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Radeon VIIはクリエイティブ系アプリだと他の追従を許さない性能だった!(1/4)

加藤勝明 編集●ジサトラハッチ

VRAM8GBでは話にならない時もある!
Radeon VIIの真の凄さはクリエイティブ系アプリにあり!

実売10万円以下でVRAMを16GBも搭載しているビデオカードはRadeon VIIのみ。24GBや48GBといった超大容量VRAMを搭載した製品もあるが、漏れなく30万円以上する。VRAM周りのスペックでRadeon VIIの右に出る製品は存在しないのだ……

7nmプロセスで製造された世界初のゲーミングGPUといえばAMDの「Radeon VII」だ。描画性能で、同社のハイエンドビデオカードである「Radeon RX Vega 64」を上回っていることはもちろんだが、それ以上に話題を呼んだのが搭載VRAMの凄さだ。ライバルNVIDIAの競合価格帯の製品(RTX 2080)でGDDR6の8GB、ハイエンド(RTX 2080 Ti)でも11GBなのに、Radeon VIIは(ただでさえ高価な)HBM2で16GBも搭載している。税込み9万円前半のビデオカードであることを考えたら大盤振る舞いも良いところだ。

このVRAMリッチなスペックの理由はRadeon VIIの母体がGPGPU向けのMI50であるとファーストレビューで述べたが、ではVRAMリッチなGPUでどんなメリットがあるのか……と問われるとパッと答えが出て来ないだろう。重めのPCゲームでも解像度や画質を思い切り盛っても8GBがせいぜい。そこから画質向上Mod等を追加すれば話は別だが、8GBを超えるのはなかなか難しい。

カプコンの「BIOHAZARD RE:2」やユービーアイソフトの「The Division 2」のDirectX12(DX12)モードでは、VRAMをキャッシュ代わりとして使うためフルHDでも12GB程度消費することもあるが、VRAM8GB環境(RTX 2080やVega 64)でも普通に動いてしまう。普通に遊ぶ限りはVRAM16GBの恩恵が感じられることはそう存在しないのだ。

最近のDX12ベースのゲームはVRAMをキャッシュ的に使うものが出てきた。「GPU-Z」でVRAM使用量をチェックしたところ、フルHD+ウルトラ画質でも12GB程度使われている(ただVRAM 8GB環境でも普通に動く)

だが、VRAMを使うのはPCゲームだけではない。クリエイティブ系アプリの中にはGPUを利用した処理が今では普通に利用されているが、こうした処理ではどうなのだろうか?

そこで今回はRadeon VII使って最強のクリエイティブ系作業を行なう環境を構築し、Radeon VIIの本当の凄さ(お買い得感)を検証してみた。ゲームもかなり快適に遊べるRadeon VIIだが、クリエイティブ系ではどの程度凄いのだろうか?

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