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気になる性能については、まだレビュー解禁どころか原稿執筆時点で評価用ドライバーのない状況なので何とも言えないが、GTX 1660 Tiに対しては10〜20%上回り、さらにGTX 1660 SUPERの強烈なOCモデル(AMDは製品を名指しせず、3連ファン搭載のSuper OCと表現した)でも5〜15%上回ると説明した。
GTX 1660 SUPERのVRAM周りはRX 5600 XTと似ているが、GTX 1660 SUPERは14GbpsのGDDR6なので12Gbps品を使うRX 5600 XTの方が不利だ。しかしゲーミング性能はRX 5600 XTの方が上回っていると、かなりの自信を見せている。
さらにAMDがRadeon Software Adrenalin 2020 Editionで実装した「Radeon Boost」を併用すれば、RX 5600 XTのGeForceに対するアドバンテージはさらに拡大する、とAMDは主張する。
ベンチマーク解禁は発売日?
AMDがプレス向けに行なったブリーフィングのまとめは以上となる。VRAM搭載量というアドバンテージを捨てた決断には理解に苦しむが、ミドルクラスに強固な壁を作っているNVIDIAに対し何としてでもくさびを打ち込みたいというAMDの気合いは感じ取れた。後日公開されるベンチマーク記事で答え合わせをするとしよう。
またAMDはブリーフィング後の質疑応答において、レイトレーシング(DXR)に関する見通しも語った。現行のRDNA 1.0世代(つまり今のRX 5000シリーズ)ではDXRをサポートしていないが、次のRDNA 2.0世代ではリアルタイムレイトレーシングのハードウェアサポートが追加される(であろう)と語った。
次世代家庭用ゲーム機におけるレイトレーシングサポートの話がある以上、Radeonにもこれが追加されるのは時間の問題だ。ただこれがRX 5700シリーズの上に来る“RTXキラー”になるのかまでは語られなかった。