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性能が異なる5つのRadeonで『Halo Infinite』を検証、Radeon RX 6800 XT以上なら4K&最高画質でも60fps以上で遊べる!(1/2)

文● 宮崎真一 編集● AMD HEROES編集部

Bungieによって開発されたFPS「Halo: Combat Evolved」。Xbox向けに用意されたタイトルだが、Windowsを始め、Macにも移植され、600万本以上を売り上げる大ヒットとなった。

その後も「Halo 2」や「Halo 3」といったHaloシリーズは好評を博しており、Xboxのビッグタイトルと言っていい存在だ。そんなHaloシリーズにおける最新作が、343 Industriesが開発を手掛けた「Halo Infinite」だ。このHalo Infiniteは、Haloシリーズ20周年となる記念作で、太古の昔に築かれたリングワールド「ゼータヘイロー」を舞台にしたキャンペーン(ストーリー)が繰り広げられることとなる。

このHalo Infiniteは、ソロや4対4など様々な人数で対戦が行えるマルチプレイヤーモードが用意され、このモードに限り、基本無料でプレイ可能だ。そこで気になるのが、Halo Infiniteを快適にプレイするためにはどの程度のPCスペックが必要なのかということではないだろうか。

そこで、今回は「Radeon RX 6900 XT」(以下、RX 6900 XT)から「Radeon RX 6500 XT」(以下、RX 6500 XT)までのGPUを搭載する、ハイエンドからエントリーまでのグラフィックスカードを用意し、実際にプレイして確かめてみたい。

ゲームエンジンは新規開発のSlipspace Engine
CPUとGPUともにシステム要件はかなり高め

そんなHalo Infiniteは、ゲームエンジンに新開発の「Slipspace Engine」を採用。従来のHeloシリーズでは、「Halo Engine」に改良を加えて採用してきたが、さすがに世代的に古くなったため、Halo Infiniteではエンジンが一新されたというわけだ。

このSlipspace Engineでは、多数のライティング処理が可能になったほか、レンダリングではオブジェクトの色を反射させるラジオシティ法を採用。さらに、半透明な物体を透過した光が内部で散乱し外部に出ていくサブサーフェス・スキャタリングに対応したほか、ポリゴン数も増加しており、4Kのような高解像度においても高品質な映像を実現している。

ゲームエンジンが刷新されたHalo Infinite

その半面、描画負荷も増大し、Halo Infiniteのシステム要件は少々ハードルが高いものとなった。Halo InfiniteにはSteam版も用意されており、そこに記載されたシステム要件は下記のとおり。

「Halo Infinite」の必要動作環境
最低動作環境 推奨動作環境
CPU Ryzen 5 1600 またはCore i5-4440 Ryzen 7 3700X またはCore i7-9700K
メモリー 8GB 16GB
GPU Radeon RX 570 またはGeForce GTX 1050 Ti Radeon RX 5700 XT またはGeForce RTX 2070
DirectX DirectX 12
ストレージ 50GB
OS Windows 10 64bit(Redstone 5以降)

最低動作環境でも、CPUに「Ryzen 5 1600」や「Core i5-4440」が、GPUに「Radeon RX 570」もしくは「GeForce GTX 1050 Ti」と、それぞれ高スペックが必要になっている。推奨動作環境にもなると、さらにハードルは上がり、一世代前のミドルハイクラスの環境が必要になってくる。

グラフィックスドライバーには22.2.2を利用
中/ウルトラプリセットでテストを実施

今回、Halo Infiniteのテストにあたり、「Radeon RX 6900 XT」(以下、RX 6900 XT)、「Radeon RX 6800 XT」(以下、RX 6800 XT)、「Radeon RX 6700 XT」(以下、RX 6700 XT)、「Radeon RX 6600 XT」(以下、RX 6600 XT)、「Radeon RX 6500 XT」(以下、RX 6500 XT)の5つのGPUを用意。つまり、ハイエンドからエントリーに至るまで、Halo Infiniteが快適にプレイできるかどうかを確かめようというわけだ。

検証環境
CPU AMD「Ryzen 9 5950X」
(16コア/32スレッド、最大4.9GHz)
マザーボード ASRock「X570 Taichi」(AMD X570)
メモリー DDR4-3200 8GB×2
グラフィックスカード ASRock「AMD Radeon RX 6900 XT Phantom Gaming D 16G OC」(Radeon RX 6900 XT)、
ASRock「AMD Radeon RX 6800 XT Phantom Gaming D 16G OC」(Radeon RX 6800 XT)、
ASRock「AMD Radeon RX 6700 XT Phantom Gaming D 12GB OC」(Radeon RX 6700 XT)、
ASRock「AMD Radeon RX 6600 XT Phantom Gaming D 8GB OC」(Radeon RX 6600 XT)、
ASUS「TUF-RX6500XT-O4G-GAMING」(Radeon RX 6500 XT)
SSD Plextor「PX-512M9PeG」(M.2、NVMe、512GB)
電源ユニット SilverStone「SST-ST1200-G Evolution」
(1200W、80PLUS Gold)
OS Windows 10 64bit

なお、表に示すテストの環境のように、RX 6900 XTからRX 6600 XTまではASRockのゲーミング向けとなるPhantom Gamingシリーズで揃えているが、機材の都合上、RX 6500 XTだけはASUSの「TUF-RX6500XT-O4G-GAMING」となっている点はご了承いただきたい。

グラフィックスドライバーには、テスト時に最新バージョンとなる「Radeon Software Adrenalin 22.2.2」を利用。AMDは、21.12.1で、すでにHalo Infiniteへの最適化を果たしており、最新バージョンにもそれが盛り込まれている点は特筆しておきたい。また、前述のとおり、Halo Infiniteは描画負荷が大きく、エントリー向けのRX 6500 XTでも快適な動作を探るため、今回のテストでは描画負荷をある程度抑えた「中プリセット」と、描画負荷が最大となる「ウルトラプリセット」の両方でテストを行っている。

Halo Infiniteでは、設定のグラフィックタグに用意された「品質のプリセット」を設定すると、それ以下の設定が自動的に変わる仕組み。ウルトラプリセットと中プリセットでは、テクスチャを始め、ジオメトリやシャドウ、それにライティングやフォグなど多くの項目で品質が変更されるようになる。なお、中プリセットとウルトラプリセットでゲーム画面を比較すると、濡れた地面の映り込みや、オブジェクトの質感が異なっているのが確認できる。

中プリセットの設定内容1

中プリセットの設定内容2

中プリセットの設定内容3

ウルトラプリセットの設定内容1

ウルトラプリセットの設定内容2

ウルトラプリセットの設定内容3

中プリセット(左)とウルトラプリセット(右)のゲーム画面

なお、解像度は1920×1080ドット、2560×1440ドット、3840×2160ドットの3つを選択。ただし、Halo Infiniteはフルスクリーンをサポートしていないため、ボーダーレスフルスクリーンでのテストとなることをここで断っておく。

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