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「DeskMini A300」をインテル版と比較!今話題の小型ベアボーンをチェック(2/6)

宮里圭介 編集●Kei-D

小さくても心配無用。タワー型PCと全く変わらない性能を叩き出す!

小型ということで最も心配するのが、本来の性能を引き出せないのではないか、という不安だ。CPUの温度が高くなりすぎると保護のために動作クロックが落ちてしまい、性能がそのぶん低くなってしまう。特に小型PCはCPUクーラーが小型になるためCPUの発熱に耐えきれなくなりやすいので、この点が気になっている人も多いだろう。

先に結論から言ってしまえば、よほどの高負荷を長時間かけるような使い方をしないのであれば、性能が落ちることなく利用可能だ。もちろん、タワー型PCと比べても性能に違いはなく、本来の性能を引き出せていた。

チェックに使ったベンチマークソフトは2つ。ひとつはCPU性能比較の定番となる「CINEBENCH R15」で、CGレンダリングの速度からCPU性能を測ってくれるベンチマークソフトだ。結果は独自のcbというスコアで表示され、このスコアが高いほど性能も高い。

もうひとつはゲーム性能を測る「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」(FF14ベンチ)。ゲームベンチとしては軽めのものとなり、ライトな3Dゲームが遊べるかの指標にピッタリなものだ。CPUに内蔵されたグラフィック機能ではこのクラスのゲームが楽しめるかどうかが重要となる。こちらもスコアが高いほど性能が高い。

以前ASCII.jpに掲載された記事のスコアを参考に、この2つを比較してみよう。スペックやドライバーの違いといった細かな差はあるものの、大まかな比較をするには十分だと判断した。

CINEBENCH R15ベンチ参照元
FF14ベンチのスコア参照元

CINEBENCHのスコアを見ると、タワー型PCとの差はわずか4cb。マザーボードの違いによるスコア差としてはごくありふれたもので、ほぼ同じといえる性能だ

CINEBENCHのスコアを見ると、タワー型PCとの差はわずか4cb。マザーボードの違いによるスコア差としてはごくありふれたもので、ほぼ同じといえる性能だ

FF14ベンチは、1920×1080、標準品質、フルスクリーンモードで比較。タワー型PCのほうがスコアは高いとはいえ、僅差。こちらもほぼ同じといえる結果になった

FF14ベンチは、1920×1080、標準品質、フルスクリーンモードで比較。タワー型PCのほうがスコアは高いとはいえ、僅差。こちらもほぼ同じといえる結果になった

この2つのベンチ結果を見る限り、DeskMini A300がコンパクトだからといって、性能面でタワー型PCに見劣りすることがないというのがわかるだろう。

ただし、CPUを休ませずに連続してCINEBENCH R15を動かしていると、さすがに冷却が間に合わなくなってくるのか、スコアが800cbを切ってしまうこともあった。「HWiNFO」を使ってCPU温度をチェックしてみると、その時の最高温度で約88度とかなり高めとなっていた。

とはいうものの、これはあくまでピーク性能を維持できていないというだけであって、動作が不安定になるということではないので安心して欲しい。より高性能を目指し、さらに長時間ピーク性能を維持したいというなら、ファンやCPUクーラーを換装したり、高性能なグリスを使う、UEFIの設定を詰めるといった工夫をするのがオススメだ。このあたりの工夫は自作の楽しみであり、腕の見せ所でもある。

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