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画質設定次第ならモンハンライズも60fps以上と快適!Ryzen搭載ゲーム機型小型PCの最新機器の性能大検証(3/4)

ジサトラハッチ 編集●ASCII

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

AYANEO NEXTの方が高いシングルスレッド性能を発揮

 では、今度はお待ちかねの性能の比較をしていきたい。まずは定番のCPU性能を計測するCINEBENCH R23の結果から見ていきたい。AYANEO NEXTは、AYA SpaceにてTDPを最大の22Wに設定し、ファン設定を「Wild」にして性能を計測。ONEXPLAYER miniはナイトモードをオフにして計測している。

AYANEO NEXTの計測結果


ONEXPLAYER miniの計測結果

 AYANEO NEXTの方は、TDPの設定を上げたためかシングルスレッドの性能が1300超えと、1200を超えていないONEXPLAYER miniよりも高いスコアーを出した。しかしながら、マルチスレッド性能のスコアー差は39とそれほど大きく変わらなかった。AYANEO NEXTがやや熱ダレしたのか、と思いOpen Hardware MonitorでCPUとGPUクロック、CPU温度を計測してみた。グラフは右から左に流れている。

AYANEO NEXTのCINEBENCH R23でマルチスレッド計測時のクロックと、CPU温度


ONEXPLAYER miniのCINEBENCH R23でマルチスレッド計測時のクロックと、CPU温度

 上の何重にも重なっている折れ線がコアごとのクロックで、下の青い線がGPUのクロック。下のTemperatureがCPU温度。AYANEO NEXTのCPUクロックは、2000MHzを少し超えたところでほぼ横一線に伸びているのに対して、ONEXPLAYER miniは後半になると急激にクロックが上がり、それに応じてCPU温度も急上昇している。

 一方で、AYANEO NEXTはCPU温度が緩やかではあるが、やや落ちている。AYANEO NEXT側は温度を一定に保とうとし、CPUの急激な温度上昇を抑えていることで、総合スコアーの伸びがやや落ち着いたということなのかもしれない。

 今度はGPUの定番ベンチマークソフトである「3DMark」の「Fire Strike」の結果を見ていきたい。

AYANEO NEXTの計測結果


ONEXPLAYER miniの計測結果

 Fire Strikeでは、Graphics score、Physics score、Combined scoreのいずれもがAYANEO NEXTの方が勝っていて、総合スコアーも160以上も上回っている。

 今度はPCの総合的なパフォーマンスを計測するPCMark 10のスコアーを比較したい。

AYANEO NEXTの計測結果


ONEXPLAYER miniの計測結果

 PCMark 10ではウェブブラウジング、ビデオ会議、アプリ起動時間などが関わるEssentialsだとAYANEO NEXTに軍配が上がったが、オフィスアプリの性能に関わるProductivityと、動画のエンコードや写真の編集などクリエイティブ系アプリを使ったDigital Content Creationでは、わずかにONEXPLAYER miniが勝り、総合スコアーで勝っている。

 メモリーの性能は数値上は同じ(採用した製品によってやや異なるが)のはずなので、公表されていないストレージの差なのかもしれない、と思いCrystalDiskMarkにてストレージの性能もチェックしてみた。

AYANEO NEXTの計測結果


ONEXPLAYER miniの計測結果

 しかし、今度はAYANEO NEXTの方はシーケンシャルリードで1000以上も勝る結果となった。

 では、今度は実ゲームのベンチを見ていきたい。まずは、定番の「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の計測結果から見ていきたい。解像度はAYANEO NEXTに合わせて1280×720ドット(本来AYANEO NEXTはアスペクト比16:10だが、プリセットに合わせた)にし、画質は「高品質(ノートPC)」にしている。

AYANEO NEXTの計測結果


ONEXPLAYER miniの計測結果

 今度はCINEBENCH R23のシングルスレッドの結果どおり、AYANEO NEXTの方がやや高いスコアーを示した。今度もまた、Open Hardware Monitorで計測中のクロックと温度の推移を確認してみた。

AYANEO NEXTのFF14ベンチマーク中のCPUとGPUのクロックと、CPU温度


ONEXPLAYER miniのFF14ベンチマーク中のCPUとGPUのクロックと、CPU温度

 グラフの目盛りが若干異なるのでやや分かり辛いが、CINEBENCH R23の時と異なり、GPUのクロックを高めで留めようとしているためか、AYANEO NEXTの方がCPU温度が70度を大きく超えている。特にベンチが始まった瞬間は、かなり跳ね上がっているのが分かる。AYA SpaceでTDP設定をGameに設定していると、GPUを限界まで使うためにシングルスレッド性能を上げ、温度が上がっているのかもしれない。

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