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Zen 4にRyzen 7 5800X3D、さらにRX 6500 XTも!見どころ山盛りのAMD基調講演を振り返る(2/3)

加藤勝明(KTU) 編集●ジサトラハッチ

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

薄型ゲーミングノート向けの新GPU「Radeon RX 6000S」シリーズ

モバイル向けAPUの次はモバイル向けRadeonだ。AMDは「Radeon RX 6000S」シリーズを発表した。型番から分かる通りRDNA 2ベースのモバイル向けRadeonだが、Sシリーズは厚さ20mm未満、重さ2kg(4.5ポンド)未満の薄型軽量ノート向けに最適化されたGPUだ。Radeon RX 6000Sシリーズは6800S/6700S/6600Sの3モデルが用意される。

薄型軽量ゲーミングノートにターゲットを絞った「Radeno RX 6000S」シリーズ

既存のRadeon RX 6000Mシリーズも合わせてアップデートされる。こちらは中〜重量級ノート向けのGPUとなり、TDPは25Wでクロックは従来より7%向上、メモリーもより高速(14%)なものを搭載する。このRX 6000Mシリーズも6nmプロセスで製造される。チップの設計はそのままにシュリンクした改良版といえるだろう。新RX 6000MシリーズはRX 6850M XTを筆頭にRX 6650M XT/6650M/6500M/6300Mと合計5モデルが用意される模様だ。

RX 6000Mシリーズは6nmプロセスに移行することでさらなるパフォーマンス向上を獲得した

RX 6000SとRX 6000Mシリーズはそれぞれ3製品/5製品が用意される

CPUとGPUがアップデートされたので、AMD Advantageの要件も2022年仕様にアップグレードされる。基本路線は変化しないのだが、重要なのは一番左、AMD Smart Shift Technologyのアップデートだ

まずはパフォーマンスを引き上げる方向の技術として「AMD Smart Shift Max」をアナウンス

そしてバッテリー駆動時でも可能な限りゲームのフレームレートを出そうという技術が「AMD Smart Shift Eco」となる

AMD Smart Shift Maxを使うことで、よりCPUとGPU間で効率的に電力をシェアできるようになる。前世代のAMD Smart Shift Technologyに比べて3〜10%のパフォーマンス向上が期待できるようだ

ビデオカードが買えない時代の救世主になれるか?「Radeon RX 6500 XT」

そろそろデスクトップ向け製品の解説に入ろう。AMDはRadeon RX 6000シリーズの最新エントリーモデルとして「Radeon RX 6500 XT」を発表した。最大の特徴は歴代GPUとしても最高レベルのクロックであり、RX 6500 XTのゲームクロックは2.6GHzと極めて高い。ただ描画性能のカギを握るCUは16基とかなり控えめ。

CUが28基のRX 6600がフルHD環境で高画質&高フレームレートで遊びたい人向けのGPUであることから考えると、RX 6500 XTはフルHDを並の画質で楽しみたい人向けのGPUになりそうだ。

RX 6500 XTの発売日は1月19日、北米における予想価格は199ドルだが、果たしてこの円安の状況下、日本円で何円で売り出されるかに注目が集まる。

RDNA 2世代の最廉価モデルとなるRadeon RX 6500 XT

RX 6500 XTの仮想敵はGTX 1650や旧世代のRX 570のようだ。GTX 1650をベースにした場合、RX 6500 XTは23〜59%高いフレームレートを出せるという

RX 6500 XTは1月19日発売、199ドルで発売される……が、この価格で出回るのは恐らく初期出荷分だけと思われる

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