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コスパや一芸に秀でた各メーカーイチオシのAM5チップセットマザーボードまとめ(4/4)

文● 石川ひさよし 編集● AMD HEROES編集部

メーカー:MSI

デザインと機能両方で魅了するCARBON


製品名:MPG X670E CARBON WIFI

実売価格:7万8000円前後
チップセット:AMD X670
フォームファクタ:ATX
PCI Express x16:Gen5
M.2 PCI Express x4:Gen5
USB:USB 3.2 Gen2x2 Type-C

 MSIのマザーボードシリーズの中でもその機能、そしてデザイン性の高さで人気のCARBON。今回はハイエンド向けに仕上がっているが、ビデオカード用PCI Express x16スロットもM.2スロットもGen5対応なのは当然、ビデオカード用PCI Express x16スロットはレーン分割に対応しており、M.2スロットに関してはGen5対応スロットを2基備えている。

 もちろん上にはMEGグレードがあり、そちらのほうが付加価値は盛りだくさんとして、MPG X670E CARBON WIFIはAMD X670の機能を基本に忠実かつ十分な機能を備えつつ、付属品などは控えた格好と言える。

ラッチで外せる、固定できる「SCREWLESS M.2」。これでしっかり固定される

 今回のモデルのみどころは、DIYフレンドリーな設計。ひとつは1番目のGen5対応M.2スロットで、ラッチによって着脱できるヒートシンク、そして全M.2スロットでツマミをクルっと回転させることでSSDの固定ができるEZ M.2 CLIPを採用している点だ。つまり第1スロットに関しては完全に工具不要。

 今まだGen4世代のSSDで運用し、Gen5世代が登場したら換装しようと検討中の方も、この設計なら手間がかからない。また、バックパネルに搭載、フロント用ヘッダもある「SMART BUTTON」は、リセットやSafe Boot、LEDのON/OFFなどBIOS設定から機能を選べるもの。快適さの点でも魅力満載の製品だ。

BIOSからユーザーが機能を割り当てられる「SMART BUTTON」。バックパネルのほかにフロント用ヘッダもあり、個別に機能を割り当てられるので、バックパネルはリセット、LED ON/OFFといった使い方も可能だ

スペックは控えめでも、安定性での回路設計や冷却を重視


製品名:MAG B650 TOMAHAWK WIFI

実売価格:4万円前後
チップセット:AMD B650
フォームファクタ:ATX
PCI Express x16:Gen4
M.2 PCI Express x4:Gen4
USB:USB 3.2 Gen2x2 Type-C

 MSIのメインストリームゲーミングモデル。ビデオカード用PCI Express x16もM.2スロットもともにGen4対応として価格を抑えつつ、VRM設計やヒートシンク設計などで安定性を強化している。とくにOCメモリーのサポートは、このクラスの製品としては高めのDDR5-6600+だ。

 また、大型でオールアルミのVRMヒートシンクはMSIのMAGグレードがいち早く取り入れたデザイン。無骨だが、ヒートシンクのコストと冷却性能を追求したものだ。そして全体的にブラックで統一されたカラーは、同社UNIFYの弟分とも言える。ブラックで引き締まったデザインを求める方は注目だ。

VRMヒートシンクはシンプルな形状だが冷却重視の超大型

 MSIのマザーボードで組み立て時に便利だと思うのが「EZ DEBUG LED」。CPU/RAM/VGA/BOOTと4つのLEDで構成されており、起動時のトラブルが生じた際、どこをチェックしたらよいかが分かりやすい。また、水冷ポンプ用の4ピンPWMヘッダは最大3A出力に対応しており、水冷CPUクーラーの性能を引き出したい方はここにも注目したい。

POSTコードほど的確ではないが、CPU/RAM/VGA/BOOTという主要なパートのどこで問題が生じているかが分かる

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