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Radeon RX 6950 XT/RX 6750 XT/RX 6650 XTの実力を検証!全11GPUで比べてみた(3/7)

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

検証環境は?

 技術的なハイライトがない新製品なので、早速今回の検証環境を紹介しよう。冒頭で紹介したPowerColorおよびASRock製のRX 6950 XT/X 6750 XT/RX 6650 XTの性能を評価するために、RX 6900 XT/RX 6700 XT/RX 6600 XTを準備した。さらに、AMDの言うところの消費電力的な優位性も見るためにRTX 3090/RTX 3070/RTX 3060の3種類を準備。このチョイスは冒頭で紹介したAMDの仮想敵設定をベースにしている。

 RTX 3090 Tiは諸般の事情で調達ができなかったが、TGP 350WのRTX 3090はBoard Power 335WのRX 6950 XTと対決させるには丁度良い相手といえる。さらに、オマケとしてRX 6800およびRTX 3080も検証に加え、上下関係がより分かりやすくなるよう配慮した。ちなみにRX 6800 XTやRTX 3080 Ti、RTX 3070 Tiは時間的・体力的な制約のため検証を割愛している。

 検証環境はRX 6000シリーズがAMD Software Adrenalin Edition 22.4.2、GeForceがGame Ready ドライバー 512.59、RX 6×50 XTはすべて評価用のβ版(4月27日付け)となる。Windows 11はHDRを筆頭に、Resizable BARやセキュアブート、コア分離などの機能はすべて有効にしている。CPUはAMDの生み出した“新たなGame King”であるところのRyzen 7 5800X3Dを使用している。

【検証環境】
CPU AMD「Ryzen 7 5800X3D」
(8コア/16スレッド、最大4.5GHz)
CPUクーラー ASUS「ROG RYUJIN II 360」
(AIO水冷、360mmラジエーター)
マザーボード GIGABYTE「B550 Vision D」
(AMD B550、BIOS F15a)
メモリ G.Skill「Trident Z RGB F4-3200C16D-32GTZRX」
(DDR4-3200、16GB×2)
ビデオカード(Radeon) PowerColor「Red Devil AMD Radeon RX 6950 XT 16GB GDDR6」(Radeon RX 6950 XT)、
AMD「Radeon RX 6900 XTリファレンスカード」、
AMD「Radeon RX 6800リファレンスカード」、
PowerColor「Red Devil AMD Radeon RX 6750 XT 12GB GDDR6」(Radeon RX 6750 XT)、
AMD「Radeon RX 6700 XTリファレンスカード」、
ASRock「Radeon RX 6650 XT 8GB Challenger D OC」(Radeon RX 6650 XT)、
ASRock「Radeon RX 6600 XT Phantom Gaming D 8GB OC」(Radeon RX 6650 XT)
ビデオカード(GeForce) NVIDIA「GeForce RTX 3090 Founders Edition」、
NVIDIA「GeForce RTX 3080 Founders Edition」、
NVIDIA「GeForce RTX 3070 Founders Edition」、
ZOTAC「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Twin Edge OC」(GeForce RTX 3060)
ストレージ Corsair「Force Series MP600 CSSD-F1000GBMP600」 (1TB M.2 SSD、PCIe 4.0、システムドライブ)、
Silicon Power「PCIe Gen3x4 P34A80 SP002TBP34A80M28」 (2TB M.2 SSD、PCIe 3.0、データドライブ)
電源ユニット Super Flower「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」(1000W、80PLUS Platinum)
OS Microsoft「Windows 11 Pro」

強みも弱みも継承した「3DMark」

 いつも通り「3DMark」を使った検証から始めよう。RDNA 2世代のRadeonの特徴として、Fire Strikeは伸びるがPort Royalは今ひとつというものがあるが、それがクロック上昇でどう変わったかに着目したい。

3DMarkのスコアー

 RX 6950 XTのFire Strikeスコアー40000超えはさすがとしか言いようがないが、RX 6900 XTと比較すると約3%の上昇にとどまる。だが、その他のテストは約6〜9%上昇しており、クロックやBoard Power引き上げの効果がある事を示している。同様にRX 6750 XTはRX 6700 XTに対し約3%〜5%、RX 6650 XTはRX 6600 XTに対し約2〜4%上回っている。

 ただ、今回のRX 6×50 XTシリーズはすべてAICパートナー製のカードであるため、OC設定の強い・弱いで伸び幅は変わる(特にRX 6900 XTとRX 6700 XTはリファレンスモデルが基準である)。あくまで今回の検証環境の中での伸びである、ということに注意してほしい。

 競合するRTX 30シリーズとの比較においては、これまでのパターンと同じである。即ちFire Strikeでは大きくRadeonが勝つが、Time Spy系ではやや差が狭まり、DXRを使用するPort RoyalではGeForceに負けるというもの。この辺はRDNA 2をそのまま使っているがゆえの結果ということができる。

システム全体ではGeForceより高くなった消費電力

 3DMarkのデータが出たところでシステム全体の消費電力を見ておこう。計測にはラトックシステム「WF-WFWATTCH1」を使用し、アイドル時(システム起動10分後の安定値)と高負荷時(Time Spyデモ実行中のピーク値)を比較した。

システム全体の消費電力

 これまでRX 6000シリーズよりもRTX 30シリーズの方が消費電力が低い傾向がある……という評価をしてきたが、今回の検証ではRX 6950 XTカードの消費電力はRTX 3090 FEを超えている。

 試用したRX 6950 XTカードのTGPの正確な値は不明(PPT Limitは325W)だが、8ピン×3を要求しているので定格の335Wを大きく超えている可能性も十分考えられる。今回の検証ではシステム全体の消費電力がTGP 350WのRTX 3090と同レベルの値を示した。素の状態でクロックを引き上げたRX 6950 XTを、さらにファクトリーOCしているのだから消費電力が大きくて当然なのだが、RX 6900 XTリファレンスカードに対して100W強上乗せというのはかなり強烈だ。

 これは筆者の推測だが、RTX 3090やRTX 3090 Tiの登場で“ここまで使っても許される”土壌ができた結果、RX 6950 XTで同じ土俵に立ち、ゲーミング性能で勝とうとしたのではないだろうか。

 また下位モデルに目を向けると、RX 6750 XTはRX 6700 XTリファレンスカードに対し約60W上乗せ、RX 6650 XTはRX 6600 XTに対し約10W上乗せとなった。3DMarkのスコアーだけで考えると、RX 6750 XTとRX 6650 XTと競合するRTX 3070や RTX 3060に対しては3DMarkのスコアーで上回る一方で、そのぶん消費電力も増えてしまった。特にRX 6750 XTはワットパフォーマンスがあまり良くないことが読み取れるが、これはRed DevilシリーズなのでBoard Powerが相当に盛られていることが原因ではないだろうか。

 ただ、このデータだけではRX 6×50 XTの消費電力が激増しているのか否か見極めることはできない。純粋な消費電力、即ちTBP(Total Board Power)は後ほど検証するとしよう。

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