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3D V-Cache搭載「Ryzen 9 7950X3D」はゲーミングCPUの最高峰に輝くのか?【後編】(6/7)

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

3D V-Cacheがあまり効かない

アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション

「アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション」では画質“低”とし、解像度はレンダースケールではなくデスクトップの解像度を直接変更して設定した。シナリオ“海賊王と最後の秘宝”のチャプター10開始直後から一定のコースを移動した際のフレームレートを計測した。

アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション:1920×1080ドット時のフレームレート

 Ryzen 9 7950Xから7950X3Dにしても5%程度しかフレームレートが上がらないため、これは3D V-Cacheがあまり効かないゲームと言ってよいだろう。

アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション:ベンチマークにおけるCPU Package Powerの平均値

 フレームレートは差がなくても、CPU Package Powerはがっつり変わってくる。ここでもCore i9-13900Kの燃費はRyzen 9 7950X3Dに比べると圧倒的によろしくない。

3D V-Cacheの効果はあるが、Ryzen 9 7950X3Dと
Core i9-13900Kとの性能差はわずか

Dead Space (2023)

 今年リメイクされた「Dead Space」でも試してみよう(オリジナル版と混同を防ぐため「Dead Space (2023)」と表記する)。画質は“低”、アンチエイリアス“TAA”に設定。ドックエリアから続く無重力+真空ゾーンを飛行した際のフレームレートを計測した。

Dead Space (2023):1920×1080ドット時のフレームレート

 Ryzen 9 7950X3Dと7950Xの比較から3D V-Cacheの効果はあるといえるが、Core i9-13900Kに対しては1%程度しかフレームレートが上回れていない。

Dead Space (2023):ベンチマークにおけるCPU Package Powerの平均値

 フレームレートでは差はつけられないが、消費電力では圧倒的にRyzen 9 7950X3Dが有利である。この点は高く評価したいところだ。

Core i9-13900Kに対してRyzen 9 7950X3Dは20%上

ホグワーツ・レガシー

 最後に試すのは「Hogwartz Legacy」だ。画質“低”、レイトレーシングはオフ、アンチエイリアスは“TA高”に設定。アンチャーテッドと同様に排他的フルスクリーンが指定できないゲームであるため、デスクトップの解像度をフルHDに設定している(スケーリングだと激しくフレームレートが落ちる)。南門の橋~ホグワーツ城内に至る一定のコースを移動した際のフレームレートを計測した

ホグワーツ・レガシー:1920×1080ドット時のフレームレート

 Core i9-13900Kに対してはRyzen 9 7950X3Dが20%上、Ryzen 7 5800X3Dに対しては50%上というなかなか良好な結果が出た。画質を上げると相対的な差は縮まる可能性が高いが、Zen 4+3D V-Cacheがもたらすフレームレートの余裕(=心の余裕)は実に魅力的である。

ホグワーツ・レガシー:ベンチマークにおけるCPU Package Powerの平均値

 Ryzen 9 7950X3DとRyzen 7 5800X3DのCPU Package Powerがほぼ同レベル、かつRyzen 9 7950Xよりも20W以上電力を使わずにあそこまでの高フレームレートが出るという点は素晴らしい。

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