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コスパや一芸に秀でた各メーカーイチオシのAM5チップセットマザーボードまとめ(3/4)

文● 石川ひさよし 編集● AMD HEROES編集部

メーカー:GIGABYTE

価格を抑えつつも「扱いやすさ」にこだわるELITE


製品名:X670 AORUS ELITE AX (rev. 1.0)

実売価格:50,000円前後
チップセット:AMD X670
フォームファクタ:ATX
PCI Express x16:Gen4
M.2 PCI Express x4:Gen5
USB:USB 3.2 Gen2x2 Type-C

 AMD X670チップセット搭載マザーボードが高価格帯にシフトしている中で、X670 AORUS ELITE AXはコストパフォーマンスを重視したモデル。ご存知のとおり、今季のAMD、NVIDIA最新GPUはどちらもPCI Express Gen4世代だった。Gen5対応マザーボードは次のタイミングに先延ばししても、AMD X670の高機能は欲しいといった欲張りなユーザーに適している。

 一方でM.2 SSDはGen5世代のリリースが迫っていると噂されており、X670 AORUS ELITE AXもこちらはカバーしている。Gen5対応M.2ヒートシンクは若干長さを拡大しているが、高さは従来どおりなので、Gen5対応SSDはヒートシンク付きのものを利用する前提かもしれない。

ビデオカード用x16スロットの下3段はM.2スロット。ビデオカードの熱はヒートシンクの大型化で対応。そしてさらに下段の拡張スロットはフリーで利用できる

 多機能なAMD X670チップセットだが、X670 AORUS ELITE AXは価格を抑えるためにも過剰なスペックは抑えている。M.2スロットは計3基。USB 3.2世代についてもポート数の勝負というより、フロント/リアにそれぞれUSB 3.2 Gen2x2 Type-Cを利用可能にするなど早さ&利便性にフォーカスしている印象だ。そして利便性で言えば、4スロットのビデオカードを搭載しても問題ない拡張スロットレイアウトや、「M.2 EZ-Latch」、「Multi-key」といった機能も見逃せない。

DIYフレンドリーな機能が特徴。オンボードの電源ボタン(右)の横には、機能をユーザーが選べる「Multi-key」を搭載。リセット、LEDのON/OFF、BIOS画面を開く、セーフモードで起動の4つから選べる

スタイリッシュなクリエイター向けモデル。USB PDポート搭載は便利


製品名:B650 AERO G (rev. 1.0)

実売価格:5万6000円前後
チップセット:AMD B650
フォームファクタ:ATX
PCI Express x16:Gen4
M.2 PCI Express x4:Gen5
USB:USB 3.2 Gen2x2 Type-C

 VISIONシリーズの流れを汲むクリエイター向けを意識したモデル。シルバーカラー&シンプルデザインのヒートシンクがさわやかな印象だ。ビデオカード用PCI Express x16スロットはGen4対応。その下は3スロットを空けてx1スロットとx16形状のGen3 x4スロットがある。4スロット厚のビデオカードを搭載しても、下2つのスロットが利用でき、とくにクリエイターが必要になるだろうx4カードなどは、ビデオカードの熱から遠い最下段に搭載できる点で安心感がある。

本来チップセットがある部分からM.2スロット上まですべてが1つの巨大ヒートシンク。着脱も簡単だが、冷却性能もポイント。拡張カードも利用しやすい

 クリエイティブ用途では接続性や高速インターフェースなどが求められる。ネットワークは2.5GbE、無線LANはWi-Fi 6Eと高速だ。また、USBもバックパネルにUSB 3.2 Gen2x2 Type-Cを搭載している。このポートがユニークで、データ転送のほか映像出力としても利用でき、電源の出力に余裕が求められるが最大60WのUSB PDとしても利用できる。同社ではこの多機能ポートを「VisionLink」と呼んでいる。USB PDは利便性の向上につながる。

背面のUSB 3.2Gen2x2 Type-Cポートは「VISION LINK」仕様。USB PDも利用できるほか、クリエイターとしてはディスプレイ増設可能なところが便利

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