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予想価格は4万円台半ば?値上がり時代に価格で攻める「Radeon RX 7600」レビュー(4/6)

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

RX 7600にも16GB版が欲しい「BIOHAZARD RE:4」

「BIOHAZARD RE:4」ではレイトレーシングを含め画質系はすべて最高に設定。ストランドヘアーも有効とした。ゲーム序盤で訪れる教会のある村〜次の集落へ続く道を移動した際のレームレートを計測した。レイトレーシングを利用する関係上、GTX 1060 6GBは検証対象から除外した(以降同様)。

BIOHAZARD RE:4:1920×1080ドット時のフレームレート


BIOHAZARD RE:4:2560×1440ドット時のフレームレート


BIOHAZARD RE:4:3840×2160ドット時のフレームレート


このゲームのリリース直後は、VRAMが10GB以下の環境だとゲームが落ちまくった経験があった。しかし、時を経て改善が進んだのか、現在ではRTX 2060のVRAM 6GB環境でも最後まで落ちずにキッチリ完走できるようになった。けれども、RX 7600を含めVRAMが6~8GBのGPUは所々でカクッと引っかかる感じが消えない。

NVIDIAはこうしたゲームに適応するためRTX 4060 Tiに16GB版を後日用意するという動きを見せたが、AMDはどう動くのかは不明だ。ただメディア向け事前ブリーフィングでは、16GB版RX 7600の登場は否定されなかった(技術的には可能だが、ビジネス的な判断待ちといったところだろうか?)。

この検証で唯一気勢を上げていたのはVRAM 12GBを擁するRTX 3060。旧世代の60番台なので最高画質設定では重い感じはするが、VRAMが多いので最低フレームレートが大きく落ち込むことはない。RX 7600 16GB版が出ればRTX 3060を安定して超えられるGPUになるので、ぜひとも市場投入をお願いしたいところだ。

BIOHAZARD RE:4:ベンチマーク中のTBP(上)とワットパフォーマンス(下)


RTX 3060はTBPも高いが、フレームレートがそれなりに伸びているためワットパフォーマンスは悪い方ではない。RX 7600はTBPはそれほど大きくないものの、フレームレートが伸びきらないためワットパフォーマンスとしてはやや凡庸な結果に終わった。レイトレーシング系をオフにすれば若干改善する可能性は十分にある。

「STAR WARS Jedi: Survivor」ではRTX 3060が失速

「STAR WARS Jedi: Survivor」は画質“エピック”、レイトレーシングは有効とした。新規ゲームを開始して最初の連行シーンにおけるフレームレートを計測した。

STAR WARS Jedi: Survivor:1920×1080ドット時のフレームレート


STAR WARS Jedi: Survivor:2560×1440ドット時のフレームレート


STAR WARS Jedi: Survivor:3840×2160ドット時のフレームレート


BIOHAZARD RE:4で元気だったRTX 3060はこのゲームでは今ひとつ伸びない。パフォーマンスチューニングにおいてまだ問題が報告されているので今後改善されるかもしれないが、5月下旬時点ではRX 7600〜RTX 2060まで五十歩百歩(わずかにRTX 3060優勢)といったところだ。

STAR WARS Jedi: Survivor:ベンチマーク中のTBP(上)とワットパフォーマンス(下)


RX 7600は定格TBPを微妙に上回るほどのパワーを使って動いたことが示されている。ただワットパフォーマンス的にはどのGPUも大差ないものだった。

フルHDでの伸びが大きい「Call of Duty: Modern Warfare II」

「Call of Duty: Modern Warfare II」では、画質は“極限”、アンチエイリアスは“ウルトラ品質”に設定。ゲーム内ベンチマーク再生中のフレームレートを計測した。

Call of Duty: Modern Warfare II:1920×1080ドット時のフレームレート


Call of Duty: Modern Warfare II:2560×1440ドット時のフレームレート


Call of Duty: Modern Warfare II:3840×2160ドット時のフレームレート


全体傾向としてはOverwatch 2と同じような印象だが、より差が開いて上から下まで綺麗な段差になっているように見える。RX 6600 XTもRTX 3060を平均フレームレートにおいて上回る健闘をみせているが、最低フレームレートが大きく落ち込んでしまい、eスポーツ系ゲームを遊ぶ若干不安を覚える結果となった。同じようなスペックで上位存在であるRX 7600も平均フレームレートが100fpsを超えているのに最低フレームレートが50fps程度まで落ち込んでいる。RX 7600で遊ぶならもう少し画質を絞るとよいだろう。

Call of Duty: Modern Warfare II:ベンチマーク中のTBP(上)とワットパフォーマンス(下)


RX 7600のTBPはRTX 2060とほぼ等しいが、フレームレートでRX 7600が良好な結果を出しているため、結果としてワットパフォーマンスもRX 7600が勝っている。

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