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リーズナブルで小型PCにもピッタリなASRock「Radeon RX 5500 XT Challenger ITX 8G」の実力を検証(2/2)

ゲームによってはWQHD解像度で
十分楽しめるパフォーマンス

続いては各種ベンチマークで、本製品のパフォーマンスをチェックしていきたい。今回は、比較対象になる製品が用意できなかったため、過去の結果や参考値を元に検証したい。なお、テスト環境は以下の表のとおりだ。

テスト環境
CPU AMD「Ryzen 9 3950X」
(16コア/32スレッド、3.5GHz~4.7GHz)
マザーボード ASRock「X570 Taichi」
(AMD X570)
メインメモリ DDR4-3000 16GB×2
ビデオカード ASRock「Radeon RX 5500 XT Challenger ITX 8G」
(Radeon RX 5600 XT)
SSD Seagate「FireCuda 520 SSD」
(M.2、NVMe、512GB)
電源ユニット Thermaltake「Toughpower Grand RGB 850W Platinum」
(850W、80PLUS Platinum)
OS Windows 10 Pro 64bit版

まずは、グラフィックスパフォーマンス計測の定番「3DMark Ver.2.12.6964」から。DirectX 11を使用したフルHD解像度(1920×1080ドット)のテストである「Fire Strike」は、Ryzen 9 3950Xの助けもあってか、参考値としてCore i7-9750HとGeForce RTX 2060 (Notebook)を組み合わたゲーミングノートPCのスコア13771に迫っている。

詳しく見ると、グラフィックステスト1で68.29fps、グラフィックステスト2で58.59fpsなので、DirectX 11を使用したゲームなら概ね快適に楽しめそうだ。ただ、WQHD(2560×1440ドット)の「Fire Strike Extreme」や、4K(3840×2160ドット)の「Fire Strike Ultra」といった解像度の高いテストではフレームレートが厳しい。

一方、DirextX 12を使用した「Time Spy」は、やはりCPUの助けもあってスコア的にはゲーミングノートPCレベル(前出のスペック)の5730から若干劣る程度のスコアを出したものの、グラフィックステスト1は32.94fps、グラフィックステスト2は26.17fpsと30fpsを下回りかなり厳しい。4K解像度の「Time Spy Extreme」になると、グラフィックステストはそれぞれ、15.48fps、11.17fpsとガクッと落ちてカクカク状態になった。

ちなみに、同じGPUを使ったMSIのオーバークロックモデル「RX5500 XT MECH 4G」のベンチマーク結果を見てみると、テスト環境が違うので直接比較はできないものの、若干上回る数値で同様の傾向を示している。

次に比較的軽めのゲームベンチになるスクウェア・エニックスの「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.51」を行なってみた。フルHDと4K解像度で、グラウフィック設定を最高品質で計測してみたが、フルHDで「すごく快適」の12027、4Kで「かなり快適」の7408となった。この程度の負荷のゲームなら、4K解像度でも十分プレイできる。

同じスクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」では、グラフィック設定を最高品質にして計測したところ、WQHDで7911と、スクウェア・エニックスの最高評価を上回った。負荷があまり大きくないシーンであれば、WQHDでも快適に楽しめるだろう。

続いて、ユービーアイソフトの「レインボーシックス シージ」のベンチマークモードでも計測した。グラフィックの設定は「最高」にして、フルHD、WQHD、4Kの3つの解像度で計測している。結果は、4Kでも最低フレームレートが59fpsと一応楽しめそうだが、オンライン対戦をするなら、やはりWQHD以下でプレイしたいところ。最低フレームレートが118fpsなので十分快適にプレイできるはずだ。

もう1つ、コードマスターズ「F1 2019」のベンチマークモードでもチェックした。DirectX 12を使用しコースは「モナコ」で、グラフィックは「超高」、天気は「快晴」で行なっている。結果としては、WQHDで平均フレームレートが78fpsと十分な数値を出しているが、最低フレームレートが53fpsなので、若干グラフィックの設定を落としてプレイするのがいいかもしれない。

コンパクト設計ながら意外とパワフル
PCゲーム入門にオススメ

これらの結果を踏まえると、フルHDでのプレイだけでなく、WQHD解像度でも楽しめるゲームも多そうなので、ライトゲーマーには十分な仕様と言えよう。ベンチマークテストは、どれもグラフィック設定を高めにして行なっているので、ワンランク下げるだけでもだいぶパフォーマンスは違ってくる。画質よりフレームレートを重視するのであれば、設定を見直すことでWQHD解像度でも十分快適なプレイ環境を構築できるだろう。

実売価格は2万9678円と3万円切りで、比較的安価なのも魅力。ITXマザーボードを利用した小型ゲーミングPCを組んでいる人はもちろん、価格を抑えてこれからゲーミングPCを組みたいというPCゲーム入門者にもオススメしたい製品だ。


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