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拡張する楽しみを思い出せ!!AM4マザーボードBIOSTAR「 B550MXC PRO」(2/3)

文●ふっけん 編集● AMD HEROES編集部

拡張性は自作PCのロマン。SATAポートと拡張スロットを全部埋めてみよう。

B550MXC PROは拡張性が高い。せっかくなので(実用性はあるかどうかわからないが)拡張性はロマンということで全部のSATAポートとPCIeスロットを埋めてみよう。

■ハードディスクを8台つないでみた

早速SATAポートを埋めよう。今更、ハードディスクと思われるかも知れないが容量単価はSSDよりもハードディスクの方が優れている。低価格で大容量ストレージを搭載した簡易的なファイルサーバーを作るのに向いていると思う。執筆時点では6~8TBあたりが最も容量単価に優れ、仮にこのB550MXC PROのシステムドライブをM.2接続のSSDにして、データ用に8TBのハードディスクを8台積めば64TBにもなるのである。

試しにデータ用ストレージとして手持ちのハードディスクを8台接続してみた。HDDが見えるようにケース固定しなかったのだが、8台も接続すると電源ON時のモーターのスピンアップの音がグィィィーンとなかなか壮大だった。(筆者はSATA登場以前のIDE時代に6台で運用したことはあるが8台はなかなか圧巻である。)

 

■2.5インチSSDを8台つないでみた

ハードディスクも良いが、2.5インチSSDの容量単価も安くなっているので小容量のファイルが大量にある場合やランダムアクセスが多い用途ならこちらの方が良いだろう。読み書き速度はM.2(NVMe)には及ばないが、拡張カードなどの追加投資なしで8台接続できること、発熱の心配が少ないこと、マザーボードに直接取り付けるM.2 SSDよりも交換が容易なことなどそれなりにメリットはあるのだ。

■光学ドライブを8台つないでみた

SATA接続といえば光学ドライブを忘れてはいけないということで、最近使用頻度がめっきり減ってしまったDVDマルチドライブを集めてつけてみた。ぶっちゃけるとこれはCD/DVDのコピー機ことデュプリケーターマシンである。通常、デュプリケーター専用機は専用のハードウェアが搭載されておりパソコンを接続せずともコピーができるが、パソコンベースでもライティングソフトの「Nero」の最新版である「Nero Burning ROM 2022」の複数のドライブを使用する設定で最大32台まで同時に書き込むことができるとのことだ。ただし、今時5インチベイが8個もあるケースなんてまず見かけないので実際に組むときには色々固定方法を模索する必要があるかもしれない。

 

このマザーボードの下側にあるSATA5~8の4つのポートはASMedia製ASM1064というPCIe×1接続のSATAⅢ4ポートコントローラーを搭載しているが特にトラブルもなく問題なく認識した。ストレージをたくさん積む場合、PCケースの3.5インチや2.5インチベイの数と、電源ユニットのSATA電源コネクタの数に注意しよう。

 

■PCIeスロットを全部埋めてみた

実は筆者もここ数年の自作PCでは拡張カードはグラフィックカードくらいしか挿していない。昔はグラフィックスカードに加え、サウンドカード、LANカード、(インターネットの為の)モデムカード、他にもSCSIをはじめとするインターフェイスカードを挿すのが普通だったので何とも寂しい限りである。せっかくなので手持ちのPCIeカードを挿してみようと思う。

 

【1枚目】グラフィックカードのBIOISTAR「VA5505RG41」
Radeon RX 550搭載ながらHDMIを4ポート搭載したユニークなグラフィックスカードである。このようにBIOSTARはグラフィックスカードも作っており、国内にはRadeon RXシリーズが豊富に投入されているのだ。

【2枚目】LANカードのCudytech「PE25」
Realtek製RTL8125を搭載した2.5Gbpsの有線LANカードだ。

【3枚目】USB3.2 拡張カードの玄人志向「USB3.0RA-P4-PCIE」
国内メーカーのルネサス製コントローラー搭載のUSB3.2 Gen1搭載のUSB拡張カードだ。

【4枚目】サウンドカードのASUS「STRIX RAID PRO」
ASUSの外付けコントロールBOX付属のゲーミングサウンドカードだ。

昔はサウンドカードを挿すならノイズ源の遠い1番下のスロットに挿すべし。とか言われてたな・・・とか色々思い出に浸りながらカードを挿す。ただ。STRIX RAID PROを1番下のスロットに挿すとフロント用コネクタに干渉するので下から2番目に挿して無事に使用できるようになった。

 

久しぶりに拡張カードを埋めた。改めて見ると非常に「密」である。グラフィックカードもメインストリームで1スロット品をあまり見かけなくなったので凄く新鮮な感じがするのだ。背面拡張カードのブラケットがギッシリ詰まっているのを見る機会も珍しくなったと思う。

■拡張は自作のロマンだ

というわけでM-ATXマザーボードながら拡張性を堪能できるマシンを組んでみた。ストレージがいっぱい!拡張カードもいっぱい!ディスプレイも周辺機器もいっぱい!繋げるのである。拡張性があると何でもできる気がしてくるのが不思議である。(私の部屋が散らかっているのはご容赦いただきたい・・・)

今回の構成はネタで組んだものなので実用性はあるかは別とだが、拡張性があるということはよりパソコンを自分色に染めることができるだろう。何せ自作パソコンで拡張するのは楽しいのである。

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