広大な銀河では貿易から海賊行為までやりたい放題
本作には大筋の物語が用意されているものの、明確なストーリーの進行はほとんどないと言っていい。宇宙船の建造後は広大な宇宙空間にひとり放り出されるので、お金を貯めるために採掘や貿易、サルベージに精を出すのもよし、宇宙の治安維持のために海賊退治に精を出すのもよし、逆に海賊になるのもよしと、自由な冒険が可能だ。
とはいえ極端なロールプレイをしない限り、まずは採掘や資金調達により船を大きくしていく必要があるだろう。宇宙の区画は「セクター」という単位によって分割されており、冒険を始める最初のセクターには採掘が可能なデブリ帯、およびいくつかの機能が利用できるステーションが揃っている。ハイパースペース(ワープ)で他のセクターの冒険を始める前に、ある程度の準備は整えておきたい。
まずは採掘だ。セクターに漂うデブリや小惑星は、採掘タレットにより分解し、素材にすることが可能だ。タレットはいつでも船外活動できるドローンに装備されているほか、宇宙船にも装備できる。初期装備として2つの採掘タレットが配布されているが、これ以上のタレットを使うには、ステーションから購入するか、たまにセクターを漂っている宝箱などから入手する必要がある。採掘した素材は宇宙船のブロックに変えられるほか、ステーションに売却して資金に換えてもいい。最序盤の金策はこれで何とかなるだろう。
同じように、戦闘用のタレットも購入や採集する必要がある。プレイ中、特定のセクターに海賊が現れたりする場合があるが、これらを撃退するには武器を装備した宇宙船が必要になる。他の宇宙船と闘うにはそれなりの装備を整えなければいけないので、序盤は基本的にハイパースペースで逃げるのが無難だ。船を壊されてしまうと、救済策とも言える再建造トークンを購入していない場合、再び作り直しになってしまう。海賊行為を行う場合、もしくは海賊と闘う場合は、タレットだけでなくアーマーやシールドといった装備も用意しておきたいところだ。
少し慣れてきたら、貿易や攻撃により、銀河に存在する各勢力との仲を深めたり、敵対関係になることも可能になってくる。敵対するとゲートの通行料が上がったり、得をすることはあまりないため、なるべく良好な関係を保っておくのが無難だ。中には頼み事をしてくるNPCもおり、アイテムの運搬などをこなすことで信頼関係が構築できる。なお、序盤の金策に便利なサルベージタレットでのサルベージは、ステーションで権利を購入してからでないと勢力の信頼度が下がってしまうため注意しよう。
収入が安定したら、徐々に船を増やしていき、自由な宇宙の旅を満喫しよう。なお、最初は宇宙船建造の勘所がつかめない場合もあると思うが、そんなときは造船ドックでサイズやシード値を指定し、宇宙船を購入してもいい。スラスターやエンジン、ジェネレーターの追加といった変更を加えれば、それなりに見栄えもよく満足に使える宇宙船になるはずだ。