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Radeon VIIはクリエイティブ系アプリだと他の追従を許さない性能だった!(3/4)

加藤勝明 編集●ジサトラハッチ

8K動画編集でRadeon VIIは輝きだす

さて、次は動画編集を試してみよう。まずは定番どころ「Premiere Pro CC」&「Media Encoder CC」で検証する。すでにレビューしている通り、Threadripper 2990WXはPremiereであまり良い選択ではないのだが、Premiereは非常にGPUの利用効率が良いのであえて選択した。今回はCPUよりGPUの違いを検証するのが目的なので、そこはご容赦頂きたい。

テストはRed社が提供しているサンプルファイルを使用した。シーケンス自体は30秒程度の短いものだが、クロスディゾルブやLutmetriカラー処理等を多めに使っている。フルHD程度ならなんてことのないシーケンスだが、元素材が8Kともなると話は変わってくる。

テストはまず「Premiere Pro CC」でテスト用プロジェクトを開き、かつ最後まで再生。その状態で「Media Encoder CC」でエンコードさせる。PremiereでもMedia EncoderでもVRAMが使われるので非常に重いシチュエーションといえる。書き出しの設定はH.264、出力解像度は4Kとした。

「Premiere Pro CC」で編集した8K動画をその場で「Media Encoder CC」でレンダリング。VRAMが両方のアプリで使われる格好になる

「Media Encoder CC」によるエンコード時間

Radeon VII環境におけるエンコード中のGPU利用状況。意外とGPUコアの負荷は高くないが、VRAM使用量の最大値は16GBに到達した

8Kでエフェクトを多めにした結果VRAMが16GBも使われることがRadeon VII環境で観測できたが、8GBしか持たないVega 64やRTX 2080でも問題なく処理を終えている。Radeon VIIはVega 64に対しては大きなアドバンテージを得たものの、RTX 2080に対してはあまり変わらない、というのが正直な印象だ。

とはいえ1秒でも処理を短縮させるために選ぶGPUチョイスということを考えると、今回の検証ではRadeon VIIが優れているといえる。

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