AMD HEROES

twitter
facebook
line

【AMDチップセットマザーボードレビュー第53回】

驚異のUSB数とパンクなデザインが魅力!ASRock「B650 LiveMixer」(1/2)

文● 石川ひさよし 編集● AMD HEROES編集部

製品名:B650 LiveMixer
メーカー:ASRock
実売価格:4万4000円前後

数々のマザーボードを見てきたが、ここまでド派手なモデルもめずらしい。それがASRockの「B650 LiveMixer」だ。LEDやシャープなエッジで見せるハデさではなく、オレンジカラーがまぶしい。

そしてターゲットがコンテンツクリエイター、ストリーマーという点も特徴的だ。AVerMediaやElgatoなどの映像キャプチャー機器を対象に接続性のテストも行なっているとのことで、その面でも安心して利用できる。聞けばASRock Japanの原口氏が製品企画に一枚噛んでいるとか。そうした点でも興味深い製品だ。

「B650 LiveMixer」の主なスペック
対応ソケット Socket AM5
チップセット AMD B650
フォームファクター ATX
メモリースロット DDR5×4(最大128GB)
対応メモリークロック DDR5-6400+(OC)、DDR5-5200~4800
拡張スロット PCI Express 4.0 x16、PCI Express 4.0 x16(x4動作)※CPU、PCI Express 4.0 x16(x4動作)
ストレージインターフェース SATA 3(6Gbps)×2 ※チップセット、M.2(PCI Express 5.0 x4)、M.2(PCI Express 4.0 x4)×2
ネットワーク 2.5Gb LAN(Realtek RTL8125BG)
サウンド 7.1ch HDオーディオ(Realtek ALC897)+Nahimic
リアインターフェース USB 3.2 Gen 2、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 3.2 Gen 1×4、USB 2.0×8、HDMI、DisplayPort、オーディオ端子×2、S/PDIFなど
M/B上インターフェース アドレサブルLEDヘッダー×3、RGB LEDヘッダー、USB 3.2 Gen 2×2 Type-Cヘッダー、USB 3.2 Gen 1ヘッダー×2、USB 2.0ヘッダー×2、Thunderbolt AICコネクターなど

B650 LiveMixerだが、製品リリースやウェブサイト上で見た時はハデなマザーボードだなと思ったが、実物を見てみるとオレンジが映えて写真よりももっとイイ。ホワイトの「LiveMixer」の文字、塗料をブチ撒けたようなデザインもインパクトがある。

今回は白いバック紙で撮影しているが、黒でもよかったかもしれない。ホワイトあるいはブラックのパーツで統一されたPCの中に、アクセントカラーとしてこのオレンジが入ると、よい見栄えになるのではないだろうか。……ということでまずはそのデザインが推しポイントである。

充実したUSB、4レーン対応の拡張スロット、そして3つのM.2

機能については、まずバックパネルが見どころだ。4列にわたってUSBが並ぶレイアウトはインパクトがある。左からUSB 2.0、2列目上濃紺の2つのポートはUltra USB Powerとされ、電力供給を安定化したもの。オーディオデバイスなど安定したUSBバスパワーを求める機器の接続用に最適だ。

その下にある黄色い2つのポートはLightning Gamingポート。ゲーミングキーボードやマウスなど、低遅延を求めるUSBデバイスの接続用に最適だ。そして3列目にUSB 2.0があり、4列目には10GbpsのUSB 3.2 Gen 2 Type-A/USB 3.2 Gen 2 Type-C(この2ポートはリドライバーを用いて信頼性を高めている)がある。

USBが非常に豊富なバックパネル

オンボード側には、フロント用にUSB 3.2 Gen 2×2 Type-CおよびUSB 3.2 Gen 1ヘッダー×2を備える。フロント用のUSB 3.2 Gen 1ヘッダーの付近にはASMedia「ASM1074」チップがあるのでハブを介していると思われる。

また、内部用USB 2.0ヘッダーもGenesys Logic「GL852G」ハブを用いていた。ただし、そのほかのリアを中心としたUSBポートに関してはハブを用いている形跡がない。特にLightning Gamingポートは、1対1接続をウリとして応答速度を高めているので、こうした技術をストリーマー向けに発展させたモデルと言えるのではないだろうか。

メモリースロット横にフロント用のUSB 3.2 Gen 2×2 Type-A、2つのUSB 3.2 Gen 1ヘッダーがある

USB 3.2 Gen 1のハブとなるASMedia「ASM1074」

USB 2.0のハブはGenesys Logic「GL852G」

Thunderbolt AICカード用のヘッダーも搭載。将来的な拡張ができる

拡張スロットもストリーマー向けと言えるかもしれない。PCI Express x16スロット×3という思い切った割り当てで、最上段はビデオカード用のPCI Express 4.0 x16、そのほか2スロットはPCI Express 4.0 x4モードで動作する(1スロットはCPU接続、もう1スロットはチップセット接続)。x1(1レーン)スロットではなく、4レーンとしているのは高帯域の映像入出力系拡張カードを想定したものだろう。

拡張スロットはすべてPCI Express 4.0対応で、最上段が16レーン、黒い2つのスロットは4レーン

ストレージは最上段のM.2スロットがPCI Express 5.0 x4対応、残り2つのM.2スロットはチップセット接続のPCI Express 4.0 x4対応。そしてSerial ATA 3.0は2ポートのみだ。Serial ATAが少ないと感じるが、AMD X670/B650ではこうしたSerial ATA少なめの製品もめずらしくない。帯域をUSBやそのほかに回しているためかもしれない。

M.2スロットは計3スロット。最上段1スロットと、下に2スロット並ぶ

PCI Express 5.0に対応するM.2スロットは大型ヒートシンク「Blazing M.2」付き

Serial ATA 3.0は2ポートと割り切った設計

この記事もおすすめ

PAGE TOP