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RSRとFSR 2.0を導入することでゲームの性能と画質がアップするってホント?フォトナやApexなどで実力を試してみた(2/4)

文●宮崎真一 編集●AMD HEROES編集部

実際にRSRの効果をチェックしてみた

では、「Fortnite(フォートナイト)」でRSRの効果のほどを確かめてみたい。ここでは、GPUに「Radeon RX 6950 XT」(以下、RX 6950 XT)を用意したうえで、4K対応のディスプレーでRSRを有効にし、シャープニングエフェクトを初期設定の75のままゲームを実行した。Fortnite側をフルスクリーンの1920×1080ドットに設定すれば、RSRが有効となり、アップスケーリングされて3840×2160ドットで表示されているはずだ。

そこで、RSRを有効にして1920×1080ドットをアップスケーリングして3840×2160ドットで表示している状態と、RSRが無効時の1920×1080ドットと3840×2160ドットで画質を見比べてみたい。これは、ディスプレーに表示された画面をデジカメで撮影したものだが、キャラクターが装着しているマスクに着目してほしい。そこを拡大してみると、RSR有効時は、1920×1080ドットから明らかに精細度が増しているのが確認できる。ただ、3840×2160ドットと見比べるとさすがに劣るものの、RSRによって画質が向上している点は魅力的だ。

1920×1080ドットをRSRによって3840×2160ドットで表示している画面

1920×1080ドットの画面

3840×2160ドットの画面

さらに、それぞれの状態におけるフレームレートを、表に示すテスト環境で測定してみた。なお、GPUにはRX 6950 XTに加えて、ミドルレンジ向けの「Radeon RX 6600 XT」(以下、RX 6600 XT)を用意。ゲームは最高プリセットでプレイし、その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得している。

テスト環境 スペック
CPU AMD「Ryzen 9 5950X」(16コア/32スレッド、最大4.9GHz)
マザーボード ASRock「X570 Taichi」(AMD X570)
メモリー DDR4-3200 8GB×2
ビデオカード MSI「Radeon RX 6950 XT GAMING X TRIO 16G」(Radeon RX 6950 XT)、MSI「Radeon RX 6600 XT GAMING X 8G」(Radeon RX 6600 XT)
ストレージ Plextor「PX-512M9PeG」(M.2、NVMe、512GB SSD)
電源ユニット SilverStone「SST-ST1200-G Evolution」(1200W、80PLUS Gold)
OS Windows 10 Pro

まず、RX 6950 XTにおいてRSRを無効のまま3840×2160ドットのパフォーマンスを見てみると、平均フレームレートは70fpsほどだが、最小フレームレートが60fpsを切ってしまっている。

しかし、そこからRSRを有効にし、アップスケーリングで3840×2160ドットにすると、平均フレームレートと最小フレームレートともに2.5倍程度にまで向上している。これは、実際にGPUがレンダリングしている解像度は1920×1080ドットであるためで、実際にRSRを使用していないときの1920×1080ドットのフレームレートと比べてみると、両者はほぼ横並びの結果となっている。

続いて同じテストをRX 6600 XTでも実施してみよう。RX 6600 XTは、さすがに3840×2160ドットの最高プリセットは荷が重過ぎるようで、平均フレームレートでさえ30fpsを切ってしまっている。

しかし、RSRを有効にしてアップスケーリングで3840×2160ドット表示になると、平均フレームレートと最小フレームレートはどちらも3倍程度にまで跳ね上がっている。さすがに1920×1080ドットからは5%程度フレームレートが低下してしまっているが、それでも見かけ上とはいえ3840×2160ドットで常時70fps以上のフレームレートが得られている点は評価できよう。また、RX 6600 XTのほうがRX 6950 XTよりもRSRの恩恵が大きい点は特筆しておきたい。

では、別のゲームではということで「Apex Legends」でRSRの効果を確認してみたい。ここでは、オプションから描画負荷が最大となるように設定してゲームをプレイし、その間のフレームレートをFrapsで取得した。まずは、RX 6950 XTの結果からだが、RSRを有効にしても平均フレームレートは1.9倍、最小フレームレートは1.7倍程度しか向上していない。これはゲームの仕様上、300fpsで頭打ちとなるためで、RX 6950 XTにとってはApex Legendsの描画負荷が低く、その分、RSRの恩恵を受け難いということなのだろう。

一方、RX 6600 XTでは、RSRを有効にした場合、無効時と比べると、平均フレームレートは2.5倍、最小フレームレートは2.3倍までしっかりと伸びている。ただ、ここで気になるのはRSR有効時のフレームレートが、無効時の1980×1080ドットの結果から16~18%低い点だ。RSRのアップスケーリング処理が、フレームレートの低下を招いているわけだが、Apex LegendsではFortniteよりもその影響が大きいようだ。

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