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超貴重な「Radeon RX 6800 XT Taichi X 16G OC」を徹底チェック
ここからは、ASRock独自GPUクーラーの最新デザインとなるトリプルファン仕様のTaichi 3X クーリング システムを採用した、ASRock「Radeon RX 6800 XT Taichi X 16G OC」の魅力に迫っていこう。
久しぶりにNVIDIAと正面対決できる性能を持っているRadeon RX 6800 XTとともに、ASRockのこだわりを、これでもかと盛り込んだ最上位クラスの「Taichi」モデルとなるRadeon RX 6800 XT Taichi X 16G OC。330mm×140mm×56mmというハイエンドビデオカードのなかでも、とくに大型だ。
GPUクーラーはAMDリファレンスモデルと同じ、トリプルファン仕様になるが、そのインパクトは段違いで、330mmのボードを覆う巨大ヒートシンクは圧巻の一言。さらにGPUやメモリー、電源回路といった発熱部の冷却を助けつつ、巨大ヒートシンクによるボードの歪みを抑えるバックプレートや強化メタルフレームを装備。その総重量は、約1.815kgに達している。
そのうえ、PCIe補助電源8ピン×3基や、70A Dr.MOS、ニチコン12Kブラックコンデンサなどを採用するオリジナル基板デザインに、2360MHzまで引き上げたブーストクロック、通常配置だけでなく、垂直配置にもマッチするLEDイルミネーションなど、語るところは尽きない。
まずは基本スペックだ。Radeon RX 6800 XT Taichi X 16G OCは、オーバークロックモデルで、リファレンスデザインの最大クロックからは、ゲームクロックが2015MHzから2110MHz、ブーストクロックが2250MHzから2360MHzにアップ。メモリークロックはリファレンスと同じく2000MHz(GPU-Z読み)で、データレートは16Gbps相当になる。
さらに、AMD RadeonおなじみのデュアルBIOS設計になっており、パフォーマンスBIOS(P BIOS)と、静音BIOS(Q BIOS)を選択可能だ。デフォルト設定は、P BIOSで供給電力(Power Limit)が289Wのオーバークロック状態で動作する。Q BIOSは供給電力が255Wまでダウンし、GPUコアクロックはリファレンスと同じクロックで動作するようになっている。
インターフェースはリファレンスデザインと同じで、HDMI 2.1×1、DisplayPort1.4×2、USB Type-C×1ポートを装備する。
そのほか、ボード後部にアドレサブルRGB LEDのヘッダーピンも備わっているのがおもしろい。トリプルファンの中央ファン部と、ボード側面部のRGB LEDとともに、ASRock LED制御ユーティリティー「ASRock Polychrome RGB」で制御、同期できる。
ASRock Radeon RX 6800 XT Taichi X 16G OCの主なスペック | |
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GPU | AMD Radeon RX 6800 XT |
PCIeインターフェース | PCI Express 4.0 x16 |
GPUクロック | ベースクロック 1925MHz、ゲームクロック 2110MHz、ブーストクロック 2360MHz |
メモリー容量 | GDDR6 16GB |
メモリークロック | 16 Gbps |
メモリーバス幅 | 256 bit |
映像出力インターフェース | HDMI 2.1×1、DisplayPort1.4×2、USB Type-C×1 |
PCIe補助電源コネクター | 8pin×3 |
ボードサイズ/重量 | 330(L)×140(W)×56(H)mm/1815g |
推奨電源容量 | 800W |