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Ryzen自作のシチュエーション別に3製品をピックアップ

コスパ重視でAMD Ryzenを組むならこれ!マザーボード3選(4/4)

文●石川ひさよし

どれだけ安く上げるかが自作の腕の見せどころ!

ASRock「A320M-HDV R4.0」

バックパネルの端子もかなりシンプル。実際のところ、先のB450 GAMING PLUSと大きくは違わないが、オーディオも最小限に抑えられていたり、金メッキ処理などもない

ヒートシンクがないため、CPUはあくまで定格運用が前提。Ryzen 7もサポートされているが、TDPが大きめのCPUを運用する場合はケース内のファンで冷却を補ってやるのがよい

オーディオ回路は上位モデルほど完全なものではないが、部分的にデジタル回路との間に絶縁を設けているほか、コンデンサはエルナー製を採用している

NVMeにも対応するUltra M.2スロットを搭載。進化のスピードが早いストレージにおいて、一つ上のバスを搭載していることで将来のアップグレードに対する余裕が生まれる

A320は一層シンプルな製品が多くなり、多くがmicroATXだ。また、価格帯は6000円前後〜1万円前後と幅が狭い。その中からほどよい機能、ほどよい価格で選びだしたのがASRock「A320M-HDV R4.0」(実売価格:7000円前後)だ。

選出にあたりいろいろと悩むところがあったが、注目したのは当初こそ安価に抑えるとして、将来的にPCの性格を変えたくなったとき、アップグレードパスが残されているのかどうかだ。A320クラスの製品となると、先のとおりmicroATXが中心で、それも標準的なmicroATXよりもさらに小さめのものが多いので、メモリスロットが2本、拡張スロットは2、3本、CPU電源回路側のヒートシンクがないといった点でおおよそ共通しているところが多い。そしてとりわけ安価なモデルでさらに何かを省こうとしたとき、対象となるのがM.2スロットだ。本製品は、M.2スロットを搭載していてそれでも安価なところに魅力がある。

低予算を徹底的に追求する方の中にはHDDを選ぶ方も多いかもしれない。ただ、安価なCPUでもそれなりに高性能となった今、ストレージの転送速度はPCの快適さを大きく左右する要因になっている。128〜256GBクラスのSerial ATA SSDはとくに安価になっており魅力的で、2.5インチ型はもちろんM.2型のSerial ATA SSDの入手性がよくなり、価格差も小さくなった。M.2なら電源ケーブルが不要だったり、シャドーベイに取り付ける手間が省けたりと、組み立て段階からメリットがある。それに、NVMe SSDへとアップグレードすれば、Serial ATAの限界である600MB/sを大きく超え、GB/s級の転送速度が手に入る。

ほか、やはりこのクラスではそこまで目立った機能はないのだが、ブラックPCBを使用しているところは特徴に挙げられるだろう。もちろん、安価でかつブラックPCBを採用シているモデルはほかにもあるが、茶色のPCBを採用しているモデルもある。安価でありながらアップグレードパスを残し、かつ見栄えにもこだわれるというのがA320M-HDV R4.0の魅力に挙げられる。

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