。
さらに実際にAdobe Lightroom ClassicとAdobe Photoshop、Adobe Premiere Proを使ってクリエイター向けの性能を独自のスコアで表すUL Benchmarksの「UL Procyon Photo Editing Benchmark」と、「UL Procyon Video Editing Benchmark」を試してみた。
プロのクリエイターだけでなく、趣味で写真や動画を撮っている人にもユーザーが多いAdobe Lightroom Classic、Adobe Photoshop、Adobe Premiere Proだが、Windows 11で問題なく動作。そのうえ、各Adobeアプリを使って性能を計るUL Procyon Photo/Video Editing Benchmarkのスコアも、Windows 11の方が伸びる傾向にあった。クリエイティブ用途でRyzenを使っている人も安心してWindows 11へ移行できそうだ。