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最強CPUはどれだ!「第3世代Threadripper」vs「第3世代Ryzen」vs「Cascade Lake-X」の性能をガチ比較(5/7)

文●加藤勝明(KTU) 編集●ジサトラ ハッチ/ASCII

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

動画エンコードでもThreadripperは強いが……

CG系はこの程度にして、次は動画編集/エンコード系のベンチマークに入ろう。まずは定番である「Media Encoder 2020」を使ったエンコード時間比べだ。「Premiere Pro 2020」で4K動画を再生時間約3分半のシーケンスにまとめ、それをMedia Encoder CCで1本の4K動画に書き出す時間を計測する。コーデックはH.264(80Mbps)およびH.265(50Mbps)を使用し、ともに1パスVBRでエンコードした。

「Media Encoder 2020」を使ったエンコードテスト。H.265のエンコード中でもCPUは完全に使われるという訳ではなく、余力を残しているコアも多い

「Media Encoder 2020」を使ったエンコード時間

Media Encoder 2020はエンコード時にハードウェアも利用できるが、今回はデコードのみGPU(Mercury Playback Engine)を使用し、エンコード自体はCPUに専念させている。Core i9-10980XEのBSC有効時の結果がないのは、BSCを有効にして電圧をAutoのままだとエンコード中にエラーが出てしまうためである。

今回はZen2世代のThreadripper 3970XがZen+世代の2990WXのおよそ2倍のスピードであることが確認できたが、同じZen2世代でもRyzen 9 3950Xに対してはコア数の増分に比べてあまり速くなっていない。Ryzen 9 3950Xの方がクロックが上がりやすいためコア数の少なさをカバーできたためだ。とはいえ尺の長い動画を書き出すことを考えると、Threadripperは圧倒的に有利な選択といえるだろう。

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