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コスパや一芸に秀でた各メーカーイチオシのAM5チップセットマザーボードまとめ(1/4)

文● 石川ひさよし 編集● AMD HEROES編集部

 年末商戦が本格化してくると、PCパーツも安くなる!? AMDでは今年CPUが一新、Ryzen 7000シリーズを投入するとともに、プラットフォームもAM4からAM5へ、DDR5メモリーが採用されるとともに、PCI Express Gen5対応もスタートした。

 今回は各メーカーから今季イチオシのマザーボードを2製品ずつ紹介していこう。ひとつは機能豊富なAMD X670チップセット搭載モデル、もうひとつはコスパのよいAMD B650チップセット搭載モデルだ。

 デザイン、拡張性、そして少し自作PCから離れていた方やこれから足を踏み入れてみたい方に向けた組み立てがラクになる機能など。ポイントを押さえて紹介していくので、年末自作PCプランの参考になれば幸いだ。

メーカー:ASRock

コスパのよいゲーミングPCなら定番Steel Legend


製品名:X670E Steel Legend

実売価格:5万4000円前後
チップセット:AMD X670
フォームファクタ:ATX
PCI Express x16:Gen5
M.2 PCI Express x4:Gen5
USB:USB 3.2 Gen2x2 Type-C

 Steel Legendなのに今回はちょっと高価じゃないか……と思われるかもしれないが、AMD X670マザーボード自体が全体的に高め。そしてよく注目してほしい。ビデオカード用PCI Express x16もM.2もGen5の「X670E」に分類される仕様。その点を考慮して比較してみると、X670E Steel Legendは最廉価モデルプラス数千円でしかない。Steel Legendの高性能&価格抑えめというコスパ路線はしっかり受け継いでいるのだ。

Gen5対応のM.2スロットには高さのあるヒートシンクを採用

 拡張スロットは最上段のビデオカード用からM.2スロットを含む2スロット空きでx1スロット、その下にM.2スロットを挟んでx16形状のGen3 x4スロットという配置。専有スロットの大きいビデオカードを搭載しても十分な拡張性を維持できる。また、ビデオカードを支えるGraphics Card Holderも付属しているので、追加の出費を抑えることが可能だ。

ハイエンドビデオカードそのままでは重みでたわむこともある。市販のビデオカードホルダーも数多く登場しているが、本製品なら付属するのでお得

激安でAM5環境のゲーミングPCを組むならこのマザボ


製品名:B650M PG Riptide WiFi

実売価格:3万3000円前後
チップセット:AMD B650
フォームファクタ:microATX
PCI Express x16:Gen4
M.2 PCI Express x4:Gen5
USB:USB 3.2 Gen2 Type-C

 AM5対応マザーボードで安さを求めてしまうと、どうしてもビデオカード用PCI Express x16がGen4、M.2もGen4対応となってしまいがち。今季のGPUは、AMDもNVIDIAもPCI Express 4.0 x16対応にとどまったことから、ビデオカード用PCI Express x16のGen5対応は先送りしてもよいかもしれないが、M.2 SSDはGen5対応製品がそろそろ登場する頃なので、対応マザーボードを選んでおきたいと望む方も多いだろう。

 B650M PG Riptide WiFiのGen5対応はまさにコレだ。B650M PG Riptide WiFiはAM5マザーボードの最廉価モデルからプラス3000~4000円ほど。このくらいの価格差でGen5対応M.2 SSDに備えられるなら高くはないだろう。

Gen5対応のM.2スロットには高さのあるヒートシンクを採用

 ASRockでもエントリーモデルでよく利用されているMOSFETを用いているが、フェーズ数には余裕をもたせ、併せて大型のVRMヒートシンクを用いて冷却を強化している。見た目を派手にするプラスチックカバーもないのはコスト的にもエアフロー的にもよさそうだ。ケース天板部にファンを搭載すればうまく風が抜けて冷却効果を高めてくれるだろう。拡張スロットもGen3 x1×2、Gen4 x4×1と豊富なのもうれしいところだ。

VRMヒートシンク内部は空洞。スカスカ……ではあるがむしろエアフローの抜けがよい

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