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Ryzen自作のシチュエーション別に3製品をピックアップ

コスパ重視でAMD Ryzenを組むならこれ!マザーボード3選(2/4)

文●石川ひさよし

出費を抑えつつもフル機能を試したい!

ASRoek「X470 Taichi Ultimate」

赤いRJ-45コネクタが10GbE(マルチギガビット)対応。同価格帯のハイエンドX470マザーを見渡しても、10GbEを搭載するのは本製品だけ

オーバークロックを視野に入れた16フェーズ電源回路を搭載

Taichiはチップセットヒートシンクのデザインも魅力

マルチGPU時に用いるx16スロットはどちらも金属カバーで補強

オーディオ回路にはニチコンのコンデンサを採用。斜めに配置するユニークなレイアウトも目を引く

LEDストリップ用の端子も装備

フル機能を使いたいとなるとX470チップセットがよいのは先のとおり。ただ、B450ではなくX470を選ぶとなれば、拡張性のようなチップセット本来の違いに加えて、マザーボードオリジナルのより高いオーバークロック性能や、長く使える耐久性、将来に向けた発展性なども考慮したい。そこで選出したのがASRoekの「X470 Taichi Ultimate」(実売価格:3万6000円前後)だ。

ASRockと言えば、同等の機能を搭載してより安く、同等の価格ならより高機能と、コスパ重視のユーザーに支持されるメーカーとして知られている。ただ、X470 Taichi Ultimateは、価格帯で言えばX470チップセット搭載マザーボードの中でも高価な部類だ。安価なX470マザーボードの2倍はする。ただ、それでもオススメできるのはUltimateの名のとおり最新機能を満載しているところにある。

X470 Taichi Ultimateは、10GbEチップを搭載する数少ないマザーボードだ。昨年から1万円台の10GbE NICが登場しているように、10GbEがより身近なものになりつつある。まだ本格的な普及には高価であるが、PCを組み2年〜3年と使っているうちに普及が進む可能性もあるだろう。そのとき、10GbE機能をあらかじめ搭載している本製品なら、追加コストが抑えられるわけだ。ほかにも、1GbE機能やWi-Fi機能も搭載しているので、ネットワークに関しては潤沢である。

TaichiはそもそもASRockのフラグシップモデルに用いられる名称であり、10GbEのほかにも見るべき機能や設計が多数ある。まずはCrossFireXやSLIなどマルチGPUのための「Steel Slot」。ハイエンドビデオカードは重量もかなりのものだが、その重さに耐えるべく、拡張スロットに金属カバーの補強を施した設計だ。オーディオにもこだわりがある。「Purity Sound 4」は、S/N120dBのDACを核に、ヘッドセット用アンプやニチコン製オーディオグレードコンデンサ、絶縁や金メッキなどノイズを抑える設計が施されている。

オーバークロックでは、ベースクロックジェネレータ「ハイパーBCLKエンジン」を追加搭載することで、柔軟かつ正確なクロック設定が可能だ。そして、高クロック動作での安定性や耐久性の面では、チョークコイルやMOSFET、コンデンサ、PCB基板の品質や機能面で同社の品質基準「Super Alloy」を満たすものが採用されている。CPUの定格で運用すれば、高い安定性と長期の運用が可能になる一方、オーバークロックで一発のパフォーマンスを目指すこともできるマルチな1枚だ。

ちなみに、LEDライティング機能も搭載している。VRMヒートシンクやオーディオ回路、チップセットヒートシンクといった部分のカバーにRGB LEDが設けられており、同社の「POLYCHROME RGB SYNC」ソフトウェアから制御可能だ。RGB LEDデバイスを追加するための4pinピンヘッダもあり、POLYCHROME RGB SYNC対応パーツも各社から登場しているため、電飾PCを実現したい方にもポイントにしてほしい。

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