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ハイエンドゲーミングPC「AORUS GPC-03S3080」で快適4Kゲームライフ(2/4)

宮里圭介 編集●北村/ASCII

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

吸気部分にはフィルターを装備し
普段のメンテナンスも簡単に

タワー型PCの悩みどころといえば、長期間使っているとホコリが内部に入り込み、動作不良の原因となってしまうこと。マメに掃除をしているとある程度防げるとはいえ、ケースの分解が必要となれば、どうしても頻度が下がってしまう。

「AORUS GPC-03S3080」では、手軽に掃除ができるよう、すべての吸気口にフィルターを装備。ケースを分解することなく簡単に着脱できるため、掃除機でホコリを吸い取るといった作業が簡単にできるのがメリットだ。

フロントのフィルターは、ラジエーターへのホコリを防いでくれる大事なもの。サイドから抜き取れる

ホコリの多い床からの吸い上げを防いでくれるのが、底面のフィルター。とくに電源部へのホコリの侵入を防いでくれる

フロントと底面のどちらもPCの電源を切ることなく取り外せるので、思い立ったらスグに掃除できるのがうれしい。

もう一ヵ所フィルターが装備されているのは天面部分。ケースファンが装着されている部分で、ネジやクリップといった小物がPC内に落下するのを防いでくれる。また、電源オフ時の落下してきたホコリを防ぐという役割もある。

ただし、排気がわずかながら阻害されてしまうので、長時間ゲームを楽しむといった負荷の高い作業を続ける場合は、外して通気性を重視するという使い方もありだろう。こういったことがしやすいよう、天面のフィルターはマグネットで簡単に着脱できるようになっている。

天面のフィルターはマグネットで固定されているだけなので、着脱は簡単だ

ケースに関することで気になるといえば、インターフェースがある。ゲームで使うコントローラーやヘッドホン、リモート会議で使うカメラやマイクなど、必要に応じて一時的に接続する機器は意外と多い。もちろん、USBメモリーやカードリーダーは言わずもがなだ。

こういった着脱機会の多い機器を使う場合に便利なのが、手早くアクセスできるフロントインターフェースだ。「AORUS GPC-03S3080」ではヘッドホン、マイクはもちろんのこと、USB3.2 Gen1×3(Type-A×2、Type-C)が用意されている。

インターフェースはヘッドホン、マイク、USB×3と十分。なお、HDMIはあるが利用できない

この写真で気になるのが、左端のボタンだ。右端が電源ボタンだということはリセットボタンなのかな……と思いながらも押してみたところ、ライトのオン/オフボタンだった。

このボタンを押すとAORUSのロゴとフロントパネル上下のライトが消えるため、眩しく感じる時に素早くオフにできるというのが便利。ただし、内部のファンに搭載されているLEDや、CPUクーラーのディスプレーなどはオフとならないため、すべてが消えるというわけではない点には注意したい。

ゲームのアップデートでダウンロードしたまま就寝する場合など、フロントのライトが気になる場合に使うというのがよさそうだ。

定番ベンチマークソフトで実力をチェック!
一般用途では当然ながら文句なしの高性能

続いて気になる性能面を見ていこう。まずは基本性能として、総合性能を測ってくれる「PCMark 10」を試してみた。

このベンチマークソフトは独自のスコアで性能を評価してくれるが、総合性能だけでなく、アプリの起動速度やブラウザー利用といった基本の「Essentials」、オフィスソフト利用といった一般用途の「Productivity」、動画や写真編集、CGレンダリング、3Dグラフィックなど、ゲームやクリエイター向け用途となる「Digital Content Creation」という3つのスコアも測れるのが特徴だ。

「PCMark 10」の実行結果。総合スコアが8400とかなり高いうえ、各スコアも1万超えと非常に高レベルになっていた

とくにスコアが高かったのが、「Digital Content Creation」。なかでもPhoto Editing Scoreはビデオカードの性能で大きく伸びるため、さすがGeForce RTX 3080を搭載しているだけある、といった結果だ。

CPU単体での性能を「CINEBENCH R23」でチェック。これは、CGレンダリング速度から、ptsという独自のスコアで性能を評価してくれるベンチマークソフト。スコアが高ければ高いほど、高速なCPUということになる。

なお、CGレンダリングはマルチスレッド処理に適したものとなるため、総合性能評価となるPCMark 10とは異なり、CPUの最大性能を測るのに向いたベンチマークとなる。テスト時間は標準となる約10分間、すべての論理プロセッサーを使用する「Multi Core」と、1つだけしか利用しない「Single Core」、両方を試している。

「CINEBENCH R23」の結果は、Multi Coreが2万1691ptsで、Single Coreが1615ptsと文句なしに高い

結果は見ての通りで、12コア/24スレッドCPUらしくMulti Coreのスコアが2万1691ptsという、非常に高いものとなっている。同じRyzen 9 5900X搭載PCでも、CPUの冷却が弱いものでは2万1000ptsを切ってしまうことが多いのだが、このラインをしっかりと超えてきているのが頼もしい。

また、Single Coreのスコアが1615ptsということからもわかる通り、Ryzen 9 5900XはZen3世代となるため、シングルスレッド性能も高い。Ryzenシリーズが登場した当初は、シングルスレッド性能は弱めだが多コア化でマルチスレッド性能が高い、というのが特徴だったが、Zen2でシングルスレッド性能を強化。Zen3でさらに性能が押し上げられ、インテル製CPUに負けずとも劣らないほどにまで成長している。

なお、インテルのハイエンド向けCPUシリーズとなるCore i9は、8コア/16スレッドのCore i9-11900Kが最上位。手元のデータから参考までにベンチ結果を引用すると、Multi Coreが1万4814pts、Single Coreが1677ptsとなっていた。

Ryzen 9 5900Xと比べてみると、Multi CoreはCore i9-11900Kの約1.5倍、Single Coreはほぼ同等で、いかに性能が高いCPUなのかがよくわかる。

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